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[ PRESS RELEASE ] (製品・サービス)
2003年5月12日
コグノス・インコーポレイテッド
コグノス株式会社
富士通株式会社
コグノスと富士通のテクノロジーを結集したビジネスインテリジェンスソフトウェア

「Cognos PowerNavigator Server」販売開始

コグノス・インコーポレイテッド(*1)(以下「コグノス」)と富士通株式会社(*2)(以下「富士通」)は、コグノスの「Cognos PowerPlay®(コグノス パワープレイ)」と富士通の「Symfoware® Navigator Server(シンフォウェア ナビゲータ サーバ)」を統合した大規模データ分析用のビジネスインテリジェンスソフトウェア「Cognos PowerNavigator ServerTM(コグノス パワーナビゲータ サーバ)」を共同で開発し、5月12日より、両社より日本国内のエンタープライズ市場に向けて販売活動を開始します。

本製品は、コグノスと富士通のビジネスインテリジェス(*3)(以下BI)分野でのグローバル戦略提携(本年2月)に基づいて、両社が共同で開発しました。

本製品は、高速性に優れたコグノスの「Cognos PowerPlay」と、拡張性と柔軟性に優れた富士通の「Symfoware Navigator Server」を統合したソフトウェアです。頻繁に使用するデータを専用の多次元データベースに格納して高速分析をおこなえる「Cognos PowerPlay」のMOLAP(*4)機能と、テラバイト級の大規模なリレーショナルデータベースを直接検索し、その結果を多次元の軸で分析できる柔軟性に優れた「Symfoware Navigator Server」のROLAP(*5)機能を組み合わせたハイブリッド型OLAP(*6)ソフトウェアです。従来、企業内の多様な大規模データ分析環境は、複数ベンダーの製品を組み合わせて構築していましたが、これからは本製品のみで実現できます。

大規模データ分析の例として、大量のPOSデータを保有する量販店などは、経営者、本社企画担当者、地域統括マネージャ、店舗指導員などが、売上情報、商品情報、店舗情報、在庫情報を組み合わせて、それぞれの視点で分析をおこなう必要があります。

本製品は、「Cognos PowerPlay」のサマリーデータ分析機能と、「Symfoware Navigator Server」の明細データ分析機能により、概要データから詳細データまで、必要に応じてさまざまな立場の利用者が、あらゆる視点で柔軟かつ迅速に分析をおこなえるシステム構築を実現します。これにより、たとえば、売上と単品在庫を組み合わせた分析による在庫の適正化や、店舗の特性に合わせた精度の高い店舗指導などが可能になります。

両社は、日本とカナダで連携し、本製品に対する高品質な共同サポート・サービス体制を構築しお客様のご要望にお応えします。

コグノスの社長 ロブ・アッシュは、「本日の発表は、富士通とのグローバル戦略的提携の中でも重要な開始点と位置付けられます。我々の営業、マーケティング、開発を包含する戦略的提携により、コグノスは強力なソリューションとサービスを日本、アジアパシフィック、およびグローバル市場に提供できます。最適な組み合わせであるBIとパフォーマンス・マネージメント・ソリューションを戦略的に重要な地域に提供するための気運がますます高まっています。」と述べています。

富士通株式会社 経営執行役 ソフトウェア事業本部長 棚倉由行は、「企業データを効果的に分析することは、お客様にとって必要不可欠です。世界的なBIならびにパフォーマンス・マネージメントのリーディングベンダーであるコグノスとの共同開発製品により、富士通はミッションクリティカルな性能とスケーラビリティを提供するソリューションのみならず、企業のお客様にすぐに受入れられる極めて直感的で使いやすいソリューションの提供が可能になります。」と述べています。

【販売価格および出荷時期】

製品名販売価格(税別)出荷時期
Cognos PowerNavigator Server(Windows版) 2,435万円より※5月21日より
Cognos PowerNavigator Server(Solaris版) 3,159万円より※

※100ユーザライセンスを含んでいます。

【製品の特長】

  1. 異なる特長をもつOLAPソフトウェアをハイブリッド化

    本製品は、頻繁に使用するデータを専用の多次元データベースに格納する高速分析に優れたMOLAPの機能と、テラバイト級の大規模なリレーショナルデータベースを直接検索し、その結果を多次元の軸で分析する柔軟性に優れたROLAPの機能を組み合わせたハイブリッド型OLAPソフトウェアです。必要な情報はグラフィックベースで高速かつ簡単に分析でき、多次元データベースにないデータは、データウェアハウスを直接参照できる柔軟な情報活用システムを構築できます。これにより、システム全体の負荷を減らし、快適なレスポンスで情報を活用できます。

  1. 容易なシステム構築

    ROLAPの機能を利用し、多次元データベースのモデル設計やロードデータを簡単に作成できます。その際、「Symfoware Navigator Server」の機能である「管理ポイント」(*7)を利用することで、入力元のデータベースの構造を変えることなく、自動的に多次元データベースの軸情報を生成できます。

    さらに、データウェアハウスへの詳細データアクセス機能が自動設定されるため、多次元データベース生成アプリケーションや詳細データアクセスのためのさまざまな開発が不要となり、システムの初期構築コストを低減できます。保守についても専門知識が不要なため、低コストで、簡単な運用が可能です。

  1. 大規模企業システム構築と認証システムとの連携

    全社規模の大規模データを最大64ビット論理空間で一度に高速加工・集計・抽出処理し、適切なサイズに集約した多次元データベースを作成できます。この結果、作成した多次元データベースは、快適な速度で多次元分析処理が可能です。また、ユーザプログラムを介して企業内のディレクトリサーバや従業員データベースなどの任意のシステムを使用した認証をおこなうことで、利用者の利便性やセキュリティの向上に貢献します。

【商標について】

  • 記載されている会社名、製品名などは各社の商標または登録商標です。

以 上

【用語説明】

(*1) コグノス・インコーポレイテッド:
ビジネス・インテリジェンス、およびコーポレート・パフォーマンス・マネージメント(CPM)ソリューションの世界的リーダー企業です。
最高経営責任者 ロン・ザンボニーニ、本社 カナダ オンタリオ州オタワ市
(*2) 富士通株式会社:
社長 秋草直之、本社 東京都港区
(*3) ビジネスインテリジェンス
企業情報活用システムにおいて、質の高い戦略的意思決定と、経営に反映していく情報活用のサイクルを構築するための重要な考え方です。
(*4) MOLAP (Multi-dimensional On-Line Analytical Processing)
専用の多次元データベースにあらかじめデータウェアハウスから作成したサマリ(要約)情報を格納し、高速に分析をおこなう機能を持つOLAP(*6)です。
(*5) ROLAP (Relational On-Line Analytical Processing)
リレーショナル・データベースを直接検索し、結果を多次元の軸に基づいて表示する機能を持つOLAPです。
(*6) OLAP(On-Line Analytical Processing)
お客様が、直接データベースを検索、集計して、問題点や解決策を発見する分析型アプリケーションの概念です。例えば、お客様が、売上など企業内の大量かつ多様な基幹データの集計方法や分析角度などを多次元に設定することにより、新しい傾向や相関関係など有益な情報を発見できます。
(*7) 管理ポイント
エンドユーザの業務内容や立場によって異なる管理、分析の視点です。
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