PRESS RELEASE (ユビキタスプロダクト)
2009年1月28日
富士通株式会社
株式会社富士通研究所
~よりセキュアなコンピューティング環境を実現~
富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:野副 州旦 以下、富士通)と株式会社富士通研究所(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:村野 和雄)は、コンピューティング環境におけるセキュリティ技術の向上を目的とした国際標準化団体 Trusted Computing Group (以下、TCG(注1)) により2009年1月27日に発表されたストレージセキュリティの新仕様「Opal Security Subsystem Class (以下、Opal SSC) 」に対応した、暗号化機能搭載2.5型ハードディスクドライブ(以下、HDD) のセキュリティ技術を開発しました。
TCGのOpal SSC仕様は、よりセキュアなIT環境の実現を目指して標準化されたものです。本仕様に対応したHDDと、アプリケーションソフトを組み合わせることで、ノートパソコンをはじめ幅広いコンピュータ用途に適した、高度なセキュリティソリューションの実現が可能となります。
富士通は、今後もTCGの主要メンバーとして積極的に活動し、お客様の幅広いセキュリティニーズに応えた製品・ソリューションを提供していきます。
TCGは、コンピューティング環境向けに、高度なセキュリティソリューションを実現するOpal SSC仕様をこのほど標準化しました。富士通はTCGの主要メンバーとして、Opal SSC仕様の策定を主導する役割を果たし、今回、本仕様に対応したHDDのセキュリティ技術を開発しました。
Opal SSC仕様に対応したHDDは、アプリケーションソフトと組み合わせることで、「プリブート認証」や「セキュアパーティション」など、高いセキュリティ機能の実現を可能とします。
「プリブート認証」は、PC起動時にユーザ認証をよりセキュアに行う機能です。Opal SSC仕様に対応したHDDを使うことにより、WindowsなどOSの起動前に生体認証や、ICカードなど、高度な認証手段の適用が可能となり、従来のキーボードを利用したパスワード入力よりも高いセキュリティ環境が構築できるようになります。
「セキュアパーティション」は、HDD内のディスク領域を、いくつかのセキュアな領域に分割し、利用する技術です。分割された各領域は、それぞれ異なる暗号鍵により保護され、その領域を所有する正当なオーナーや許可されたユーザーに限り利用可能となります。これにより、例えば異なる領域にコンテンツデータとそのライセンス情報を別々に記録・保護するなど、記録する情報の特性に合わせてディスク領域を使い分けることで、セキュアなデータ管理が実現できます。
なおこれらのセキュリティ機能実現に向け、富士通はMcAfee社、SECUDE社、Wave Systems社、WinMagic社などソフトウェア各社と開発を進めています。
富士通は、これまで培ってきた技術やノウハウを活かし、これからもお客様のセキュリティニーズに応えた製品を提供してまいります。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
富士通株式会社
ストレージプロダクト事業本部 ビジネス開拓部
電話: 044-754-2375 (直通)
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