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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2003-0218
2003年12月3日
富士通株式会社

「オンデマンドアウトソーシングサービス」を提供開始

〜業界で初めて、IT資源と運用を可視化したワンストップメニューを確立〜

当社はこのほど、IT資源を必要な時に必要なだけ利用し、その利用量に応じて課金を行う「オンデマンドアウトソーシングサービス」の販売を開始いたします。本サービスは、当社データセンタ内にサーバ、ストレージ、ネットワークなどを準備し、その中にお客様の業務を割り当て、運用とあわせてワンストップのアウトソーシングメニューとして提供するもので、当社IT基盤「TRIOLE」、富士通研究所の最先端テクノロジをベースに実現したものです。

当社では、オンデマンド型サービスについて、お客様に対し先行提案を行い実践を重ねてまいりました。今般これら実績・フィードバックをもとに、他社に先駆けて新たに具体的なサービスメニューとして体系化し、提供するものです。

近年、インターネットの普及、各種規制緩和に伴うビジネスのオープン化・グローバル化が進む中、世界規模での競争が始まっており、「スピーディな事業の立ち上げ」「将来の成長を見据えた効率的投資」がその勝敗の鍵を握ることになります。情報システムは、こうした環境変化への迅速かつ柔軟な対応や業務の徹底的な効率化を実現し、競争優位を確保する上で極めて重要なビジネスインフラとなっています。その投資に際しては、「スピード」「コスト」「品質」への徹底した配慮が必要であり、「コストミニマムでの新規業務システム立上げ」「システム資源の効率的な活用」などが求められています。

上記ニーズに応えるため、今般、当社は従来のアウトソーシングサービスの強化メニューとして、IT資源を必要な時に必要なだけ利用し、その利用量に応じて課金を行う「オンデマンドアウトソーシングサービス」の販売を開始いたします。具体的には、当社データセンタ内に、サーバ、ストレージ、ネットワークなどを準備し、その中にお客様の業務を割り当て、運用とあわせてアウトソーシングメニューとして提供するもので、当面、以下に適用してまいります。

業務量変動対応業務量予測が困難なシステムのスモールスタート
ピークロード対応一時的・周期的な処理増加への対応
短期利用対応開発・ベンチマーク期間・障害退避等の一時利用

これにより、下記の観点で情報システムの「スピード化」「効率化」「品質向上」を実現し、お客様の新たなビジネスモデル確立を支援してまいります。

スピード化システムの稼動・評価プロセス削減により、早期立ち上げを実現し、ビジネス機会を逃すことなく、収益の拡大を実現。
効率化ピーク時を想定したIT投資から、その時々の事業規模に合わせた最適投資を実現。
品質向上自律的かつ柔軟な資源拡張により、ピーク・障害など突発要因に対する安定性・高信頼性を確保。

本サービスは、当社IT基盤「TRIOLE」、富士通研究所の先進テクノロジをベースに実現したものです。当社は、今後とも、グループ全体の最先端テクノロジを結集し、お客様起点の立場より、お客様の事業の発展、競争力向上に貢献してまいります。

【お客様のコメント】

  • 学校法人河合塾

    企画本部総合政策部 ウェブマネージメントチーム チーフ 土井康正様

    大学入試センター試験直後に、解答速報や合格可能性判定などの受験生向け情報提供サービスを短期集中的に実施しています。

    本サービスのおかげでピーク時を想定したネットワーク、ファシリティなど必要なリソースを短期間利用することができ、ピーク時の混雑を心配することなく、快適なインターネット環境の提供が可能になりました。

    受験生にとってより速く、より多くの情報をストレスなく入手できる快適なサイト作りのために、これからも本サービスには大きな期待を寄せています。

  • 株式会社シーアンドエス様

    システム本部企画開発部 シニアマネージャー 田代明様

    当社では大規模なデータウェアハウスを構築し、日々様々な観点からの分析を行っています。全国約6,000店舗の膨大な販売情報を翌日現場に提供するためには、夜間バッチ処理時間短縮が必要不可欠なテーマでした。

    今般、一時的なピーク時対応可能なオンデマンドサービスを採用することで現場へのサービスレベル向上と固定費削減の両方の効果を得ることができました。

    今後もより先進的なサービスメニューと機能拡張されることを期待しています。

  • 第一製薬株式会社

    情報戦略推進部 部長 宮川達朗様

    当社におけるSAP R/3による基幹系業務の改革とシステムの技術革新は、第一製薬本体のプロジェクトを完了し、グループ会社への展開という第二段階に進んでいます。

    このグループ展開では、各社の開発・稼動時期が段階的になり、ITリソースのデマンドも段階的な増加や、開発・稼動の並行などで変動も大きいという条件がありますが、本サービスの適用によりスモールスタートでスピーディな立上げが可能となりました。

    今後はこのオンデマンドサービスが、ピーク対策や暫定措置などの特殊サービスとしてではなく、通常のこととして一次選択されるようなサービスとしてさらに発展することを期待します。

【販売価格、および販売開始時期】

商品名 販売価格(税別) 販売開始時期
オンデマンドアウトソーシングサービス 個別見積 12月3日

【販売目標】

今後3年間で導入企業500社、受注額1,000億円を目標とします。

【本サービスの特長】

1.お客様の選択肢を広げる幅広いプラットフォーム

お客様の業務特性・要件に応じ、様々なプラットフォームでオンデマンドの適用を可能とするメニューを策定。Solaris/Linux/Windowsなど各種OSに対応したサーバ・ストレージ・ネットワークといったシステム資源に対し、独自のプライシング手法により幅広い「リソースオンデマンド」の提供を可能としました。

2.サービスレベルの可視化

業界初の取り組みとして、サービスレベルを提供サービス範囲と作業量・資源量に応じて可視化し、これを料金に反映する「サービスオンデマンド」として実現します。適用に必須となるSLA(サービス・レベル・アグリーメント)に基づいた高品質なサービスを、長年培ったアウトソ−シング運用ノウハウを活かし、上位アセスメントを含めたシステムライフサイクル全般にわたってマネージメントします。

3.オンデマンドデータセンタに最新テクノロジを結集

当社データセンタ内に次世代最新テクノロジを結集し、オンデマンドデータセンタ(ODC)として開設いたします。本センタ内には、富士通研究所と共同開発した最新のオンデマンド運用管理技術(注1)と12月1日に発表したSystemwalker V11(注2)をはじめとする「TRIOLE」コンセプト製品群を仮想・自律システム基盤として適用します。また、オンデマンド運営管理基盤となるオンデマンドマネージメントセグメント(OMS)をセンタ内に設置、お客様はこれら最新技術環境を一元的かつ効率的にご利用いただくことが可能となります。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(注1)
仮想・自律・グリッドなどのオンデマンド運用管理技術は、富士通研究所が2002年12月に設立したIDCラボにて共同開発しております。http://pr.fujitsu.com/jp/news/2002/12/24.html
(注2)
Systemwalker V11では、Resource Coordinator、Service Quality Coordinatorを提供しております。http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/12/1.html

関連リンク

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