2023年7月31日
富士通株式会社

富士通の「Digital Factory」を「Microsoft commercial marketplace」で提供開始


当社は、2023年7月に「Microsoft Cloud for Manufacturing Partner」の認定を受け、マイクロソフトコーポレーション注1(以下、マイクロソフト)の「Microsoft commercial marketplace(マイクロソフト コマーシャル マーケットプレイス)」を通じて当社の「Fujitsu Uvance」のオファリングサービスである「Digital Factory」の提供を開始しました。

当社の「Digital Factory」は、企業のオペレーションを最適化し、製造業のお客様の可用性、パフォーマンス、品質を向上させるソリューションで、「Microsoft Cloud Services」を基盤に構築しています。本サービスは、すべてのオペレーションをEnd to Endのビジネス・バリュー・チェーンと連携させることで、製造現場における職人不足や労働力の有効化などの課題に対応します。

「Digital Factory」の特長

  • IT、IoT、OT(オペレーショナルテクノロジー)注2を統合して、 より高い生産性と持続可能性を実現
  • AIを活用して適切なプロセスを提供することで、職人を支援し、バックエンドソリューション注3と、工場フロアのリアルタイムな情報に基づき状況を可視化
  • 工場のサイバーセキュリティを確保

「Digital Factory」によるメリット

  • 生産性向上、品質改善、コスト低減などの製造現場の課題に対処するためのデータドリブンな意思決定を実現
  • 作業効率の向上、プロセスの標準化の実現
  • AI支援による省人化、ダイバーシティ&インクルージョンの推進
  • カーボンニュートラルの実現を支援

当社とマイクロソフトは、「Microsoft Cloud for Manufacturing Partner」の認定を受け、両社の先進技術とノウハウを融合させ、ヒューマンセントリックなソリューションを提供することで、市場に大きなインパクトを与え、お客様のビジネス変革を支援します。

当社は、2023年度中に、デジタルファクトリーを高度化する「MS HCI EDGEソリューション(仮称)」(以下、HCI EDGE)を提供開始予定です。「HCI EDGE」に「Microsoft Azure」ベースの当社ISO 22400 OEE(Overall Equipment Effectiveness)ダッシュボードを統合することで、工場の総合設備効率を可視化し、複数の工場および設備の稼働分析を容易に行えます。データ処理の高速化で、より迅速なレスポンスを実現し、工場の運用をセキュリティ面含め総合的に強化していくことが可能になります。また、より効果的な工場データの収集と利活用に向けて、ChatGPTの活用も検討していきます。なお、当社は、2020年よりお客様と「HCI EDGE」の有効性検証を先行的に実施しており、今後、実際の工場に「HCI EDGE」を導入し、実証実験を実施することに合意しました。

当社は今後も、革新的で信頼性の高い技術を中心に、製造業のお客様やビジネスパートナーとのリレーションを強化していきます。また、持続可能性を実現するパートナーとして、環境課題の解決に貢献する持続可能な製造ソリューションを提供するとともに、製造業やサプライチェーンにおけるイノベーションを通じてお客様事業の成長を支援していきます。

Microsoft Corporation, Manufacturing industry CVP、Dominik Wee(ドミニク ウィー)様のコメント

「Microsoft Azure」は、富士通のお客様のサーバ管理を軽減し、自社の工場運用に集中できるようにするソリューションを提供することを支援します。「Digital Factory」は、製造業に関連するさまざまな問題に対処し、お客様に「Microsoft Azure」の柔軟性とエンタープライズレベルの信頼性を提供します。

富士通株式会社 執行役員 SEVP グローバルビジネスソリューションビジネスグループ長 高橋美波のコメント

当社は2023年7月より「Microsoft Cloud for Manufacturing Partner」の認定を受け、「Digital Factory」を「Microsoft commercial marketplace」で提供開始しました。2023年に当社が 「Microsoft Partner of the Year」 および 「Microsoft Japan Partner of the Year」 を受賞したMicrosoft Inspireでは、「Microsoft commercial marketplace」において、グローバル市場のデジタル変革に貢献する「Digital Factory」を含む製造ソリューションを紹介しました。今後、これらを通じて、マイクロソフトとのリレーションをさらに強化し、社会的課題を解決する革新的なソリューションである「Fujitsu Uvance」のもと、お客様とともに環境課題に取り組み、持続可能な経済成長に向けて事業を変革していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    マイクロソフト コーポレーション:
    米国ワシントン州、CEO:サティア ナデラ
  • 注2
    OT:
    オペレーショナルテクノロジー、社会インフラにおいて、それに必要な製品や設備、システムを最適に動かすための「制御・運用技術」
  • 注3
    バックエンドソリューション:
    サーバサイド(Webサーバ側)やデータベースのシステムなど、ユーザーの目に見えない部分のソリューション

関連リンク




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