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PRESS RELEASE

2014年5月13日
富士通株式会社

現場革新を実現するビッグデータ利活用ソリューションを提供

実践知を反映したデータ分析手法により、必要な時に自在な分析が可能

当社は、ビッグデータに関する製品・サービス群を体系化した「FUJITSU Big Data Initiative(フジツウ ビッグデータ イニシアチブ)」の継続的な取り組みとして、お客様の営業部門や経営戦略立案部門などの業務部門が自らビッグデータを活用し、マーケティング高度化や業務プロセス変革などを実現するビッグデータ利活用ソリューション「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics(フジツウ ビジネス アプリケーション オペレーショナル データマネジメント アンド アナリティクス)」の提供を6月より開始します。

「Operational Data Management & Analytics」は、業務システムのデータを含む社内の各種データやSNSなどの外部データを組み合わせてリアルタイムに分析する高度なビッグデータ分析を、分析のノウハウを持たなくても簡単な操作で可能にするソリューションです。今回、第一弾として業務部門でのニーズが高い「需要予測モデル」「顧客行動分析モデル」「経営分析モデル」を提供します。これらのモデルは、当社がこれまで導入してきたノウハウをデータ分析手法として組み込み、分析のためのソフトウェアを業務ごとに最適に組み合わせたソリューションです。

また、「Operational Data Management & Analytics」のデータ管理基盤の1つとして「FUJITSU Integrated System Analytics Ready(フジツウ インテグレーテッド システム アナリティクス レディ)」を新規提供するほか、インテグレーションを強化し、業務部門によるビッグデータ利活用を促進していきます。

当社は、今後も「FUJITSU Big Data Initiative」に基づき、ICT技術とインテグレーションノウハウを反映させた製品・サービスをグローバルに提供し、お客様と社会のイノベーションの加速に貢献します。

背景

ビッグデータの活用は、これまでIT部門の専門家やデータサイエンティストなどの分析のプロが中心でしたが、営業部門などの業務部門の担当者が、販売戦略立案などにビッグデータ分析を活用したいというニーズが高まっています。そのためには、データ分析における特別なノウハウを持たなくても、だれにでも使いやすいユーザビリティや、最新の情報をリアルタイムに収集・分析できる仕組みを実現する必要があります。

当社は、ビッグデータに関わる製品・サービス群を2013年6月に「FUJITSU Big Data Initiative」として体系化し、2013年10月にはお客様が導入効果などをイメージしやすいように10種のオファリングメニューを策定しました。今回は、10種のオファリングメニューのうち、業務部門のニーズが特に高い3種に対し、業務部門の担当者自身によるデータ利活用を容易にするために、これまでの当社の実践知を組み込んだ分析シナリオと、業務ごとに最適なソフトウェアを組み合わせて提供するとともに、それを支えるデータ管理基盤とインテグレーション・サービスを提供します。

図1. 「Operational Data Management & Analytics」活用イメージ図
図1. 「Operational Data Management & Analytics」活用イメージ図

新サービス・新製品について

図2. 「FUJITSU Big Data Initiative」体系図の中の新サービス・新製品の位置づけ
図2. 「FUJITSU Big Data Initiative」体系図の中の新サービス・新製品の位置づけ
拡大イメージ

  1. 業務部門主導のビジネスイノベーションを実現するビッグデータ利活用ソリューション「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics」
    1. 需要予測モデル

      消費財メーカーの営業部門向けに、小売店の販売明細に地域のイベント情報や気象情報などの外部データを活用して、需要を予測するソリューションです。簡単に外部データを活用できる変換機能や分析メニュー15種(地域・店舗特性分析、価格・シェア分析など)を提供します。さらに、株式会社富士通研究所(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:佐相秀幸)の独自技術による予測の並列実行と予測結果の自動判定機能により、高精度な需要予測を短時間で行えます。

      これにより、これまでの経験や勘による販売活動に代わり、業務部門自らが企画した販促の効果を検証することができるなど、高精度な需要予測にもとづく販売戦略を容易に立案することが可能となります。

    2. 顧客行動分析モデル

      小売店のマーケティング部門向けに、顧客や商品などの従来からの店舗情報に加え、SNSやWebサイトなどからの情報を使って、顧客購買動向を分析するソリューションです。様々なチャネルのデータを活用した分析メニュー32種(デシル分析・関連購買分析など)を提供します。さらに、アンケートや売り場レポートといった数値化されていないオフライン情報を、当社の自動翻訳ソフト「FUJITSU Software ATLAS(フジツウ ソフトウェア アトラス)」で培った日本語意味解析機能により分析可能とし、多角的な顧客購買動向の分析を容易に行えます。

      これにより、これまでの画一的な接客に代わり、多角的な顧客購買動向の分析による顧客ごとの嗜好に合わせたきめこまやかな接客を行うことが可能となります。

    3. 経営分析モデル

      グローバルに展開する製造業の営業部門向けに、リアルタイムに海外拠点のビジネス状況を把握することで、拠点の営業活動を支援するソリューションです。グローバルで統一した分析メニュー24種(地域・拠点・顧客・商品・事業の5軸によるセグメント別損益分析など)を提供します。拠点ごとにバラバラな売上明細や商談状況のデータを、国際標準コードに対応したマスタ変換機能により、グローバルに統一して分析できます。

      これにより、拠点・グループ企業間での営業施策の共有と連携が図れ、グローバルでの営業強化が可能となります。なお、本モデルを、当社のグローバル営業管理部門で実践した結果、明細レベルの商談状況を海外拠点と日々共有し、生産計画や在庫をリアルタイムにコントロールすることが可能となり、グローバルマーケットでの売上伸張を実現しました。

  2. リアルタイムな情報活用を実現するデータ管理基盤「FUJITSU Integrated System Analytics Ready」

    業務部門のリアルタイムな情報利活用に向けて、グローバルで実績のあるSAP社の技術を採用したカラムストア型のビッグデータエンジンに、ハードウェアと運用管理ソフトを組み合わせたデータ管理基盤を提供します。既存の業務データに加えて、日報などの社内データ、オープンデータなどの外部データといった多種多様な大量データを、汎用データベースの500倍のデータ分析性能(当社実測の平均性能値)で高速に処理し、業務部門でのアドホックなデータ利活用を実現します。さらに、業務部門の利用者が、分析したい軸(地域別・商品別など)にあわせて分析データの種類や分析ロジックを視覚的に変更できるため、利用者の思考にあわせた分析を実現します。また、利用者の職制や組織に応じて、個人情報などのデータを秘匿化し、情報漏えいを防ぎます。

    本製品は、「Operational Data Management & Analytics」の1つの基盤として構成されるほか、他社の分析ソリューションとの連携にも対応します。

  3. インテグレーション・サービスの強化

    当社は、ビッグデータ活用のための最適なシステムを実装するため、システム設計、導入、運用において、お客様のデータ利活用に関わるインテグレーションをライフサイクルで支援するサービス「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics 設計適用サービス、スタートアップサービス、運用・保守サービス、利活用支援サービス」を提供します。また、これに併せた体制強化として、2013年6月に組織化した800名からなるビッグデータイニシアティブセンター内に、支援プログラムを実践する専門技術者を100名新たに増員します。

販売価格および提供開始時期

販売価格および提供開始時期
製品名・サービス名 販売価格(税別) 提供開始時期
<ビッグデータ利活用ソリューション>
FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics
2,000万円~ 2014年6月より順次
<データ管理基盤>
FUJITSU Integrated System Analytics Ready AX1
4,500万円~ 2014年7月
<インテグレーション・サービス>
FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics
設計適用サービス
スタートアップサービス
運用・保守サービス
利活用支援サービス
個別見積 2014年6月より順次

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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