NTTドコモは、2000年第4四半期に開始される実験でこのシステムを使用することにより、移動体ネットワークにおけるオールIPコアネットワーク・システムについての評価を行います。この実験は、さまざまなインターネットやマルチメディア・サービスに対応可能な次世代広帯域ネットワークの開発および導入に向けた、NTTドコモの取り組みの一環です。
今回の実験システムの共同開発は、次世代ネットワーク構築を目的に、6月に発表した富士通とルーセントの戦略的提携による初のプロジェクトです。両社共同で取り組むネットワークは、通信の新しい時代に向けたコア・インフラを形成します。また、ルーセントとNTTコムウェアにおいては昨年10月、スイス・ジュネーブで開催の「テレコム99」で発表したソフトスイッチに関する協力体制に基づいたものです。
実験システムには、富士通・ルーセント両社から提供されるネットワーク・エレメントが使用されます。具体的には、富士通製のIPコアネットワークを実現する「EA1000 IPルータ・プラットフォーム」、および、音声・データ通信のモビリティをIP技術により管理する「モバイルIPプラットフォーム」、そして、ルーセントのソフトスイッチ技術に基づくコール・エージェント・プラットフォームと「APX 8000 マルチサービス・アクセス・スイッチ」が使用される予定です。NTTコムウェアは、これらのプラットフォーム上にサービスアプリケーションを提供する予定です。
富士通株式会社 取締役 武市博明のコメント
「この分野は、株式会社富士通研究所が中心となり、積極的に研究してきた分野です。これまでの研究成果を活かし、ルーセントとNTTコムウェアと共に、NTTドコモの次世代オールIP移動体通信の検証実験において画期的な成果を上げるべく、全力を尽くしてまいります。」
日本ルーセント・テクノロジー株式会社 代表取締役社長 清水英一のコメント
「富士通とNTTコムウェアと共にNTTドコモの次世代移動体通信ネットワーク実験システムのサプライヤとして選定され、大変喜ばしく思います。弊社の移動体通信技術とインターネットワーキング・システムの経験を活かし最大限の努力をしてまいります。」
以 上
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