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欧州に情報・通信・デバイスの先行・基礎研究所を新設
〜バーチャル研究所で欧州各国の大学・研究機関と連携〜
6月からロンドン本部が設置されるHayes Parkの外観
株式会社富士通研究所(社長:藤崎道雄、本社:川崎市)は、4月3日付けで、英国首都ロンドンに本部を置き、欧州各地で情報、通信、デバイス、ソフト・サービスなど富士通のビジネス領域における先行・基礎研究を行う研究所(Fujitsu Laboratories of Europe Limited、以下欧州研)を新設いたしました。
欧州研では、富士通研究所の先行・基礎研究分野の強化を図ることを目的として、欧州地域の研究者, 知識, 設備, 公的資金などの豊富な資源を活用し、将来の富士通のビジネスを支えていく可能性のある先行・基礎研究を推進するとともに、欧州地域への産業的、学術的貢献を図っていく予定です。さらに欧米で盛んな標準化活動や学会活動に積極的に参加し、欧州地域でのビジネス拡大に向けた布石を打つともに、日米欧中国4拠点でのグローバルな研究活動を推進する予定です。
- 【設立の趣旨】
当社は、富士通の先端技術を支える研究所として1962年に設立されました。以来、情報、通信、デバイス、ソフト・サービスなどの富士通のビジネス領域全般にまたがる研究活動を推進してまいりました。
その間、コンピュータの一般社会への普及や携帯電話等の通信網、半導体技術の進展など、時代の変化を先取りして、さまざまな技術革新を行い、世界に貢献してきたと自負しております。
21 世紀に入り、これらの技術の進歩はさらに加速していくものと思われます。そしてそれらの進歩を支える最先端技術の研究はもとより、基礎研究の重要性も今後益々増大していくものと思われます。
しかしながら、基礎研究分野においては、欧米に1日の長があると思われ、長年にわたり、基礎研究を行っている優秀な研究機関が数多く存在します。これらの研究機関と連携し、当社の先行・基礎研究分野の強化を図ることは、富士通グループ全体にとって重要な課題となっています。
欧州研では、富士通のビジネス領域である情報、通信、デバイス、ソフト・サービスに関わる先行・基礎研究および標準化に取り組む予定です。そして、イギリス(ロンドン)を中心に、ドイツ、フランスなど欧州各地にバーチャルな研究所組織を設置し、欧州研究所員による独自研究に加えて、欧州の先進研究機関との共同研究、先進的施設の戦略的有効利用、大学への効率的な研究委託などを行っていく予定です。また、欧州の研究プロジェクトへの共同研究提案を行い、地域の研究資金導入による研究拡大・加速も視野に入れて取り組みます。
欧州研設立時の主な研究開発テーマは次の通りです。
- 次世代移動通信
- ナノテクノロジー
- ネットワーク管理
- 光信号処理
- 新材料研究
- エージェント
- 【研究体制】
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・ | 法人名称 | : | Fujitsu Laboratories of Europe Limited |
・ | 法人の位置付け | : | 株式会社富士通研究所の100%出資子会社 |
・ | 資本金 | : | 30万ポンド(全額富士通研究所出資) |
・ | 場所 | : | 2 Longwalk Road, Stockley Park, Uxbridge, Middlesex,
UB11 1AB, United Kingdom
(設立後、6月末に Hayes Parkへ移動予定) |
・ | 開設予定 | : | 2001年4月2日 |
・ | 研究規模 | : | 初年度1,800千ポンド(約3億2千万円) (1ポンド=178 円) |
・ | 人員規模 | : | 2001年度末で15名程度を予定 |
欧州研の活動拠点
以 上
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