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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2008-0120
2008年6月2日
富士通株式会社

京都大学様のT2Kオープンスパコンが稼動

~ 筑波大学様、東京大学様と共通仕様のスパコン ~

当社は、国立大学法人京都大学(本部:京都府京都市、総長:尾池和夫、以下、京都大学)様のT2Kオープンスパコン(注1)のシステム構築を完了し、本システムは本日より本格稼動を開始しました。

本システムの大規模並列演算部は、61.2テラフロップス(注2)(以下、TFLOPS)の理論ピーク演算処理性能に対し、LINPACK(注3)ベンチマークで50.5TFLOPSの高い実効性能を達成しました。

京都大学様は、本システムを大規模科学技術計算はもとより、大規模ゲノム情報処理、超大規模アーカイブ検索、コンピュータグラフィックスなどの新しい応用分野での利用者の需要を満たす中核的な計算基盤システムとして活用するとともに、筑波大学様ならびに東京大学様と連携したグリッド技術などの研究を強力に推進していく予定です。

T2Kオープンスパコンのシステム概要


[大規模並列演算部]


[大規模SMPクラスタ演算部]
  1. 大規模並列演算部
    • システム構成: テクニカルコンピューティングサーバ 「HX600」416台

    • 理論ピーク演算処理性能: 61.2TFLOPS
    • 総メモリ容量: 13テラバイト
    • 基本ソフト: Linux
  2. 大規模SMPクラスタ演算部
    • システム構成: UNIXサーバ「SPARC Enterprise M9000」5台
    • 理論ピーク演算処理性能: 5.7TFLOPS
    • 総メモリ容量: 4.5テラバイト
    • 基本ソフト: Solaris
  3. ストレージシステム
    • システム構成: ストレージシステム「ETERNUS2000」32台
    • 総ストレージ容量: 883テラバイト


京都大学学術情報メディアセンター メディアコンピューティング研究分野 教授 中島 浩 様のコメント

T2Kオープンスパコンという大学発のスパコン仕様に対して、「HX600」という満点の回答を短い開発期間にも関わらず提示された富士通株式会社の技術力に敬意を表します。「SPARC Enterprise」や「ETERNUS2000」とともに京都大学が提供する新たな大規模・高性能システムを、全国の研究者の皆さんに最大限活用してもらえるように、我々の活動を今後とも支援いただけることを期待しています。


商標について

記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

  注1 T2Kオープンスパコン:
アーキテクチャー、ソフトウェア、ユーザーニーズに対してオープンであることを目指し、筑波大学様、東京大学様、京都大学様(T2K)でハードウェア、基本ソフトウェア、ベンチマークテストの仕様の一部を共通化したもの。
  注2 テラフロップス:
1テラフロップスは毎秒1兆回の浮動小数点演算速度。
  注3 LINPACK:
コンピュータの性能計測プログラム。LINPACKベンチマークはスーパーコンピュータの性能比較プロジェクト「TOP500」の標準ベンチマークとして採用。

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電話: 075-252-9711(直通)


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