|
[ PRESS RELEASE ] |
平成14年2月21日
富士通株式会社 アイドック株式会社
|
|
マイクロプロセッサ『FR-Vファミリ』「FR500」シリーズの カラーレーザプリンタ用、組込みソフトウェアを開発
富士通株式会社(以下 富士通、本社 : 東京都千代田区、代表取締役社長 : 秋草 直之)と、 アイドック株式会社(以下 アイドック、住所 : 東京都品川区、社長 : 成井 秀樹)は、富士通製マイクロプロセッサ『FR-Vファミリ』の上位シリーズ「FR500」向けに、カラーレーザプリンタ用組込みソフトウェアであるインタプリタ「IPS(TM)2000PS3 (*1)」を開発し、2月21日より、アイドックから販売、およびサポートを開始いたします。
「IPS2000PS3」は、カラーレーザプリンタの印刷処理に必要な全ての命令処理を行える優れた組込みソフトウェアです。現在、レーザプリンタ向けの組込みソフ トウェアとして最も普及しております。
「FR500」シリーズのコンパイラ (*2)機能と「IPS2000PS3」を組み合わせることにより、カラーレーザプリンタに必要な画像処理を「FR500」プロセッサワンチップで行なえるため、画像処理用のASIC (*3)が不要です。そのため、搭載面積の小型化、コスト低減、開発期間の短縮などが図れます。
また、インタプリタ (*4)と、レンダリング (*5)の高性能化が図れ、現在カラーレーザープリンタに使用されているプロセッサに比べて処理能力が約2倍に向上しております。
さらに、富士通製開発環境ツールを用いることで、プログラム開発者が、プロセッサのアーキテクチャを意識せずに、大規模アプリケーションへの組み込みを容易、且つ迅速に行えます。
今回、アイドックが、富士通から提供された「FR500」シリーズに関する機能情報と開発環境に基づき「FR500」シリーズに最適な「IPS2000PS3」の開発、および評価を行いました。
アイドックは、世界の主なマイクロプロセッサに「IPS2000PS3」の組み込みおよび評価を行っており、高い実績をもっています。今回「FR500シリーズ」のコンパイラ、開発環境の汎用性、高速性、高信頼性を高く評価しています。
富士通は、これまで最先端のFR-Vマイクロプロセッサ開発コンセプトの基に、低電力な「FR400」シリーズ、高性能な「FR500」シリーズを開発しております。今後も市場の拡大が見込まれるデジタルAV、携帯情報端末等の画像処理を行う分野向けに、高速、低消費電力、小型軽量を実現した「FR-Vファミリ」、および組み込みソフトウェアの開発に積極的に取り組んでまいります。
- 【価格】
- 個別見積もりです。
- 【アイドック株式会社】
-
・ | 設立 | : | 1999年 |
・ | 社長 | : | 成井 秀樹 |
・ | 本社 | : | 東京都品川区西五反田7-13-6 |
・ | 事業内容 | : | プリンタと画像処理製品の基礎技術開発および、最新の印刷、画像処理技術をOEMメーカ向けに提供しています。 PDF、HTML,XML、PS等の印刷ソフトウェアと、デジタルデータ放送の印刷ソリューションを開発しています。 |
- 【用語説明】
-
- *1 「IPS2000PS3」 :
- 米オークテクノロジ社製のレーザプリンタ用組み込みソフトウェアです。
オークテクノロジ社について
・ | 設立 | : | 1987年 |
・ | 社長兼CEO | : | ヤング・K・ソーン(Young K. Sohn) |
・ | 本社 | : | カリフォルニア州サニーベールカイファーロード 1390 |
・ | 事業内容 | : | オプティカル・ストレージ、およびデジタルイメージング市場向けに統合された半導体とソフトウェア、およびプラットフォーム・ソリューションを設計、開発しOEMメーカに販売しています。 |
- *2 コンパイラ :
- ソースコードを機械語に翻訳するためのソフトです。
- *3 ASIC(application-specific integrated circuit) :
- 特定用途向けLSIの総称です。
- *4 インタプリタ :
- コンピュータ言語を解釈して動作を指示するプログラムです。
- *5 レンダリング :
- 図形や文字を実際に目に見える形に描く動作です。
- 【商標】
- 文中に記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
|