PRESS RELEASE (ユビキタスプロダクト)
2008-0085
2008年4月21日
富士通株式会社
~「データ瞬間無効化機能」によりPC廃却時のTCO削減にも貢献~
当社は、パソコン(以下、PC)および外付けストレージ製品などの盗難や紛失時などのデータセキュリティ対策として、データを自動的に暗号化してディスク上に記録する機能を搭載し、業界最高速の毎分7,200回転で大容量のシリアルATA 3.0Gbit/sインターフェース(注1)に対応した、320ギガバイト(注2)の2.5型ハードディスク装置(以下、HDD)「MHZ2 CJ」シリーズを開発し、2008年5月末より販売を開始します。
本製品は、暗号化方式Advanced Encryption Standard(以下、AES(注3))256ビットにHDDとして世界で初めて対応しました。HDD内のAES暗号回路を使うため、ソフトウェアで行う暗号化に比べ、強固な鍵管理と高いシステムパフォーマンスを実現します。
また、HDD内に記録された全データを1秒以下で完全に無効化する「データ瞬間無効化機能」を備えることにより、PC廃却時のデータ消去作業に従来必要であった膨大な時間とコストが不要となり、個人情報を扱う公的機関や企業をはじめとするお客様のTCO削減に貢献します。
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近年、多発する情報漏えい問題や個人情報保護法の施行などにより、セキュリティに対する関心が非常に高まっています。特に大容量HDDを搭載したPCなどは、盗難や紛失に遭った場合、個人情報などの大量情報流出を招く可能性が高いため、HDD内に記録されたデータの保護が急務となっていました。
これまでは、BIOSパスワード設定(注4)や暗号化ソフトウェアの導入で対策が行われてきましたが、より強固なデータ保護を実現するため、当社は、暗号化方式AESの最高水準256ビット鍵長を2.5型HDDに採用し、高いセキュリティ性をもつ製品を提供します。
本製品は、HDD内のAES暗号回路を使いデータを自動的に暗号化し、ディスク上に記録します。ソフトウェアによる暗号化とは異なり、鍵情報をPCのメモリ内に持たないため、強固な鍵管理が実現できるとともに、CPUに負荷をかけずに暗号化処理を行うため、システムパフォーマンスを最大限に発揮させることができます。
当社は、信頼性と性能を追求し続けてきたこれまでのストレージ製品に、より進化させた本ラインナップを加えることで、最も強固なデータ保護機能を持ちながら高い性能を合わせ持つ、理想的なコンピューティング環境の実現にも寄与していきます。
近年、廃却したPCからの情報流出も社会問題になっていますが、従来は、PC廃却時のデータ完全消去のために、専用のソフトウェアで何度も上書きする作業が必要で、膨大な時間とコストを費やしていました。本製品に搭載した「データ瞬間無効化機能」を活用することにより、従来必要だった廃却時の膨大な作業が不要となり、公的機関や企業をはじめとするお客様の大幅なTCO削減に貢献します。
当社は、セキュリティ関連技術において業界標準仕様の策定、普及を目的とした団体であるTrusted Computing Group(以下、TCG(注5))の主要メンバーとして積極的に活動しており、今後も、お客様のセキュリティニーズに応えた製品を提供していきます。
シリーズ名 | 販売価格 | 出荷時期 |
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MHZ2 CJ | 個別見積り | 2008年5月末より |
2008年度で、「MHZ2 CJ」シリーズ 合計200万台
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
PDF 「MHZ2 CJ」シリーズ装置仕様(58.6KB)
以上
ストレージプロダクト事業本部 ビジネス開拓部
電話: 044-754-2375 (直通)
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