PRESS RELEASE

2024年3月29日
富士通株式会社

富士通グループ、CDPの「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」に選定


当社グループはCDP注1が2023年に実施した「サプライヤー・エンゲージメント評価」の調査において、自社のサプライヤーに対する温室効果ガス(以下、GHG)排出量や気候変動戦略に関するエンゲージメント(以下、サプライヤーエンゲージメント)の取り組みを評価され、最高位の評価である「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」に選定されました。

CDPロゴ

CDP「サプライヤー・エンゲージメント評価」は企業が気候変動課題に対してどのように効果的にサプライヤーと協働しているかを評価するもので、気候変動質問書の中から、ガバナンス、目標、スコープ3排出量、バリューチェーンにおけるエンゲージメントの4項目において、サプライヤーエンゲージメントに関する優れた取り組みを評価するものです。

なお、当社グループはCDPの「気候変動」の調査においても最高評価であるAリストに7年連続で選定されています。

当社グループの取り組み

  • SBTi注2ネットゼロ認定を取得
    当社グループは、2017年に中長期環境ビジョン「FUJITSU Climate and Energy Vision」を策定し、2023年6月には、自社事業活動におけるGHG排出量を2030年度注3に、バリューチェーン全体のGHG排出量を2040年度にネットゼロ注4とする目標を掲げ、SBTiよりネットゼロ認定を取得しています。
  • サプライチェーン上流におけるCO2排出量削減
    主要な取引先にもCO2排出量削減活動を促進しており、2016年度からは2次取引先への働きかけを盛り込むほか、SBT注5に沿った目標設定を要請しています。自社のCO2排出量(スコープ1,2)の可視化や、SBT水準目標設定の適合が判定できる簡易ツールを提供することで活動を支援しています。
  • サプライチェーン全体のCO2排出量の可視化への貢献
    当社グループではWBCSD注6主催のPACT注7メンバーとして、製品カーボンフットプリント情報の企業間データ連携の実現に向けた世界初の社会実装プログラム「PACT Implementation Program」に参画し、サプライチェーン全体のCO2排出量の見える化に成功しています。

当社グループは、今後もこのような取り組みを通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    CDP:
    英国の慈善団体が管理する非政府組織(NGO)で、環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買企業の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求め、また、それを通じてその対策を促すことを主たる活動としている。
  • 注2
    SBTi(Science Based Targets Initiative):
    2015年に国連グローバルコンパクト、世界資源研究所(WRI:World Resources Institute)などの団体が共同で設立したイニシアチブ。SBTiは、パリ協定が求める水準に科学的根拠に整合するGHG排出削減目標の設定を企業に働きかけており、当社グループだけでなくサプライチェーンにおける間接排出を含め、基準に準拠した目標を認定する。
  • 注3
    年度:
    当社の決算期は3月末日。
  • 注4
    GHG排出量ネットゼロ:
    GHG排出量を目標年度に基準年度の90%以上を削減し、10%以下となった残存排出量を大気中のCO2を直接回収する技術(DAC:Direct Air Capture)の活用や、植林などによる吸収で除去すること。
  • 注5
    SBT(Science Based Targets):
    SBTiが認定する目標。
  • 注6
    WBCSD(World Business Council for Sustainable Development):
    持続可能な開発のための世界経済人会議。ビジネス活動を通じて持続可能な社会を実現することを目的とした、グローバル企業約200社のCEOが率いる団体、富士通は理事を担う。
  • 注7
    PACT(Partnership for Carbon Transparency):
    炭素の透明性のためのパートナーシップ。

関連リンク

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

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