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[ PRESS RELEASE ]
平成14年10月31日
富士通株式会社
Korala Associate Limited

世界初! IFX-SOAP/XML準拠ATMを富士通と英国KAL社で共同開発

富士通株式会社とKorala Associate Limited社(本社: 英国エジンバラ、社長: アラビンダ コララ、以下KAL社)は共同で、XMLを利用した金融データ交換のため通信規約であるIFX-SOAP/XMLに準拠したATMと、対外系ゲートウェイサーバ(ATM Switch)を、世界で初めて開発いたしました。

今回開発したシステムを用いると、ATM上に金融データ以外のデータでも簡単に送信することが可能になり、異業種間でのデータ交換が容易になると期待されます。

開発したATMなどは、2002年11月4日〜7日に米国ジョージア州アトランタで開催される、世界最大の金融インダストリ向け展示会の1つである 米国Bank Administration Institute主催「リテール・デリバリ・コンファレンス&エクスポ2002」にて展示する予定です。

IFX(the Interactive Financial eXchange *1)とは、IFXフォーラムにより策定されている、国際標準化推進中の金融データ交換のための通信プロトコルで、インターネットを介して金融データを自由に交換することを目指しています。富士通(*2)は日本のATMベンダーとして唯一、このIFXフォーラムに加盟しています。 富士通とKAL社は、2002年初めに日英豪で、ATM/XML/EAIなどの開発者を集めた合同プロジェクトを開始し、インターネット上でXMLデータを交換するのに最適なプロトコルであるSOAP-HTTPをIFXに提案するなどの活動を行っています。

近年、金融機関の多くは、インターネットを利用した業務システムを構築しはじめています。しかし、従来のATMやホストコンピュータなどのデータ通信システムの多くは、独自のデータ通信方法を採用していたため、インターネットを介したデータ通信には、十分対応できていませんでした。

そこで、富士通とKAL社は、インターネットを介して金融データをやりとりするIFXに参加し、これらの仕様を実現すべく開発を開始いたしました。開発したシステムでは、KAL社のフラッグシップ製品であるATM搭載用ミドルウェア"Kalignite(カリグナイト)"を富士通製の輸出用ATM "シリーズ8000"に搭載し、富士通の先進EAIソフトウェア"Interstage CollaborationRing "を対外系ゲートウェイサーバに採用して、IFX-SOAP/XMLに準拠したデータ交換を実現しました。

ATM業界でグローバルにリードしている富士通とKAL社は、今回の成果をもとに、IFX-SOAP/XMLソリューションと関連技術を、グローバルに躍進する金融機関とATM業界に向けて、幅広く展開していく予定です。

【KAL社について】

KAL社は、ATM用のアプリケーションやミドルウェアを開発している世界のリーディング企業です。KAL 社の主要製品である「Kalignite」は、70以上のアプリケーションを持ち、世界の8000以上のシステムで使われています。 URL:www.kal.com.

【用語解説または注釈】

*1 IFX(the Interactive Financial eXchange forum)
インターネット技術を使用した金融データ交換の為の通信プロトコルで、現在、国際標準化が進められています。その仕様では、SOXP-HTTPが標準プロトコルとなる見通しです。
*2
実際に加盟しているのは富士通の100%出資子会社のFujitsu Transaction Solutions Inc.です。

以 上

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