お知らせ
2011年4月13日
富士通株式会社
株式会社富士通研究所
富士通フロンテック株式会社
「平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において「科学技術賞」を2部門で同時受賞
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。
このたび富士通グループでは、以下の通り受賞しました。
受賞者および受賞技術
[科学技術賞] 開発部門
本部門は、我が国の社会、経済、国民生活の発展向上などに寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発、もしくは、発明を行った者を対象としています。
受賞者 |
: |
塩原守人(富士通 セキュリティソリューション本部 プロジェクト統括部長) |
案件名 |
: |
「金融機関向け手のひら静脈認証技術の開発」 金融機関では、スキミングによる偽造カードを用いた不正引き出し事件への対策が強く望まれていました。そこで、本人認証性能の高い技術として、指や顔などの生体認証技術より優れた、手のひら静脈認証技術の開発に世界で初めて成功しました。この技術では、手のひらの静脈パターンが、体の内部の情報であり、個人を識別する多くの情報を持つことから、確実な本人の認証を実現しました。手のひら静脈認証技術は、国内で初めて銀行ATMに搭載され、利用者が70万人に達するほど、安心・安全な国民生活に貢献しただけでなく、ブラジルの銀行ATMでは300万人以上、北米の病院でも300万人以上に利用されるなど、国際的にも金融分野にとどまらず、さまざまな分野で安心・安全な社会実現に大きく寄与しています。 |
[科学技術賞] 研究部門
本部門は、我が国の科学技術の発展などに寄与する可能性の高い独創的な研究または発明を行った者を対象としています。
受賞者 |
: |
藤田省三(Fujitsu Asia Pte Ltd (出向中), Fujitsu Laboratories and R&D Division, Director) |
案件名 |
: |
「DNA材料で構築する新しいタンパク質検出技術の研究」 病院の臨床検査で使われている免疫検査の課題を解決することを目指し、試験管内で抗体と同様の機能分子の開発を可能にする人工抗体(アミノ酸修飾側鎖導入型DNAアプタマー)技術と、抗原タンパク質との結合状態をリアルタイムに高感度で計測できる結合検出手法(外部電場誘起性DNA分子運動検出法)を開発しました。これらの成果は、医療分野における免疫検査の技術を飛躍的に向上させ、的確な免疫検査を可能にする新規診断法の実現と疾患の早期発見に寄与することが期待されます。 |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 富士通株式会社:
- 代表取締役社長 山本正已、本社 東京都港区。
- 注2 株式会社富士通研究所:
- 代表取締役社長 富田達夫、本社 神奈川県川崎市。
- 注3 富士通フロンテック株式会社:
- 代表取締役社長 海老原光博、本社 東京都稲城市。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通株式会社
知的財産権本部 情報部
044-754-3049 (直通)
jusho@lip.fujitsu.com
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。