PRESS RELEASE

2025年6月10日
富士通株式会社

スーパーコンピュータ「富岳」の世界ランキング結果について


国立研究開発法人理化学研究所注1と当社が共同開発し、2020年4月に試行的利用を、また2021年3月に共用(本格稼働)を開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの「Graph500」において11期連続の世界第1位を獲得しました。また、「TOP500」は第7位、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」は第2位、「HPL-MxP」は第6位でした。

これらのランキングは、現在ドイツ ハンブルクのコングレス・センター・ハンブルクおよびオンラインで開催中のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する国際会議「ISC High Performance 2025」において発表されます。

「富岳」は、2020年4月の試行的利用を経て2021年3月に共用を開始して以来、ライフサイエンスや防災減災、エネルギー、ものづくり、基礎科学、社会経済などの幅広い分野において、社会実装レベルで様々な成果を創出し続けています。
例えば当社は国立大学法人横浜国立大学とともに、「富岳」を利用して、当社の大規模並列処理技術と、同大学の気象シミュレーターを組み合わせることで、台風に伴う竜巻の予測を可能にする気象シミュレーションに世界で初めて成功しました。

なお、当社は、「富岳」を実現した優れたテクノロジーをもとに、高性能、省電力に加え、信頼性と使いやすさを実現するArmアーキテクチャのCPU「FUJITSU-MONAKA注2」の開発を進めています。
当社は今後も、「富岳」で培ってきた技術をさらに高度化するとともに、「富岳」の活用にも貢献していきます。

資料

プレスリリース
件名:スーパーコンピュータ「富岳」を用いてGraph500の世界第1位を獲得


商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    国立研究開発法人理化学研究所:
    本部 埼玉県和光市、理事長 五神 真
  • 注2
    FUJITSU-MONAKA:
    最先端の2ナノメートルテクノロジーを採用した、Arm命令セットアーキテクチャに基づくプロセッサで、自社設計のマイクロアーキテクチャ、低電圧技術といった富士通独自技術活用により、高い電力性能を実現。また、OSSコミュニティ連携を通じた業界標準ソフトウェア対応により、性能を手軽に最大限活用できる環境構築を推進。FUJITSU-MONAKAに適用するこれらの新技術は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業の結果得られたものです。

関連リンク

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

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