このページの本文へ移動
  1. ホーム >
  2. 株主・投資家の皆様 >
  3. IR資料室 >
  4. 決算短信 >
  5. 1996年度 単独および連結中間決算概要

1996年度(平成8年度) 単独および連結中間決算概要

(自 平成8年4月1日 至 平成8年9月30日)

[ PRESS RELEASE ] 1996-0184
平成8年10月25日
富士通株式会社

平成8年度中間期 単独および連結決算概要


1.決算概要

(1)単独決算概要 (単位:億円)

平成8年度
中間期
(H.8.4.1~
H.8.9.30)
平成7年度
中間期
(H.7.4.1~
H.7.9.30)
前年
同期比(%)
平成7年度
(H.7.4.1~
H.8.3.31)
売上高 13,391 11,403 17.4 26,022
営業利益 214 361 - 40.5 853
経常利益 265 366 - 27.7 849
当期利益 194 211 - 8.1 445
1株当り当期利益 10.54円 11.60円 - 9.1 24.31円
1株当り配当金 中間配当金
5.00円
中間配当金
5.00円

-円

10.00円

(2)連結決算概要 (単位:億円)

平成8年度
中間期
平成7年度
中間期
前年
同期比(%)
平成7年度
売上高 19,620 16,439 19.3 37,619
営業利益 689 772 - 10.7 1,909
経常利益 443 617 - 28.2 1,566
当期利益 38 305 - 87.3 631
1株当り当期利益 2.10円 16.8円 - 87.5 34.47円

・連結子会社数 448社 ・持分法適用会社数 38社

2.受注高・売上高(富士通単独)

(1)受注高 (単位:百万円)

区分 平成8年度
中間期
(H.8.4.1~
H.8.9.30)
平成7年度
中間期
(H.7.4.1~
H.7.9.30)
前年
同期比(%)
平成7年度
(H.7.4.1~
H.8.3.31)
通信
 国内
 輸出
326,471
273,760
52,711
224,722
181,313
43,409
45.3
51.0
21.4
513,799
431,178
82,621
情報処理
 国内
 輸出
929,109
834,209
94,900
759,644
703,726
55,918
22.3
18.5
69.7
1,675,772
1,557,583
118,189
電子デバイス
 国内
 輸出
142,560
80,337
62,223
163,270
103,260
60,010
- 12.7
- 22.2
3.7
332,648
192,445
140,203
合計
 国内
 輸出
1,398,140
1,188,306
209,834
1,147,636
988,299
159,337
21.8
20.2
31.7
2,522,219
2,181,206
341,013
受注残高 1,169,622 1,192,811 - 1.9 1,109,344

(2)売上高 (単位:百万円)

区分 平成8年度
中間期
平成7年度
中間期
前年
同期比(%)
平成7年度
通信
 国内
 輸出
306,212
257,174
49,038
229,167
181,003
48,164
33.6
42.1
1.8
523,563
433,447
90,116
情報処理
 国内
 輸出
891,347
814,077
77,270
753,350
701,441
51,909
18.3
16.1
48.9
1,731,877
1,620,771
111,106
電子デバイス
(うち半導体)
 国内
 輸出
141,609
(138,461)
82,532
59,077
157,843
(150,204)
99,763
58,080
- 10.3
(-7.8)
- 17.3
1.7
346,776
(336,842)
197,066
149,710
合計
 国内
 輸出
1,339,168
1,153,783
185,385
1,140,360
982,207
158,153
17.4
17.5
17.2
2,602,216
2,251,284
350,932

3. 連結売上高

(単位:百万円)

区分 平成8年度
中間期
(H.8.4.1~
H.8.9.30)
平成7年度
中間期
(H.7.4.1~
H.7.9.30)
前年
同期比(%)
(増減率)
平成7年度
(H.7.4.1~
H.8.3.31)
通信
 国内
 海外
367,602
285,113
82,489
273,079
205,059
68,020
34.6
39.0
21.3
624,705
479,673
145,032
情報処理
 国内
 海外
1,281,943
905,051
376,892
1,050,566
768,350
282,216
22.0
17.8
33.5
2,456,939
1,773,125
683,814
電子デバイス
 国内
 海外
239,127
129,071
110,056
255,575
134,799
120,776
- 6.4
- 4.2
- 8.9
538,814
275,328
263,486
その他
 国内
 海外
73,374
59,022
14,352
64,735
53,328
11,407
13.3
10.7
25.8
141,508
116,951
24,557
合計
 国内
 海外
1,962,046
1,378,257
583,789
1,643,955
1,161,536
482,419
19.3
18.7
21.0
3,761,966
2,645,077
1,116,889

4.損益計算書(富士通単独)

(単位:百万円)

科目 平成8年度
中間期
(H.8.4.1~
H.8.9.30)
平成7年度
中間期
(H.7.4.1~
H.7.9.30)
前年
同期比(%)
(増減率)
平成7年度
(H.7.4.1~
H.8.3.31)
売上高
売上原価
販売費及び一般管理費
1,339,168
976,475
341,212
1,140,360
779,204
325,024
17.4
25.3
5.0
2,602,216
1,832,428
684,408
営業利益
営業外収益
 受取利息及び配当金
 雑収入
 計

営業外費用
 支払利息
 雑支出
 計
21,480

12,334
20,365
32,700


15,693
11,983
27,676
36,132

7,225
16,686
23,912


16,388
7,016
23,405
- 40.5



36.8




18.3
85,380

12,455
38,979
51,435


30,798
21,060
51,859
経常利益
特別損失
 事業構造改善費用
 子会社再編損
 投資有価証券評価損
26,504

-
-
-
36,638

3,813
-
-
- 27.7

-
-
-
84,956

6,643
14,106
1,290
税引前当期利益 26,504 32,824 - 19.3 62,915
法人税等充当額 7,100 11,700 - 39.3 18,400
当期利益 19,404 21,124 - 8.1 44,515
研究開発費 143,234 137,747 4.0 295,264
金融収支 - 3,358 - 9,163 - - 18,342

5. 貸借対照表(富士通単独)

(単位:百万円)

科目 平成8年度中間期
(8年9月末)
平成7年度
(8年3月末)
増減
資産の部
 流動資産
  現金及び預金
  売掛債権
  有価証券
  棚卸資産
  その他流動資産
  貸倒引当金
1,451,800
227,706
556,064
22,275
518,622
130,966
- 3,835
1,505,059
250,885
730,082
6,560
407,796
114,571
- 4,837
- 53,258
- 23,179
- 174,017
15,715
110,825
16,395
1,001
 固定資産
  有形固定資産
  無形固定資産
  投資等
  貸倒引当金
1,629,228
652,566
4,562
972,165
- 66
1,555,388
637,806
4,252
913,394
- 64
73,839
14,760
310
58,770
- 1
 繰延資産
  社債発行差金

 資産合計
7,188
7,188

3,088,217
8,051
8,051

3,068,499
- 862
- 862

19,718
負債の部
 流動負債
  買掛債務
  短期借入金
  コマーシャルペーパー
  社債(1年内償還)
  その他流動負債
1,210,846
514,454
296,233
90,000
98,500
211,659
1,232,141
521,015
277,117
170,000
50,045
213,964
- 21,294
- 6,560
19,116
- 80,000
48,454
- 2,304
 固定負債
  社債
  長期借入金
  退職給与引当金
  電子計算機買戻損失引当金
  その他固定負債

 負債合計
877,159
614,484
85,239
79,022
89,576
8,836

2,088,005
846,199
544,490
115,904
75,992
100,861
8,950

2,078,341
30,959
69,993
- 30,664
3,029
- 11,285
- 113

9,664
資本の部
 資本金
 法定準備金
 剰余金
 (うち当期未処分利益)

 資本合計
237,633
321,465
441,112
(36,945)

1,000,211
237,626
320,487
432,044
(47,187)

990,157
7
978
9,067
(- 10,242)

10,053
 負債及び資本合計 3,088,217 3,068,499 19,718
 有利子負債残高 1,184,457 1,157,557 26,899

〔ご 参 考〕

(単位:億円)

平成8年度中間期実績 平成8年度予想
設備投資
(うち半導体)
833
(459)
2,150
(900)
減価償却費 617 1,450

6. 連結損益計算書

(単位:百万円)

科目 平成8年度
中間期
(H.8.4.1~
H.8.9.30)
平成7年度
中間期
(H.7.4.1~
H.7.9.30)
前年
同期比(%)
(増減率)
平成7年度
(H.7.4.1~
H.8.3.31)
売上高
売上原価
販売費及び一般管理費
1,962,046
1,343,467
549,585
1,643,955
1,071,051
495,621
19.3
25.4
10.9
3,761,966
2,495,014
1,076,018
営業利益
営業外収益
 受取利息及び配当金
 雑収入
  計

営業外費用
 支払利息
 雑支出
  計
68,994

4,966
15,426
20,392


24,055
20,945
45,000
77,283

5,647
16,880
22,527


24,359
13,653
38,012
- 10.7



- 9.5




18.4
190,934

10,976
39,891
50,867


48,589
36,556
85,145
経常利益 44,386 61,798 - 28.2 156,656
特別損失
 事業構造改善費用
 投資有価証券評価損

4,945
-

3,188
-

-
-

31,618
1,290
税金等調整前当期利益
法人税等
少数株主利益(控除)
連結調整勘定償却額
持分法による投資損益
39,441
24,697
1,278
5,251
- 4,340
58,610
25,970
2,435
5,841
6,232
- 32.7
- 4.9
- 47.5
- 10.1
-
123,748
56,708
4,818
11,010
11,901
当期利益 3,875 30,596 - 87.3 63,113
研究開発費 163,534 159,044 2.8 346,389
金融収支 - 19,089 - 18,712 - - 37,613

7. 連結貸借対照表

(単位:百万円)

科目 平成8年度中間期
(8年9月末)
平成7年度
(8年3月末)
増減
資産の部
 流動資産
  現金及び預金
  売掛債権
  有価証券
  棚卸資産
  その他流動資産
  貸倒引当金
2,376,240
365,248
827,389
42,690
949,182
205,874
- 14,143
2,423,897
418,803
963,381
42,127
822,735
190,899
- 14,048
- 47,657
- 53,555
- 135,992
563
126,447
14,975
- 95
 固定資産
  有形固定資産
  無形固定資産
  投資等
  貸倒引当金
1,835,796
1,199,898
11,274
625,073
- 449
1,758,582
1,124,917
10,186
623,993
- 514
77,214
74,981
1,088
1,080
65
 繰延資産
  社債発行差金

 連結調整勘定

 資産合計
7,188
7,188

133,238

4,352,462
8,051
8,051

133,960

4,324,490
- 863
- 863

- 722

27,972
負債の部
 流動負債
  買掛債務
  短期借入金
  コマーシャルペーパー
  社債(1年内償還)
  未払金
  納税充当金
  その他流動負債
1,960,949
655,012
622,022
92,445
113,459
279,177
40,730
158,104
1,955,926
684,521
526,755
178,279
52,557
313,016
44,813
155,985
5,023
- 29,509
95,267
- 85,834
60,902
- 33,839
- 4,083
2,119
 固定負債
  社債
  長期借入金
  退職給与引当金
  電子計算機買戻損失引当金
  その他固定負債

 少数株主持分

 負債合計
1,082,573
649,964
154,471
130,078
89,576
58,484

161,673

3,205,195
1,061,377
588,867
185,984
122,473
100,861
63,192

157,788

3,175,091
21,196
61,097
- 31,513
7,605
- 11,285
- 4,708

3,885

30,104
資本の部
 資本金
 資本準備金
 利益準備金
 その他の剰余金

 資本合計
237,633
420,126
26,847
462,661

1,147,267
237,626
419,780
25,907
466,086

1,149,399
7
346
940
- 3,425

- 2,132
 負債及び資本合計 4,352,462 4,324,490 27,972
 有利子負債残高 1,632,361 1,532,442 99,919

〔ご 参 考〕

(単位:億円)

平成8年度中間期実績 平成8年度予想
設備投資
(うち半導体)
2,186
(1,136)
4,500
(1,900)
〔減価償却費〕 〔1,209〕 〔2,750〕

8.平成8年度中間期の業績概要と平成8年度の見通し

当中間期のわが国経済は、民間設備投資や個人消費に緩やかな回復傾向があるものの、本格的な景気回復には至らず、依然として厳しい状況で推移いたしました。
一方、海外においては、米国の景気が好調を維持し、アジア諸国の景気も拡大が続きましたが、欧州の景気が足踏み状態のまま推移いたしました。
情報・通信の市場は、通信の規制緩和、企業システムのネットワーク化、インターネットおよび移動通信に代表される個人需要の急増に伴い、拡大傾向にありました。しかしながら、半導体の市況が、メモリを中心に年初から急速に軟化いたしました。
このような環境のもとで、当社グループは環境変化に即応力を持たせるため、米国に通信の新会社を、米国と英国にパソコンビジネスの新会社を設立、フィリピンでの磁気ディスク装置の量産開始などにより、グローバルなオペレーションを一層強化し、グループとしての体質改善を進めました。

(1)単独決算

当中間期における売上高の状況は次のとおりです。

  1. 通信は3,062億円(前年同期比34%増)。
    国内は2,571億円(同42%増)。企業内ネットワークの再構築とインターネットおよび携帯電話機の急速な普及などに伴って、交換・伝送・携帯電話基地局システムが伸長するとともに、携帯電話機が増加したことにより、好調な伸びを示しました。
    海外は490億円(同2%増)。北米向け光伝送システムが、インターネットやデータサービスなどの需要増により、堅調に推移いたしました。

  2. 情報処理は8,913億円(同18%増)。
    国内は8,140億円(同16%増)。企業の情報化投資が堅調で、インターネットやイントラネット関連システムが順調に推移するとともに、個人向けパソコンが大幅に増加いたしました。また、アウトソーシングなどのサービス・ソフトウェアビジネスも堅調に推移いたしました。
    海外は772億円(同49%増)。パソコン市場拡大に伴い、小型磁気ディスクを主としたOEMビジネスが、好調な伸びを示しました。

  3. 電子デバイスは1,416億円(同10%減)。
    国内は825億円(同17%減)海外は590億円(同2%増)
    DRAMが数量ベースでは大幅に増加いたしましたが、市場価格の下落の影響により、売上高は伸び悩みました。

この結果、当中間期の売上高は1兆3,391億円と前年同期に比べ17%の増収となりました。

利益面では、DRAMの市場価格の下落などによりマージン率が低下いたしましたが、市場ニーズに即した販売、開発体制の一層の強化を図るなど、選択と集中による営業費用の効率化に努めました。
以上の結果、営業利益は214億円(前年同期比41%減)、経常利益は265億円(同28%減)、当期利益は194億円(同8%減)となりました。

なお、中間配当につきましては、前期末に引き続き1株につき5円といたします。

(2)連結決算

当中間期の連結売上高は1兆9,620億円(前年同期比19%増)。通信と情報処理の分野が好調で、大幅な増収となりました。しかしながら、電子デバイスの分野が、DRAMの市場価格の下落により国内外とも低迷いたしました。

通信 3,676億円(前年同期比35%増)
情報処理 1兆2,819 〃( 〃 22%増)
電子デバイス 2,391 〃( 〃 6%減)

利益面では、連結売上高が伸長したことと、経営の効率化に努めましたが、半導体市況の急速な悪化の影響で、連結営業利益は689億円(前年同期比11%減)、連結経常利益は443億円(同28%減)となりました。さらに、富士電気化学株式会社が事業構造改善に伴う特別損失を計上したことと、米国アムダール社での新モデル機移行に伴う棚卸資産評価の見直しなどにより持分法による損益が悪化したことにより、連結当期利益は38億円(同87%減)となりました。

(3)平成8年度の業績見通し

当社グループをとりまく事業環境は、通信の分野では世界的な規制緩和による需要促進、インターネットおよび携帯電話機の急速な普及などにより、市場が拡大しております。また、情報処理の分野ではインターネットやイントラネット関連のクライアント・サーバシステムが活況を呈しており、ネットワーク社会に即したサービス・ソフトウェアビジネスも拡大傾向にあります。
このような環境のもと、当社グループはグローバルなオペレーションを一層推進し、さらに成長が見込まれるネットワークを支えるインフラと、ネットワーク上のサービス・ソリューションの一層の強化を図ってまいります。
当下半期の売上高につきましては、電子デバイスの分野でDRAMの市場価格に不透明感がありますが、通信と情報処理の分野が当上半期と同様に好調な伸びを示すと見込まれ、通期で単独では前年比19%、連結では前年比18%の増収を見込んでおります。
この結果、通期の当期利益は、単独では前年比12%の増益となりますが、連結では海外の半導体子会社の利益が激減しており前年比21%の減益となる見通しであります。

平成8年度の業績見通しは、以下のとおりであります。

単 独
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
31,000億円(前年比 19%増)
900 〃( 〃 5%増)
800 〃( 〃 6%減)
500 〃( 〃 12%増)

連 結
連結売上高
連結営業利益
連結経常利益
連結当期利益
44,500億円(前年比 18%増)
1,800 〃( 〃 6%減)
1,300 〃( 〃 17%減)
500 〃( 〃 21%減)

以上