PRESS RELEASE
2016年6月8日
富士通株式会社
Box Inc.
富士通とBox、コンテンツマネジメント分野における戦略的パートナーシップに関するMOUを締結
グローバル市場を視野に両社の統合ソリューションを展開
富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 達也、以下、富士通)とBox(NYSE: BOX)は、コンテンツマネジメント分野での戦略的なパートナーシップに関するMOUを締結しました。
本パートナーシップのもと、富士通は従業員約16万人の社内コミュニケーション基盤に、Boxのコンテンツマネジメント・プラットフォームを採用します。これにより、課題であった保管データ量の増加に伴うストレージ増設費用の抑制が可能になります。さらに両社は、富士通での社内実践で得た知見・ノウハウとBoxを組み合わせた統合的なグローバルコミュニケーション・ソリューションや、特定の業種・業務に特化したソリューションを共同で展開していきます。また富士通は、デジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(メタアーク、以下、MetaArc)」の一部として、日本国内のお客様にBoxを提供していきます。
両社は今後、まず日本市場での共同事業を踏まえ、さらにアジア地域への共同投資等を含むグローバル市場での共同展開を視野に入れながら、協業拡大を目指します。
富士通は、2012年1月より国内外のグループ会社従業員が利用する、グローバルに共通な社内コミュニケーション基盤の構築を進めています。その社内実践で得た知見を生かし、様々な業種・業態のお客様に対応可能なコミュニケーション基盤をソリューションとして提供しており、今後さらに、お客様のニーズに合わせたより利便性の高いソリューションにしていくことを目指しています。
両社は、最先端のICTを備えた富士通の「MetaArc」とBoxを組み合わせ、より高品質なコンテンツマネジメント・プラットフォームをベースとしたソリューションを提供していくことを目指します。
協業の概要
- 富士通の「グローバルコミュニケーション基盤」へのBoxの採用
富士通は、国内外の富士通グループ従業員約16万人を対象に導入を進めている、グローバルに統一されたコミュニケーション基盤にBoxのコンテンツ・マネジメント・プラットフォームを採用し、2016年度下期(2016年10月~2017年3月)から運用を開始します。これにより、セキュアでシンプルな情報共有と一元管理を可能にすることで、社内でのコラボレーションをより一層加速させるとともに、保管データの増加に伴うストレージ増設費用を抑制することが可能になります。
- 富士通の日本国内データセンターよりBoxを提供
富士通は、Boxを「MetaArc」のサービスの一部として2017年から提供します。これによりBoxのコンテンツを富士通がもつ日本国内のデータセンターに保存することが可能となり、日本国内のデータセンターにデータを保管することを望むお客様のニーズに対応可能になります。
- Boxを組み合わせたソリューションの開発、および拡販活動の共同展開
富士通は、Boxの社内適用から得られる知見や、多くのお客様のワークスタイル変革を支援してきた経験を基に、グローバルなコミュニケーション基盤とBoxを組み合わせた新たなソリューションを2016年度下期より提供します。
また、両社は、富士通が持つ様々な業種・業務に特化したソリューション、およびセキュリティやモバイル、ネットワーク、手のひら静脈認証などの最先端のICTをBoxと連携させ、製造・流通・公共などの業種特化型ソリューションや、CRM・ECMなどの特定業務向けソリューションの共同開発を推進します。
なお、これらの提供にあたっては、両社が共同で拡販活動を実施します。
- グローバル展開
富士通とBoxは、今回の日本市場での協業をベースに共同でビジネスの拡大を図り、将来的には協業の範囲をグローバル市場へと拡大することを目指します。特に、今後の高い市場成長が期待されるアジア地域への展開については、同地域のお客様の要求に対応していくため、営業・マーケティング活動への共同投資も視野に入れた協業拡大を検討していきます。
両社のコメント
富士通株式会社 執行役員常務 グローバルマーケティング部門長 阪井 洋之
富士通は人々が豊かで、安心して快適・便利に暮らせる社会「Digital Business Transformation」の実現を目指しています。今回のBoxとの協業はその実現に向けた大きなステップであり、お客様にクラウド・コンピューティングにおける新しい可能性を提供する機会になります。本協業は、当社のクラウド戦略に則ったものであり、新たなICT社会の創出に確実に貢献していきます。
Box Inc. 共同創業者 兼 CEO アーロン・レヴィ
グローバルのビジネス環境は今日、クラウドテクノロジーにより急速にコラボレーションが進み、地域や時間の枠を超えて業務は進められています。今回の富士通とBoxの協業は、この新しいデジタル時代におけるワークスタイルで必要とされるニーズを明確に示しています。本パートナーシップにより富士通とBoxは、お客様のデジタルトランスフォーメーションの実現を支援し、グローバル市場にける成長を加速化します。
株式会社Box Japan 代表取締役社長 古市 克典
Boxは日本のビジネスを変革する、あらゆる業種に向けたソフトウェアを富士通とともに開発できることを非常に楽しみにしています。本パートナーシップにより、セキュアなコラボレーションとコンテンツマネジメントを可能にするテクノロジーを提供することで、多くの企業や組織が新しいワークスタイルを確立することを支援します。
Box社について
Box (NYSE: BOX)は、2005年に設立され、人々や組織の働き方を変革させることで、目標の達成に寄与してきました。世界をリードするコンテンツマネジメント・プラットフォームとして、イーライリリー・アンド・カンパニー、ゼネラル・エレクトリック、KKR & Co.、P&G、GAPをはじめとする62,000以上の企業がクラウド上で重要な情報に安全にアクセスし、管理するための支援を行っています。Boxは、カリフォルニア州レッドウッドに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を持っています。Boxの詳細は、株式会社Box Japan Webサイト にてご覧ください。株式会社Box JapanはBox Inc.の日本法人です。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関連リンク
- 株式会社Box Japan Webサイト
- 富士通グループが、国内外のコミュニケーション基盤をプライベートクラウドにより統一(2012年1月19日)
- 富士通国内グループ200社、11万人のコミュニケーション基盤構築を完了(2014年3月3日)
- 富士通グループのコミュニケーション基盤にエンタープライズ・ビデオ基盤を追加(2014年9月19日)
本件に関するお問い合わせ
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