PRESS RELEASE (サービス)
2013年5月13日
富士通株式会社
食・農クラウド「Akisai」の検証・実践の場、「Akisai農場」を開設
自社農場での実践を通じ、ICTによる食・農のさらなる可能性にチャレンジ
当社は、昨年7月に発表した、ICTで農業経営を飛躍的に効率化させる食・農クラウド「Akisai(アキサイ、日本語通称:秋彩)」の検証・実践の場として、2013年6月中旬より、当社の沼津工場の敷地内に、露地栽培と施設栽培からなる「Akisai農場」を開設いたします。
食・農クラウド「Akisai」は、露地栽培・施設園芸・畜産に対し、生産・経営・販売といった農業経営全般を包括的に支援するサービスです。当社は、従来より国内の農業生産者とのICT利用実証実験を通じ、様々なノウハウをサービスへ反映してきましたが、このたびの「Akisai農場」による検証・実践から得たデータをもとに、サービス開発をさらに加速していきます。
当社は、食・農クラウド「Akisai」を通じて、農業、食市場に改革をもたらす新しい企業経営スタイルへの変革を支援するとともに、いつでも、安心・安全で、おいしい食事ができる豊かな食の未来をICTで貢献してまいります。
[関連リンク] Akisai農場
「Akisai農場」の概要
- 目的
- 農業の実践による栽培データの取得、取得したノウハウ・ナレッジの食・農クラウド「Akisai」への適用
- クラウドサービス、ネットワーク技術、センサーなど、農業に関わる各種ICTの検証
- クラウド経由での遠隔操作の検証
- 開始時期
2013年6月中旬栽培開始
- 場所
当社 沼津工場敷地内 (住所:静岡県沼津市宮本140)
- 規模
ハウス2棟(352m2)、露地(約1,000m2)
- 栽培する野菜
施設栽培:仙寿菜、葉物野菜
露地栽培:キャベツ、大根など葉物や根菜 - 実施概要および適用サービス
- 施設栽培による作物栽培・関連データ取得
クラウドに蓄積された様々な施設栽培向けのデータを利活用する「施設園芸SaaS」および、施設内の各種センサー情報の収集や機器の制御を行うハードウェア「施設環境制御box」の適用
- 露地栽培の生産管理・センサーデータ取得
生産・作業・収穫・出荷の計画と実績を集計・分析する「農業生産管理SaaS」、農場の環境情報(温度、湿度、日差量、土壌温度、土壌水分量、電気伝導度、撮影画像)を計測するフィールドサーバによるデータ取得
- 露地栽培での農園情報センシングネットワーク検証
特定小電力無線ネットワークを利用し、センサーネットワーク小電力化制御方式を検証
図. 実証イメージ - 施設栽培による作物栽培・関連データ取得
仙寿菜の栽培について
当社は、「Akisai農場」での施設栽培において、国立大学法人岐阜大学(所在地:岐阜県岐阜市、学長:森秀樹)の応用生物学部 大場伸也教授、WSBグループ(所在地:岐阜県山県市、代表:藤原雅章)と連携し、従来、夏の期間しか栽培していなかった「仙寿菜」の通年栽培、水耕栽培への取り組みを開始し、栽培データの取得により最適な栽培環境の実現を目指します。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関連リンク
- 食・農クラウド Akisai(秋彩)
- Akisai農場
- 食・農クラウド「Akisai」の提供について(2012年7月18日 プレスリリース)
- 食・農クラウド「Akisai」に、施設園芸向け商品を追加(2012年7月25日 プレスリリース)
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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