[ PRESS RELEASE ] |
1997-0165
平成9年9月5日
富士通株式会社
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実在の場所をモデルにした仮想空間を提供
〜 『HabitatII』に三次元空間でのコミュニケーション機能を追加 〜
当社はこのたび、ネットワーク上の仮想都市内でプレイヤー同士のリアルタイムコミュニケーションが
楽しめる『HabitatII(ハビタット2)』のサービスを拡張し、従来の二次元による表現に加えて、
三次元空間でのコミュニケーションが楽しめる機能『Habitat/3D』を開発、本年9月16日より
インターネット上で提供いたします。
『HabitatII』は1996年3月にニフティ株式会社(東京都品川区/社長:岡田智雄)のパソコン通信
サービス『NIFTY SERVE』経由でのサービスを開始しました。
同年11月からはインターネット経由でも利用できるようになっており、1997年9月1日現在、1万8千名以上の
会員のご利用をいただいています。また、『HabitatII』の兄弟としては、米国『Compuserve』上で
『WorldsAway(ワールズアウェイ)』(1995年9月〜)が、
韓国の複数のプロバイダ上で、『ユリドシ(硝子都市)』(1997年5月〜)のサービスが提供されています。
新機能『Habitat/3D』に対応した三次元空間は、人気スポット「恵比寿ガーデンプレイス」や「ヴェルファーレ」
などをモデルとしており、プレイヤーは実際にその場にいるような感覚で、同時にアクセスしてきた他のプレイヤーと
コミュニケーションを楽しむことができます。また、従来の『HabitatII』空間と『Habitat/3D』空間は「ドア」
を介してつながっており、プレイヤーは自由にその間を行き来することができるようになっています。もちろん、
アバター(プレイヤーの分身)の情報は、双方で共通となっています。
新機能を含む『HabitatII』専用通信ソフトは、Windows95に対応しております。この新しい Windows95対応版、
および従来機能相当の Windows3.1 対応版/Macintosh 対応版通信ソフト一式を一枚に収めた CD-ROM を無償
配布いたします。(インターネットおよび NIFTY SERVE 上にて申し込み受付)
今後『HabitatII』では、プレイヤー同士のコミュニケーション機能に優れた二次元表示、リアリティに優れた
三次元表示のそれぞれの特徴を活かし、場面に応じて両者を使い分けることで、より楽しいオンライン・コミュ
ニケーションを実現してまいります。
【『Habitat/3D』機能の特徴】
- 実在する人気スポットをモデル化した仮想空間の提供
三次元表示のリアリティを活かすため、『Habitat/3D』の空間は、実在の場所をモデルにして
作成されています。
今回提供いたしますのは、下記の三個所になります。
- 「恵比寿ガーデンプレイス」
人気エリア「恵比寿ガーデンプレイス」を三次元モデル化しました。パソコンの画面上で
実際に街を歩いているような体験ができます。
(協力:恵比寿ガーデンプレイス株式会社 殿)
- 「ヴェルファーレ」
最新ディスコ「ヴェルファーレ」の室内をそのまま三次元モデル化しました。また、BGM は
AVEX D.D. によるオリジナルテクノです。
(協力:株式会社ヴェルファーレ・エンタテインメント 殿)
- 「Rapa Nui」
写真家、柳谷杞一郎氏の撮影による太平洋イースター島の風景をモチーフにした空間です。
(協力:柳谷杞一郎写真事務所 殿)
また、今後も更に新しい空間を追加していく予定です。
- 動的な三次元空間表現の実現
従来のソフトでは静的な表現に限られていた三次元空間の表示を、ダイナミックに動作させる
機能を実現しました。これにより、壁面の絵が時間を追って変化したり、アバターが「挨拶/手を振る」など
の動作を行うことができ、リアリティやコミュニケーションのバラエティが広がりました。
なお、この機能は、Java アプリケーションによって実現されています。
- 三次元空間と二次元空間の連携
『Habitat/3D』の空間と従来の『HabitatII』の二次元表示空間(仮想都市「エリシウム」)は、「ドア」
を介して接続されています。プレイヤーはこの「ドア」を通り抜けることで、両方の空間を自由に行き来する
ことができます。
双方の空間では、アバターの名前だけでなくアバターの性別や体型も共通となり、プレイヤーは
違和感なくコミュニケーションを行うことが可能となります。
- 世界標準の空間記述言語「VRML」に準拠
『Habitat/3D』の三次元空間は、世界標準の空間記述言語「VRML」に準拠しています。これにより、すでに
存在する数多くの VRML 空間コンテンツを、『Habitat/3D』の空間として利用することが可能です。
また、VRML を扱う多数のユーティリティを利用することによって、プレイヤーは自分で空間コンテンツを
作成することも可能です。将来的には、プレイヤーが作成したオリジナル空間を『Habitat/3D』の仮想空間と
して登録できるようにすることも計画しております。。
【『Habitat/3D』機能提供時期】
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平成9年9月16日より
【ご利用料金(インターネット経由のご利用)】
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(税別。プロバイダ接続料金および NTT 通話料金は含まれません)
【専用通信ソフトウェア】
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『Habitat/3D』機能を含む『HabitatII』のサービスをご利用いただくためには、専用通信ソフトウェア
(Windows95対応)が必要となります。この通信ソフトを収めた CD-ROM は、無償にて配布いたします。
CD-ROM のお申し込み受け付けは、インターネットの『HabitatII ホームページ』
(http://teleparc.com/habitat2/)および NIFTY SERVE の『コンテンツ・エクスプレス』(GO CNX)で行います。
また、『HabitatII』用の通信ソフトは、家庭用ゲーム機「セガサターン」対応のものも提供されて
います。こちらは、「セガサターンキーボード」に添付されて株式会社セガ・エンタープライゼスより
発売中です(7,800円/税別)。
【別紙】
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。