
PRESS RELEASE
2025年5月30日
富士通株式会社
富士通の特例子会社が田島支援学校併設のベーカリーカフェをオープン
障がいがある社員に幅広い就労先の選択肢を提供するとともに、学生への職場実習など学びの場を提供
富士通株式会社(以下、富士通)の特例子会社(注1)である富士通ハーモニー株式会社(以下、富士通ハーモニー)は、「ハーモニーカフェ Tajima」として、特別支援学校(注2)である川崎市立田島支援学校(以下、田島支援学校)に併設されたベーカリー及び喫茶(以下、ベーカリーカフェ)を、2025年6月2日(月曜日)より営業開始します。

富士通は、障がいがある方に働きやすい職場を継続して提供していくため、特例子会社として富士通ハーモニーを2013年に設立しました。富士通ハーモニーでは、組織ビジョンを「一人ひとりが持ち味を発揮して社会に貢献し、働く幸せを実感できる企業」であり続けることと定めています。2024年には富士通グループの事業所内において、障がいがある社員がスタッフとして働く「ハーモニーカフェ」を「ダイバーシティ・サステナビリティ・ウェルビーイング」を基本コンセプトとして運営開始しました。
また、富士通では、障がいがある社員の活躍が会社のありたい姿、ひいてはパーパスの実現につながることを示した「障がい者活躍ストーリー」を2025年に策定し、責任あるテクノロジーカンパニーとして障がい者インクルージョンに取り組んでいます。
一方、田島支援学校では、2014年に校舎の建て替えなど学校の再整備にあたってベーカリーカフェを併設し、公募により選定された民間事業者が障がい者就労による運営を行い、地域の方にもオープンな場とすることで、学校と地域との交流を深め、地域の障がい者理解の促進を図るとともに、田島支援学校の生徒の職場実習を行い、生徒たちの就労意欲の向上に繋げてきました。
そのような中、本ベーカリーカフェの新たな運営事業者を募るために2024年12月から2025年1月に行われた「川崎市立田島支援学校喫茶室及び調理室運営事業者選定に係る公募」に富士通ハーモニーが応募し、2025年2月に運営事業者として川崎市に選定されたため、今回、「ハーモニーカフェ Tajima」がオープンすることとなりました。
「ハーモニーカフェ Tajima」を運営することで、富士通ハーモニーは障がいがある社員に対して、パンの製造や販売など幅広い職の選択肢を提供できるようになります。また、ベーカリーカフェ内で田島支援学校の生徒の職場実習を受け入れ、生徒の健やかな学びの場を提供していきます。さらに、学校と地域の方の交流を深める場として地域の障がい者理解を促進し、地域の活性化に貢献していきます。
今後、富士通では、障がいがある社員の活躍を通して、パーパスの実現とともにインクルーシブな社会の実現を目指しており、その一環として富士通ハーモニーは、「ハーモニーカフェ Tajima」の地域密着型店舗としての運営を通じて、地域のイベントなど様々な機会において地域住民をはじめとした多くの方との憩いの場とし、川崎市が掲げる「かわさきノーマライゼーションプラン」(注3)の推進に貢献していきます。また「ハーモニーカフェ Tajima」で製造したパンなどは、近隣の富士通グループの事業所内でも販売を計画しており、従業員のウェルビーイング向上や障がい者活躍への理解促進にもつなげていきます。
「ハーモニーカフェ Tajima」の概要
1. 事業内容
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パンの製造と販売
商品の開発にあたっては栄養士の指導の下、栄養や健康、食育を考えた商品開発を実施 -
ドリンク(コーヒーなど)の提供
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校内実習
田島支援学校と連携し生徒への職場実習を実施 -
富士通ハーモニーの事業所としての運営(障がい者就労)
2. 店舗概要
- 店舗名:ハーモニーカフェ Tajima
- 営業日:月曜日~金曜日 ※土曜日、日曜日、祝日およびお盆、年末年始は休業
- 営業時間:10時~15時
- 住所:川崎市川崎区田島町20-5
- アクセス:
川崎市営バス JR 川崎駅より川40系統 鋼管通3丁目下車 徒歩3分
臨港バス JR 川崎駅より川24系統「鋼管循環」 鋼管通2丁目下車 徒歩5分
3. コンセプト
- 働く喜びを感じられる店
- 地域に愛される店
- 子供たちの教育に貢献できる店
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
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注1特例子会社:
法律に基づき、一定の条件を満たすことにより、親会社と合わせて障がい者の雇用率を算定できる子会社。 -
注2特別支援学校:
心身に障がいのある児童や生徒が通い、幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準ずる教育を行うとともに、障がいによる学習上の困難や生活上の困難を克服し、自立を図るために必要な知識や技能を授けることを目的とした学校。 -
注3かわさきノーマライゼーションプラン:
ノーマライゼーションとは、障害のある人が障害のない人と同じ生活を地域社会で共に送ることができる社会を目指していこうとする理念。川崎市においても、障害のある人の人権、価値、尊厳は他の人と同じであることを踏まえ、このノーマライゼーションの理念に基づき、「障害のある人もない人も、お互いを尊重しながら共に支え合う、自立と共生の地域社会の実現」を目指している。
関連リンク
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