FUJITSU FUJITSU PR
ホームプレスリリース投資家の皆様へ会社概要総合索引 English
Quick Search help
ホーム > プレスリリース > 本文 English Release
お問い合わせ先 | 製品情報
[ PRESS RELEASE ] 2001-0208
平成13年10月22日
富士通株式会社
FRAM混載多目的ICカード向け

ソフトウェアソリューション「HIPERSIM」を開発


当社はこのほど、FRAM(*1)混載多目的ICカード用LSIチップシリーズ「HIFERRON(TM)(ハイフェロン)(*2)」向けソフトウェアソリューション「HIPERSIM(TM)(ハイパーシム)(*3)」を開発し、2002年4月より提供を開始いたします。同時に、開発ツールキットの提供も開始いたします。

ICカード市場は、2001年度には全世界で約4000億円、2004年度まで年率30%以上の成長が見込まれています(当社調べ)。ICカード市場のうちFRAM混載ICカードは20%を占めると予想されています。
当社は、「HIPERSIM」を、「HIFERRON」チップシリーズと組み合わせて提供することにより、金融・行政端末、各種モバイル機器などに使われるICカード向けデバイスソリューションとしてスタンダードの確立を目指します。

「HIPERSIM」は、多目的ICカード向けのOSとアプリケーションソフトで構成されています。従来のICカードでは難しかったネットワークを介してのアプリケーションの入れ替えや、複数のアプリケーションの同時実行が可能です。さらに、インターネットブラウジングを簡単に行えるマイクロブラウザ(*4)を搭載しております。
また、次世代携帯端末向けの本人認証等機能を備えたSIM(*5)/USIM(*6)や、ICカードの国際標準規格であるISO-7816(*7)に準拠するなど、今後多目的ICカードに必要となる機能に対応しております。
ICカードメーカは、当社の「HIFERRON」と「HIPERSIM」を組み合わせることにより、短期間で容易に多目的ICカードを開発できます。

当社は、これからもFRAM事業のR&D・マーケティング活動を積極的に推進し、ブロードバンド・インターネット時代に要求される多目的ICカードに必要なデバイスソリューションを提供し、ICカードの普及を促進してまいります。


【 HIPERSIMの構成 】

お客様の目的に応じて以下の3つのセットを提供いたします。

  1. マニュファクチャラーズ・セット
    独自仕様で多目的ICカードを開発されるお客様向けです。HAL(*8)、ファイルシステム、メモリマネージャ、タスクマネージャ、暗号・復号制御、およびHIPERSIM・API(Application Program Interface)などの基本OSが含まれます。

  2. ディベロッパーズ・セット
    標準規格に準拠した多目的ICカードを開発されるお客様向けです。マニュファクチャラーズ・セットに加えて、アプリケーションマネージャおよびISO-7816準拠のファイルシステム・インタフェースが含まれます。

  3. テレコミュニケーションズ・セット
    標準規格に対応したネットワーク接続機能を有する多目的ICカードを開発されるお客様向けです。ディベロッパーズ・セットに加え、USIMなどのアプリケーションおよびマイクロブラウザが含まれます。
【用語説明】

*1 FRAM(Ferroelectric Random Access Memory):
強誘電体材料を利用した電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリです。低消費電力で、高速書込み、高頻度書き換えが可能です。
*2 HIFERRON:
2001年8月に当社が発表したFRAMを混載した多目的ICカード用LSIチップシリーズの名称です。32ビットRISC CPUにFRAM、マスクROM、SRAM、暗号回路、接触/非接触IFを搭載しています。
*3 HIPERSIM:
High-Performance Smart IC Managerの略称です。
*4 マイクロブラウザ(Microbrowser):
WML(*9)をサポートしたインターネットブラウザです。欧米を中心に普及しているSIM搭載の携帯端末でも効果的にインターネットのブラウジングが可能になります。
*5 SIM(Subscriber Identity Module):
携帯電話とネットワーク間にセキュアな通信を確立するモジュール。SIMが搭載されたICカードのみを持ち運ぶことで、GSM内のオペレータ間のローミングが可能です。
*6 USIM(Universal Subscriber Identity Module):
SIMの進化型で第三世代携帯電話(3G)で利用され、SIMに比べ高速な通信や高いセキュリティを実現するモジュールです。
*7 ISO-7816:
ISO(International Organization for Standardization)により制定された接触型ICカードインタフェースの国際標準規格です。
*8 HAL(Hardware Abstraction Layer):
ハードウェアの機能をAPI化し、上位層であるOSにその機能を提供するレイヤーです。
*9 WML(Wireless Makeup Language):
携帯電話や腕時計など、表示機能が弱い携帯端末向けのコンテンツ記述言語の一つです。
【商標について】
  • HIPERSIM、HIFERRONは、富士通株式会社の商標です。
  • FRAMはラムトロン社の登録商標です。
  • その他文中に記載の会社名および商品名は、各社の登録商標です。

以 上

ページの先頭へ

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
お問い合わせ著作権とリンクについて jp.fujitsu.com
All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LTD. 2001