長距離光ファイバとの接続装置を内蔵しているため、これまでのLAN用スイッチングハブとメディアコンバータの組合せよりも省スペースでのシステム構築が可能です。

従来は一つのループ上に複数の装置を接続(ループ型接続)する場合、最大7台までという制限がありましたが、本システムは、当社独自仕様により最大32台の装置間を一つのループ上に接続することが可能です。従来製品ではスター型で構築せざるをえなかった8以上の拠点間もループ型に接続することで、敷設コストの軽減が可能です。また、ループ型はスター型の接続に比べ、障害発生時に通信経路を切り替えて運用を継続できるメリットがあります。

次世代ネットワークインフラに欠かせない高品位なサービスを提供するトラフィック制御機能を装備しています。専用LSIの搭載により、従来は困難だったトラフィックの制御をきわめて高い精度で実現することができ、幹線上のデータ輻輳を回避できるほか、利用業務のプライオリティに応じた帯域のサービス提供が可能です。

弊社独自の高速スパニングツリー機能により、光ループ上の装置およびケーブルの障害に対する経路の切替を20秒以下(標準的なスパニングツリー機能に比べ約2.5倍)の速度で実現します。また、装置の電源断を上位の装置に通知する電源断通知機能、装置の生死確認を遠隔地から可能なループテスト機能を装備し、作業員がいない拠点の障害に対しても、障害の一次切り分けを速やかに行うことができ、システムの信頼性を高めることができます。さらに、LANの標準管理プロトコル<SNMP>による一元管理やTELNET,ftpによるリモートメンテナンス機能を装備し、運用管理にかかる負担を抑えることができます。