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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2008-0140
2008年6月19日
富士通株式会社

最新のTOP500に、富士通のスパコンシステムがランクイン

~ 3つの異なるプラットフォームで、高性能・高効率を達成 ~

世界のスーパーコンピュータの性能番付け「TOP500」が、ドイツ・ドレスデン市で開催されている「International Supercomputing Conference(ISC)'08」でこのほど発表され、最新のTOP500リストに、当社の構築したスーパーコンピュータシステムが優れた実行効率(注1)を達成し、ランクインしました。

この結果は、当社の高性能なソフトウェア開発技術と優れたシステム構築技術がハードウェアの性能を引き出し、高効率なシステムを実現できることを示しました。

最新のTOP500リストにおいて、以下の異なるアーキテクチャーの3システムが優れた実行効率を達成し、ランクインしました。

順位 お客様名 システム名
(ハードウェア)
CPU
(アーキテクチャー)
性能値 実行効率
34位 京都大学様 T2Kオープンスパコン
(テクニカルコンピューティングサーバ HX600)
クアッドコアAMD
Opteronプロセッサ(AMD64)
50.510 TFLOPS(注2) 82.49%
172位 九州大学様 スーパーコンピュータシステム
(PCサーバ PRIMERGY RX200 S3)
Intel Xeonプロセッサー(Intel64) 15.090 TFLOPS 81.87%
335位 九州大学様 スーパーコンピュータシステム
(基幹IAサーバPRIMEQUEST 580)
Intel Itanium2プロセッサー(IPF) 10.850 TFLOPS 82.78%

当社の高性能な各ハードウェアと、その性能を引き出すハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ミドルウェア「Parallelnavi(パラレルナビ)」などのソフトウェア開発技術およびシステム構築技術が結びつくことで、異なる3つのプラットフォームそれぞれで、高い性能値と実行効率を実現しました。

今回のTOP500リストにおいて、AMD社AMD64、Intel社Intel64、IPFの全てのアーキテクチャーで80%以上の高い実行効率を達成したシステムを構築しているのは当社のみ(注3)となります。


TOP500について

世界のスーパーコンピュータを「LINPACK(リンパック)」と呼ばれる並列計算プログラムの処理性能によって500位までランク付けするもので、1993年より開始され、毎年2回、6月と11月に最新の順位が発表されます。

Parallelnaviについて

「Parallelnavi」は、科学技術計算に必要なコンパイラや数学ライブラリなどの開発環境に加え、実行環境、ファイルシステムなどを備えたHPCミドルウェアで、当社の提供する各種HPCプラットフォームに対応しています。

特に、数学ライブラリはLINPACKの処理性能を大きく左右するもので、今回の測定においても、各システムの高効率な結果に寄与しました。

当社のHPCビジネスについて

当社は、幅広い製品ラインナップ、強力なサービス体制、および30年以上にわたるHPCサポートで培ったノウハウを通じて、高性能なテクニカルコンピューティングシステムを提供しています。各種の先端HPCシステムを、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアおよびシステムインテグレーションまで包括的に提供できる体制は、当社の大きな強みとなっています。

当社は今後も継続的にスーパーコンピュータシステムの開発・提供を行い、さまざまな技術的チャレンジを行ってまいります。

商標について

記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 実行効率:
理論性能に対する実効性能の比。
  注2 TFLOPS:
テラフロップス。1テラフロップスは毎秒1兆回の浮動小数点演算速度。
  注3 当社のみ:
2008年6月19日時点。当社調べ。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

科学ソリューション事業本部 計算科学ソリューションセンター
電話: 03-6252-2483 (直通)
E-mail: contact-hpc@cs.jp.fujitsu.com


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