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自由な形式で筆記した文字を効率よく認識する技術を開発株式会社富士通研究所(社長:藤崎道雄、本社:川崎市) は、ペンPCやPDA、電子ペンなどを使って、定型枠を意識せずに自由な形式で筆記した文字情報を業務用アプリケーションなどの文字情報として効率的に入力可能な、オンライン手書き文字認識技術(*1)を開発いたしました。
開発した技術は、業界最高水準の認識率を持つ富士通のペン入力技術をベースに、使い勝手をさらに向上させたもので、お客様との迅速な対応が要求される電話相談窓口業務などでの情報入力の効率化を実現します。
なお、本技術の詳細は、9月1日〜3日北海道大学学術交流会館にて開催されるヒューマンインタフェースシンポジウム2002にて発表する予定です。
【開発の背景】 コンピュータが企業に浸透し、電話などを通じてお客様から得られた情報を素早く電子化して業務に有効活用する動きが広まっています。しかし、キーボード操作に慣れていないと、顧客対応をしながら情報を入力するのは大変でした。そのため、まず情報を一旦「紙」に筆記しておき、顧客対応が終わった後で、改めてキーボードで情報を入力している場合が多く、二度手間となっていました。
このような二度手間を解消するためには、筆記した文字などを簡単にコンピュータに取り込めるペン入力技術や手書き文字認識技術を利用する方法が考えられます。しかし、これまでのペン入力技術では、入力したデータをすべて認識するため、必要な部分だけを取り出して利用するのには不便でした。また、手書き文字認識技術では、あらかじめ指定された枠や書式にしたがって入力するものが多く、使い勝手があまりよくありませんでした。
そこで、必要な情報だけを簡単にコンピュータに入力でき、しかもキーボードに不慣れな人でも簡単に利用できる手書き文字認識技術の開発が望まれていました。
【開発した内容】 今回開発したのは、ペン入力タブレット上に顧客対応などで得られる情報を筆記しておき、顧客対応が終わった後に、必要な部分だけを簡単な操作で認識して業務アプリケーションに入力できる手書き文字認識技術です。入力された文字情報は、ペン操作で簡単に編集・修正できるので、効率的なデータ入力が可能です。
開発した技術を用いて文字入力を行う方法を図1に示します。顧客と電話応対などをしている際に、ペン入力タブレット上に文字と図形が混在したメモを自由に筆記します。顧客対応後に入力したい部分だけをペンで囲んで選択し、枠なし手書き文字認識(*3)技術によって選択された部分だけが文字列に変換されて、業務アプリケーションに入力されます。
入力された文字列は、業務アプリケーション上では枠あり手書き文字認識ソフトウェアにより、簡単な操作で文字列の編集を行うことができます。また必要に応じて枠ありでの再認識を行う事も可能です。
【開発技術の特長】
今後も、当社および富士通は、手書き入力の新たな可能性を見つけつつ、各種ペン入力ソリューションに適用して、お客様に提案してまいります。
【商標について】 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上 プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。 |
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