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PRESS RELEASE

2007年1月24日
株式会社 三越
株式会社資生堂
富士通株式会社

電子タグで体験する“未来の百貨店”~化粧品モデル~

経済産業省 平成18年度「電子タグ活用による流通・物流の効率化実証実験」
百貨店業界における電子タグ活用拡大実証実験(フューチャーストア実証実験)を実施

株式会社三越(本社:東京都中央区 代表取締役社長:石塚邦雄 以下、三越)と株式会社資生堂(本社:東京都中央区 代表取締役社長:前田新造 以下、資生堂)、富士通株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:黒川博昭 以下、富士通)は、2007年1月26日(金曜日)から2月12日(月曜日)まで、「百貨店業界における電子タグ活用拡大実証実験(フューチャーストア実証実験)」を実施します。本実証実験は、日本百貨店協会が経済産業省平成18年度「電子タグ活用による流通・物流の効率化実証実験」として受託したプロジェクトの一環として実施するものです。

本実証実験では、三越銀座店・名古屋栄店の1階化粧品売場を主な実験会場とし、資生堂の化粧品ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」の商品・テスター(店頭に置いてある試用見本)・サンプルの一部に電子タグを取り付けます。電子タグが貼付されたテスターを、お客様が手に取り、電子タグリーダの上にかざすと、その化粧品に関する詳しい商品情報が端末に表示される「マルチサンプルディスプレイ」などの実験を行います。このほかにも接客・品揃え・物流の各分野で実験を実施し、化粧品サプライチェーンにおける電子タグ活用の有効性と、お客様自身が電子タグを利用されることによる購買意欲向上や関連商品の購買促進効果などを検証します。

百貨店業界では、すでに婦人靴とアパレルの分野において電子タグを使った在庫管理が実用化されていますが、化粧品に電子タグを添付した実験が行われるのは、今回が初めてです。


実証実験の概要

<実験期間>
三越銀座店
:2007年1月26日(金曜日)から2月11日(日曜日)まで
三越名古屋栄店
:2007年1月30日(火曜日)から2月12日(月曜日)まで
<実験会場>
三越 銀座店・名古屋栄店 1階化粧品売場
<実験項目>
「百貨店業界による電子タグ活用拡大実証実験(フューチャーストア実証実験)」として成果を検証するのは下記の5つの実験です。
(1) マルチサンプルディスプレイ
電子タグを貼付した、化粧水や美容液などのテスター(7種類)を電子タグリーダにかざすことで、タッチパネル型端末に表示される詳しい商品情報を、お客様自身が確認することができます。
[実験場所]資生堂カウンター
(2) テスター需要予測システム
口紅・マスカラなどのメイクアップ商品のテスター用什器(テスターが置いてある容器)内部に電子タグリーダを組み込み、テスター(49種類)に電子タグを貼付することで、お客様がテスターを手に取った回数をカウントします。これにより、お客様が興味を持った商品の順位を集計し、マーケティングなどで活用できるデータを収集することができます。
[実験場所]資生堂カウンター
(3) eカウンセリング
美容部員がカウンターで接客する際に、お客様のカウンセリング履歴、購入履歴などを表示させたタブレットPCを使用します。タブレットPCに取り付けた電子タグリーダに、電子タグが貼付された商品(10種類)やサンプル(7種類)をかざすことで、お客様の購入商品やサンプル配布履歴を登録することができます。実験では、50名のモニターを対象に実施します。
[実験場所]「クレ・ド・ポー ボーテ」カウンター
(4) ソースタギング・SCMシステム
資生堂の商品センターで商品(10種類)に電子タグを貼付し、出荷検品・店頭での在庫管理などに利用します。
[実験場所]資生堂商品センター(埼玉県深谷市) 「クレ・ド・ポー ボーテ」カウンター
(5) 電子タグ@ホーム
お客様が、電子タグが貼付されたサンプルや商品を持ち帰った場合を想定し、自宅での電子タグ活用方法を検証します。今回の実験では百貨店内にパソコン・電子タグリーダを設置した仮想の自宅環境を用意し、50名のモニターが、サンプルに貼付された電子タグを用いて商品情報収集を体験します。
[実験場所]店内に設置する仮想自宅

実験期間中、下記の2つの実験を「協賛実験」として行います。
A) コスメインフォメーション
タッチパネルディスプレイ・電子タグリーダからなる「コスメインフォメーション」端末を設置します。お客様が、電子タグが貼付されたテスター(銀座店:12種類 名古屋栄店:23種類)を電子タグリーダにかざすと、その商品のクチコミ情報が表示されます。
[実験場所]化粧品売場の入口付近

(化粧品売場全体の情報を提供する“電子的なコンシェルジュ”をイメージしていることから、この実験のみ資生堂「クレ・ド・ポー ボーテ」以外の他メーカー品にも電子タグを貼付します。)

B) 仮想リアルタイムメイクアップシステム
カメラとディスプレイ、電子タグリーダを設置したスタンドを使用します。電子タグが貼付された口紅、アイシャドーなどのテスター(19種類)を、お客様が手に取り、電子タグリーダにかざすと、お客様がその見本を使って実際に化粧をした顔のイメージ映像がディスプレイに表示されます。また、「クレ・ド・ポー ボーテ」のイメージメイクアップの仮想化粧体験もできます。
[実験場所]資生堂カウンター

(名古屋栄店では上記の(1), (5)とAの実験のみを行います。)

実験で期待される効果

  • 消費者へのより詳しい商品情報の提供や、接客サービスの充実による、顧客満足度の向上と関連商品の購買促進
  • 在庫管理業務の効率化、販売スペースの有効活用による生産性の向上
  • 商品分析力の向上による品揃え強化
  • 電子タグ利用に対する消費者の意識向上

実験店舗概要

株式会社三越 銀座店
店長
:重松 健
住所
:〒104-8212 東京都中央区銀座4-6-16
電話
:03-3562-1111(大代表)
株式会社三越 名古屋栄店
店長
:松村 茂
住所
:〒460-8669 名古屋市中区栄3-5-1
電話
:052-252-1111(大代表)

実験の参加、協力企業

株式会社三越
実証実験全体のトータルコーディネイト。
株式会社資生堂
(1)~(5)における「クレ・ド・ポー ボーテ」の商品、テスター、サンプル提供および実験場所提供、B)「仮想メイクアップシステム」のシステム提供など。
富士通株式会社、株式会社富士通四国システムズ、株式会社富士通総研、株式会社PFU
(1)~(5)におけるシステム開発および機器提供、「コスメインフォメーション」の機器提供、実証実験全体の仮説検証など。
凸版印刷株式会社
実証実験全体における電子タグの提供。
セントラルエンジニアリング株式会社
(2)「テスター需要予測システム」の電子タグリーダ提供。
株式会社アイスタイル
A)「コスメインフォメーション」のコンテンツ提供。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

添付資料

実証実験の実施内容

以上

本件に関するお問い合わせ

お客様お問い合わせ先

富士通株式会社 流通ビジネス本部 小売ビジネス第二営業部
電話:03-6252-2401(直通)


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