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[ PRESS RELEASE ] |
2002-0150
平成14年6月18日
富士通株式会社 |
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小型パッケージLQFP-48ピンに搭載
16ビットマイクロコントローラLSI MB90455シリーズ新発売
当社はこのほど、「F2MC-16LX 16ビットマイクロコントローラLSI "MB90455シリーズ"」12品種を開発し、平成14年6月18日より順次出荷を開始致します。
近年、多機能リモコンなどのマンマシンインタフェース制御などに搭載されるサブマイコンについても、小型で高速動作が可能な16ビットマイコンの要求が増えています。
本シリーズは、LQFP( *1)-48ピンの小型パッケージ(7×7ミリメートル、高さ1.5ミリメートル、リードピッチ0.5ミリメートル)の採用により、リモコンなどの小型化、プリント基板の高密度実装に貢献します。
また、最高内部動作周波数16MHz(インストラクションサイクル:62.5ナノ秒)動作が可能であり、システムの高速処理を実現します。
本シリーズの主な特長は以下のとおりです。
- LQFP(*1)-48ピンの小型パッケージ(7×7ミリメートル、高さ1.5ミリメートル、リードピッチ0.5ミリメートル)の採用により、リモコンなどの小型化、プリント基板の高密度実装に
貢献
- 最高内部動作周波数16MHz(インストラクションサイクル:62.5ナノ秒)動作が可能であり、システムの高速処理を実現
- 電源電圧範囲として3.5〜5.5Vの広範囲を保証しており、瞬低などで電源電圧が変動するようなシステムへの動作信頼性の向上に貢献
- メモリは、フラッシュメモリ、マスクROMともに24キロバイト、32キロバイト、64キロバイト、および2キロバイトのRAMを用意しており、プログラム容量によりそれぞれ選択可能
- フラッシュメモリ内蔵品は、システム上でUART(*2)を使用してプログラムの書き換えを行うことが可能であり、プログラム開発効率の短縮に大きく貢献
- 一般的なマイコン機能に加え、スリープモード(*3)、ストップモード(*4)、CPU間欠モード(*5),サブクロックモードといった低消費電力モードをサポート
当社は、今後も、実装面積の小型化、部品点数の削減、プリント板設計簡略化に向けて、デジタル家電、AV機器やPC周辺機器用のマイコンとして小型パッケージを採用したマイコンのラインアップを強化してまいります。
【税別サンプル価格】 |
MB90455/S,MB90456/S | :350円 |
MB90457/S | :400円 |
MB90F455/S | :600円 |
MB90F456/S | :700円 |
MB90F457/S | :800円 |
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【サンプル出荷時期】 |
MB90F455/S,MB90F456/S,MB90F457/S | :2002年6月 |
MB90455/S,MB90456/S,MB90457/S | :2002年7月 |
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【販売目標】 | 50万個/月(12製品計) |
【"MB90455シリーズ"の主な仕様】
・ | プロセステクノロジ | : |
0.35マイクロメートルCMOSプロセス |
・ | 電源電圧 | : |
3.5〜5.5V |
・ | 基本命令数 | : |
351 |
・ | 最小命令実行時間 | : |
62.5ナノ秒/4MHz (PLL4逓倍) |
・ | RAM容量 | : |
2キロバイト(全製品共) |
・ | フラッシュメモリ容量 | : |
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| MB90F455 | : |
24キロバイト | サブクロックあり |
| MB90F455S | : |
〃 | サブクロックなし |
| MB90F456 | : |
32キロバイト | サブクロックあり |
| MB90F456S | : |
〃 | サブクロックなし |
| MB90F457 | : |
64キロバイト | サブクロックあり |
| MB90F457S | : |
〃 | サブクロックなし |
・ | マスクROM容量 | : |
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| MB90455 | : |
24キロバイト | サブクロックあり |
| MB90455S | : |
〃 | サブクロックなし |
| MB90456 | : |
32キロバイト | サブクロックあり |
| MB90456S | : |
〃 | サブクロックなし |
| MB90457 | : |
64キロバイト | サブクロックあり |
| MB90457S | : |
〃 | サブクロックなし |
・ | 動作温度 | : |
-40〜85℃ |
・ | I/Oポート | : |
34本(サブクロック有 最大) 36本(サブクロック無 最大) |
・ | スタンバイモード | : |
スリープモード(*3)、ストップモード(*4)、CPU間欠モード(*5)、 時計モード、タイムベースタイマ(*6)モード |
・ | タイマ機能 | : |
タイムベースタイマ(*6)、ウォッチドッグタイマ(*7)、入出力タイマ(16ビット)、 リロードタイマ(*8)(16ビット)、時計タイマ、PPGタイマ(*9)(8/16ビット) |
・ | 割り込み機能 | : |
遅延割込み、DTP(*10)/外部割込み |
・ | UART(SCI)機能 | : |
1チャネル |
・ | ADコンバータ | : |
8チャネル(8/16ビット) |
・ | パッケージ | : |
LQFP-48ピン |
【用語説明】
- *1 LQFP(Low-profile Quad Flat Package):
-
取り付け高さが1.7ミリメートル以下の表面実装型プラスチックパッケージの一種です。
- *2 UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter):
-
調歩同期式シリアル通信機能マクロです。
- *3 スリープモード(Sleep Mode):
-
CPUの動作クロックを停止させ、CPU以外の機能は動作するモードです。周辺機能を動作させたまま低消費電力化できます。
- *4 ストップモード(Stop Mode):
-
原発振を停止させ、全ての機能が停止したモードで、最も低消費電力でデータを保持できます。
- *5 CPU間欠モード(CPU Intermittent Mode):
-
CPUの動作クロックを一定周期毎に停止させるモードです。CPUを動作させたまま消費電力を抑えることができます。
- *6 タイムベースタイマ(Time base Timer):
-
原発振を2分周したクロックに同期した18ビットのカウンタで、4種類のインターバル時間が選択できるタイマです。
- *7 ウォッチドッグタイマ(Watch Dog Timer):
-
CPUの暴走検出用のタイマです。
- *8 リロードタイマ(Reload Timer):
-
設定した任意の時間毎に繰り返し信号を発生させることができるタイマです。
- *9 PPGタイマ(Programmable Pulse Generator Timer):
-
任意の周期およびパルス幅の出力波形を発生させるこができます。
- *10 DTP(Data Transfer Peripheral):
-
外部周辺ICからのDMA(Direct Memory Access)要求あるいは割込み要求を受け取りF2MC-16LX CPU に自動転送を起動する端子。
【商標】
- F2MCは、富士通株式会社の登録商標です。
- その他の製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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