PRESS RELEASE
2023年9月22日
富士通株式会社
「Work Life Shift」のさらなる進化に向けた首都圏拠点の機能見直しとデータ活用による生産性向上
当社は、2020年7月にニューノーマルにおける新たな働き方のコンセプト「Work Life Shift」を発表して以来、従業員が主体的に業務の目的に応じて最適な場所や時間を選択する働き方への取り組みを進めてきました。この新たな働き方の定着により、従業員エンゲージメントや生産性の向上を実現しています。
今般、 拠点ごとの機能の明確化と外部シェアードオフィスのさらなる活用により、首都圏エリアの固定的なオフィスを縮小するとともに、データの活用によって働き方を可視化することで、ビジネスや業務の目的に応じた最適な働き方を推進していきます。
これにより、今後は従業員個人の生産性向上にとどまらず、チームとしてのパフォーマンス向上を実現し、当社グループの企業価値向上やお客様の課題解決、さらには社会の持続的成長に貢献していきます。
概要
1. 拠点ごとの機能の明確化および集約
首都圏における当社主要拠点である川崎工場(川崎市中原区)、Fujitsu Uvance Kawasaki Tower(川崎市幸区)、富士通ソリューションスクエア(東京都大田区)において、拠点ごとの機能を明確にしたうえで集約し、その機能に合わせた環境整備を行うことで、新たなテクノロジーの開発やイノベーションの創出とともに、社会課題を起点としてクロスインダストリーでお客様の成長に貢献するデジタルサービス「Fujitsu Uvance」の展開を加速させていきます。これに伴い、コーポレート部門やお客様対応を行うフロント部門などが入居している汐留シティセンターからは2024年度(注1)上期中に全ての部門が移転する予定です。また、当社が契約している外部シェアードオフィス(首都圏 約1,500拠点)のさらなる活用により、場所に捉われない柔軟なワークプレイスの選択をより一層推進し、フロント部門の機動力やリアルなコミュニケーションによるコラボレーションの拡大など、より生産性の高い働き方を実践していきます。
汐留シティセンターにあるコーポレート機能や点在するテクノロジー開発機能を、テクノロジーの中核拠点である川崎工場に段階的に集約し、2024年4月より拠点名称をFujitsu Technology Parkとします。Fujitsu Technology Parkでは、各種行政機関や近接する等々力緑地の再編整備実施計画とも連携し、従業員・地域全体のWell-being向上や最先端テクノロジーの実証実験を目的とした再開発を検討していきます。
(2)Fujitsu Uvance Kawasaki Tower:「Fujitsu Uvance」を体感できるサービスソリューションの中核拠点
「Work Life Shift」の象徴的な拠点であるFujitsu Uvance Kawasaki Tower に汐留シティセンターをはじめとする首都圏の各拠点に在籍しているフロント部門・事業部門(関係会社含む)を集約し、「Fujitsu Uvance」の展開を加速させていきます。また、「Work Life Shift」の実践の様子を見学できるライブオフィスツアーや、他社とのコラボレーションスペースである「F3rdX(注2)」「F3rd Lab(注3)」のさらなる活用を進めるとともに、「Fujitsu Uvance」を紹介するショーケースとして、これまで以上にお客様が「Fujitsu Uvance」を体感できる拠点へと進化させます。
(3)Fujitsu Solution Square:高品質なシステムの開発・デリバリー拠点
首都圏に点在するシステム開発のプロジェクト拠点を富士通ソリューションスクエアに集約します。防災機能の高い当拠点に集約し事業継続の強化を図るとともに、高セキュリティかつ快適な開発環境を構築することで、さらなるシステム品質の改善・向上に取り組み、お客様の価値向上につながる安心・安全なシステムを提供していきます。なお、拠点名称は「Fujitsu Solution Square」とし、他の拠点と同様に英語表記で統一します。
2. データの活用による生産性向上
これまで「Work Life Shift」の要素の1つであるBorderless Officeを推進すべく、各々の業務内容に合わせて働く場所を自由に選択できる環境を整備してきました。今後、それらの働き方の実態や効果を各種データの活用によりデジタルに可視化・分析することで生産性のさらなる向上に取り組んでいきます。
「Work Life Shift」の施策と全社DXプロジェクト「フジトラ(Fujitsu Transfromation)」の連携により、業務システムやクラウドツールの利用状況、出社状況、オフィスでのコミュニケーション頻度など、全社データ活用基盤に格納された様々なデータを掛け合わせて生産性向上に直結する指標を策定し、チームの働き方を可視化、最適化します。
(2)働き方を可視化するダッシュボードの構築
チームにおけるメンバーの出社状況や外部シェアードオフィスの利用状況を捉え、それらのデータを全社平均値や他部門と比較できるダッシュボードを構築します。これにより、チームで働く場所の選択を可視化し、コラボレーションを推進する上での改善点を見つけ出して、自律的に生産性向上に取り組むことができる環境を整備します。
(3)外部シェアードオフィスでの在席状況の可視化
2021年9月より社内実践を行っている、従業員の在席場所を確認できるWebアプリ「aerukamo」の機能を拡張し、外部シェアードオフィスでの在席場所もリアルタイムで可視化します。これにより、外部シェアードオフィスにおける従業員同士のリアルなコミュニケーションが容易となり、チームマネジメントの強化や他部門とのコラボレーションの活性化を図ります。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
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注1年度:
当社の決算期は3月末です。 -
注2F3rdX(エフサードクロス):
お客様やビジネスパートナーとのコラボレーションオフィス。 -
注3F3rd Lab(エフサードラボ):
検討中のアイデアや開発中のテクノロジーの検証スペース。
関連リンク
- ニューノーマルにおける新たな働き方「Work Life Shift」を推進(2020年7月6日プレスリリース)
- 一人ひとりのWell-beingに向き合うDX企業としての働き方へ「Work Life Shift」の進化(2021年10月6日プレスリリース)
- 川崎とどろきパークによる等々力緑地の事業開始について(2023年4月4日プレスリリース)
- 人と繋がり、未来の「なかま」に出会う。富士通が社内実践中のサービスaerukamoとは(2023年8月29日フジトラニュース)
当社のSDGsへの貢献について
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。
本件に関するお問い合わせ
富士通お客様総合センター
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