[ PRESS RELEASE ] fujitsu-logo
1997-0137
平成9年6月30日
富士通株式会社

一般帳票対応のOCRソフトウェア「DynaEye」新発売

〜 イメージスキャナとパソコンを利用し、従来比 約1/5の低価格化を実現! 〜

dynaeye

当社はこのほど、Windows95/NT 3.51/NT 4.0上で、手書き帳票の読み取りを実現するOCRソフトウェア「DynaEye:ダイナアイ」を開発し、6月30日より販売を開始いたします。

これまでのOCRは、文字を記入する枠をOCR装置の読み取り仕様(文字枠の大きさ、形状、間隔)に合わせて設定した、OCR専用帳票が必要でした。 DynaEyeは、当社が開発した帳票フォーマット照合技術(*1)を採用することにより、文字枠の制限を大幅に緩和し、現在使用している一般の帳票をOCRの帳票として使用できます。
加えて、これまで新しくOCRを使用するためには、帳票の読み取り位置を計りOCR定義体(*2)に指定する必要がありました。 本製品は、未記入の帳票をスキャナで読み取ることにより、文字の読み取り位置が自動で設定でき、新しい帳票の導入が簡単に行えます。

また、文字認識をソフトウェアが行うことで、認識機能を組み込んだ専用のOCR装置が不要となり、イメージスキャナからの入力が可能になりました。 これにより、処理枚数にあわせて、手軽なスキャナによる低価格構成(従来比で約1/5)から高性能なスキャナまで、お客様の要望に応じたシステム構成が容易に取れます。

これらの特長により、例えば取引先発行の帳票のためOCRシステムを導入できなかったお客様や、高価なOCR装置では導入が難しかった比較的少量のデータを扱うお客様も、OCRシステムの導入が可能になります。

【販売価格】
DynaEye :130,000円 (税別、手書きの英字、数字、カナ、記号やOCR-Bフォントの読み取り)
DynaEye Pro :198,000円 (税別、手書きの英字、数字、カナ、記号、漢字やOCR-Bフォントの読み取り)

【出荷時期】
平成9年7月7日から

【販売目標】
今後1年間で、DynaEye・DynaEye Proあわせて4,000本の販売を予定しています。

【その他の特長】
今まで、高額なOCR装置とソフトウェアのオプション製品でしか提供されなかった、知識処理(*3)を、標準で提供しました。
帳票方向自動認識機能やバーチャルスタッカなど豊富な機能を提供しています。

【動作環境】
対応OS:Windows95、WindowsNT Workstation Version 3.51、4.0
対応PC: FMVシリーズおよび他のPC/AT互換機(OADG)、Pentium 133MHz以上のCPUを搭載する機種
メモリ容量: 32MB以上が必須、読み取り対象文字に日本語(漢字)を含む場合は64MB以上を推薦
CD-ROM: インストール時にCD-ROMドライブおよび、3.5インチフロッピーディスクドライブが必要
ハードディスク: 50MB以上(インストール容量)、データ格納用に、A4版200dpiで1枚あたり約50KB程度必要

[添付資料]

[製品情報]

(*1)
帳票フォーマット照合技術
あらかじめ読み込んだ未記入の帳票データと、記入済みの帳票データを重ねあわせることで、文字データの正確な読み取り位置合わせを行う技術。

(*2)
OCR定義体
OCRで帳票を読み取る時に必要になる、帳票上の文字枠の位置、読み取り対象の文字種の定義体。

(*3)
知識処理
手書き漢字の読み取り精度をあげるために、文字を形で認識した後に、住所辞書/氏名辞書/ユーザ辞書を使用して、文字の前後関係から判断する機能。

* Microsoft,Windows,WindowsNTは米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。
* Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
* PC/ATは、IBMの登録商標です。
* DynaEyeは、当社の日本国内における登録商標です。

以上


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。