業界初
携帯電話向け3チップスタック型MCPを新発売
〜フラッシュメモリ、モバイルFCRAM、SRAMを1パッケージに搭載〜
当社はこのほど業界で初めて、64メガビット NOR型デュアル・オペレーション・フラッシュメモリ、非同期SRAMインタフェース採用の16メガビットモバイルFCRAM(R) (*1)、4メガビットSRAMの3チップを搭載したスタック(積み重ね)型MCP(マルチ・チップ・パッケージ)「MB84VR5E3J1A1」を開発し、6月21日より発売いたします。
近年携帯電話は、Web閲覧やJavaアプレット (*2)のダウンロードを行えるなど、高機能化しており、それに伴ってメモリの大容量化や、高速化が求められております。
本製品は、プログラム格納・データ保存用のフラッシュメモリと、ワークメモリとして、大容量データ向けモバイルFCRAM、およびデータダウンロード時や機器のスタンバイ時のデータ一時格納用のSRAMを1パッケージ化いたしました。これにより、携帯電話の機能やデータ容量に応じて、メモリを効率的に使用できます。
また、本製品は、全搭載メモリの供給電圧、バス幅などを共有化し部品、配線数を削減いたしました。パッケージサイズは従来のスタック型MCPとほぼ同等(PBGA (*3)85 : 10.4×10.8×1.3mm)で、パッケージを薄くしました。また3チップを1チップ化したことにより、従来に比べ実装面積を約30%削減できます。
当社は今後も、お客様のアプリケーションに最適なシステムメモリを開発・製品化し、
提供してまいります。
【サンプル価格】 | 7,000円(税別) |
【出荷時期】 | サンプル | : | 平成13年6月21日から |
量産 | : | 平成13年9月から |
【販売目標】 | 50万個/月 |
【主な仕様】
- 1. 品種構成 : データバス数 : すべて×16
- 64メガビットNOR型フラッシュメモリ/16メガビットモバイルFCRAM/4メガビットSRAM
- 2. アクセスタイム :
-
・ | アドレスアクセス/プログラム (1ワード) |
最大85ナノ秒/標準16マイクロ秒 (NOR型フラッシュメモリ) |
・ | リードアクセス |
最大90ナノ秒 (モバイル FCRAM) |
最大85ナノ秒 (SRAM) |
- 3. 動作電源電圧 : VCC = 2.7V〜3.1V
- 4. 低消費電力
-
・ | スタンバイ電流 | : | 最大5マイクロアンペア(NOR型フラッシュメモリ) |
最大70マイクロアンペア(モバイル FCRAM) |
最大7マイクロアンペア(SRAM) |
・ | パワーダウンモード | : | 最大10マイクロアンペア(モバイル FCRAM) |
・ | 読出し動作 | : | 最大18ミリアンペア(5MHz時, NOR型フラッシュメモリ) |
最大20ミリアンペア(11MHz時,モバイル FCRAM) |
最大40ミリアンペア(10MHz時, SRAM) |
・ | 書込み/消去動作 | : | 最大40ミリアンペア(NOR型フラッシュメモリ) |
・ | 消去/書込み回数 | : | 10万回(NOR型フラッシュメモリ) |
- 5. パッケージ : 標準型PBGA 85ボール
【用語説明】
- *1 モバイル FCRAM (Fast Cycle Random Access Memory) :
- FCRAMは、当社独自開発の次世代メモリコア技術です。その技術を用いて、携帯情報端末用途向けに低消費電力化をはかり、非同期SRAM型インターフェースを採用しました。
- *2 Javaアプレット(Java applet) :
- Javaは、米サン・マイクロシステムズが開発したオブジェクト指向型のプログラミング言語です。WWWブラウザ上で動作するプログラムを特にJavaアプレットと呼び、WWWサーバからダウンロードし、アニメーションや音声、動きのあるホームページなどをブラウザ上で実行できます。
- *3 PBGA(Plastic Ball Grid Array) :
- 表面実装型プラスチックパッケージの一種です。
【商標】
- FCRAMは、富士通株式会社の登録商標です。
- その他の製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
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