PRESS RELEASE (サービス)
2013年9月27日
富士通株式会社
株式会社富士通システムズ・ウエスト
高齢者ケアクラウドに介護事業者の業務を支援する「介護の森シリーズ」を追加
請求処理や事務処理の負担を減らし、業務の質の向上を実現
富士通株式会社は、高齢者の健康と生活を在宅医療・介護の面から包括的に支える高齢者ケアクラウド「FUJITSU Intelligent Society Solution 往診先生(フジツウ インテリジェント ソサエティ ソリューション オウシンセンセイ)」に、株式会社富士通システムズ・ウエスト(注1)が開発した介護事業者の業務を支援するサービス「介護の森シリーズ」を追加し、本日より販売を開始します。
「介護の森シリーズ」では、介護事業者の規模やニーズにあわせて、SaaS型の介護保険事務処理サービス「介護の森SaaS」、介護事業者から国民健康保険団体連合会(以下、国保連合会)への伝送請求処理をインターネット接続環境で実施できる「介護請求伝送サービス」、在宅事業者向けの業務システムをサポートする「介護の森 Pro ASタイプ」といった3種類のサービスを提供し、在宅医療・介護に携わる多職間での協働を実現する「在宅チームケアSaaS」との連携を可能にします。
これにより、介護事業者の事務処理の負担軽減や、業務の質の向上を図り、高齢者への一層充実したサービスの提供が可能になります。
[関連リンク] 高齢者ケアクラウド 「介護の森」
介護を必要とする高齢者が増える昨今、介護事業者は日々の高齢者への介護サービス終了後、請求業務や事務処理業務に多くの時間を費やしています。本来の業務である介護サービスに注力するためにも、できる限り請求業務や事務処理の負担を軽減し、かつ効率的な業務支援が可能な、小規模の介護事業者にも利用しやすい低価格なサービスが求められています。
富士通は、「高齢者を皆で支えあう社会」の実現を目指し、2013年1月23日に、高齢者ケアクラウド「往診先生」を提供開始いたしました。このたび、「往診先生」のラインナップに、介護事業者向けの業務支援サービス「介護の森 SaaS」「介護請求伝送サービス」「介護の森 Pro ASタイプ」を追加し、本日より販売いたします。
富士通は、ICTを活用することでより質の高い「在宅医療・介護」が受けられる社会を実現するべく、高齢者ケアに従事する医療・介護・地域の関係者を支援し、生活産業や病院とも連携する包括的なクラウドサービスを今後も順次提供してまいります。
図1.「介護の森シリーズ」のコンセプト図
「高齢者ケアクラウド」の商品体系
「高齢者ケアクラウド」は、「在宅医療・介護」「地域・NPO」「生活産業」といった高齢者を支える関係者を包括的に支援するクラウドサービスです。今回、展開中の「在宅医療・介護」(サービス総称:「往診先生」)に、介護事業者向けのサービスを3種類追加し、販売いたします。
図2. 「高齢者ケアクラウド」商品体系
「介護の森シリーズ」のサービス概要
今回、「介護の森シリーズ」を「往診先生」に追加することにより、在宅医療を支える多職種間での情報共有を支援するサービス「在宅チームケアSaaS」との連携機能をサポートします。たとえば介護の現場で課題となっている利用者情報や訪問スケジュールなどの情報の二重入力を解消するなど、介護事業者の負担を減らしつつ質の高いチームケアの実現を支援します。「介護の森シリーズ」のそれぞれの機能は以下のとおりです。
- 介護事業者の保険事務処理を効率的に支援する「介護の森 SaaS」
保険事務処理の負担を軽減できるサービスです。提供票(注2)入力画面より、介護保険および保険外の実績も入力でき、その実績をもとに、各県の国保連合会へ請求を行うためのCSVファイルを作成できます。また、利用者負担分の請求書の印刷や、口座引落しのデータ作成など、国保連合会および利用者への請求に特化した保険事務処理の機能と、国保連合会への伝送機能を提供します。
図3.「介護の森 SaaS」のイメージ図 - インターネット経由で国保連合会へ請求の伝送を可能とする「介護請求伝送サービス」
これまで国保連合会への請求は、ISDN回線を使用しての伝送か、フロッピーディスクやCD-Rによる媒体での提出が中心でした。法人内のインターネット回線とは別にISDN回線の費用が必要であり、また媒体郵送や手持ちの手間が掛かっていました。
本サービスにより、介護事業者の国保連合会への伝送請求を、介護請求伝送サーバを介すことにより、インターネット接続環境で実施できるようになります。SaaS型のため、制度改正時には自動でアップデートされます。
図4.「介護請求伝送サービス」のイメージ図 - 在宅事業者の介護事業ごとに専用システムをラインナップした「介護の森 Pro ASタイプ」
居宅介護支援、訪問介護、通所介護などの在宅事業者の介護事業ごとに、専用の業務システムを提供します。介護事業ごとのそれぞれの計画書作成から予定・実績管理、計画の評価まで一連の業務をサポートし、自社導入型でありながら手軽に利用できる月額料金制を用いています。本システムは、在宅医療を支える多職種間での情報共有を支援するためのサービス「在宅チームケアSaaS」との連携機能を可能とします。
図5.「介護の森 Pro ASタイプ」のイメージ図
図6.「介護の森 Pro ASタイプ」提供サービス種類
販売価格、および出荷時期
サービス名 | 販売価格(税別) | 販売開始時期 |
---|---|---|
介護の森 SaaS | 月額3,980円から | 2013年10月初旬 |
介護請求伝送サービス | 月額1,980円から | 2013年10月初旬 |
介護の森 Pro ASタイプ | 月額7,980円から | 2013年11月予定 |
※上記価格から、別途、初期費用がかかります。
販売目標
2015年度までに、売上累計 6億円(当社の決算期は3月末日です。)
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 株式会社富士通システムズ・ウエスト:
- 本社 大阪府大阪市、代表取締役社長 鈴木英彦。
- 注2 提供票:
- 居宅介護支援事業者(ケアマネジャー)が作成する居宅サービスの予定実績管理表。関連事業者は、提供票をもとに、利用者ごとのサービスを実施。
関連リンク
- 高齢者ケアクラウド 「介護の森」
- 「高齢者ケアクラウド」の提供について (2013年1月23日プレスリリース)
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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