PRESS RELEASE

2025年3月21日
富士通株式会社

オフコンシステム資産のモダナイゼーションサービスを体系化し新規提供

資産分析からパッケージ適用、アプリケーション資産変換、SaaSによる再構築までトータルに支援


当社は、お客様の基幹業務を支えるオフィスコンピュータ(以下、オフコン)で構築されたレガシーシステム資産を、最適なDX基盤へとモダナイズするためのオファリングを体系化し、すでにオフコン向けに提供しているサービスに加えて、今回新たに、モダナイゼーションマイスターによる専門家アドバイザリーサービス注1、資産分析・可視化サービス注2をオフコン向けサービスとして、2025年4月より国内提供を順次開始します。当社は、全国の販売パートナー様と共に、お客様の基幹業務を支えるオフコン資産の安心安全かつ効率的なモダナイゼーションを強力に支援していきます。

当社は、1984年にオフコン「FACOM Kシリーズ」の国内提供を開始して以来40年以上に渡り、全国の販売パートナー様と共に、販売管理や生産管理、在庫管理や財務管理などのオフコンシステムの構築や運用保守を支援してきました。しかし、オフコン上で稼働するアプリケーションやデータの老朽化、度重なる改修に伴うシステムの複雑化やブラックボックス化が進み、制度改正や法令準拠、ビジネスプロセスの変更に伴うシステム改修負荷が大きな課題となっており、デジタル化およびAIやデータの利活用、ビジネスモデル変革などを阻害する要因になっています。

上記課題解決に向けて当社は、新たに、レガシー技術に精通した専門エンジニア「モダナイゼーションマイスター」がオフコンシステムを最適な手法・技術でオープンシステムへ刷新するための構想策定と検討を支援するアドバイザリーサービスや、生成AIを活用してオフコンシステムの最適なモダナイゼーションの計画策定を可能にする資産分析・可視化サービスなど、企業や組織の環境変化に対する俊敏性(アジリティ)や強靱性(レジリエンシー)を高め、サステナビリティ経営を後押しするオフコン向けのサービスを拡充します。これにより当社は、全国の販売パートナー様と共に、オフコンシステムの資産分析から、標準機能に業務を合わせるアプローチ(Fit to Standard)による汎用的な業務パッケージ製品への移行や既存のCOBOLアプリケーション資産の変換、最新のSaaSサービスを組み合わせた再構築に渡り最適な手法をトータルに提案することで、生産性向上やデジタル化を支援し、お客様のビジネス成長に貢献します。

なお、オフコンシステム環境を当社のデータセンターで運用する「Cloud Service for オフコン」については、本サービスを提供する当社連結子会社エフサステクノロジーズ株式会社が、本サービスの販売を2025年度に、サービス提供を2030年度に終了することとし、本日2025年3月21日に、今後のサービスロードマップを公表しました。

オフコン向けモダナイゼーションのオファリング体系 オフコン向けモダナイゼーションのオファリング体系

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    モダナイゼーションマイスターによる専門家アドバイザリーサービス:
    モダナイゼーションマイスター(レガシーシステムへの深い知見を有し、モダナイゼーションを実践するエンジニアリングに精通している当社が認定した専門家集団)が、オフコンシステムから最適な手法や技術を用いて、どのようにオープンシステムにモダナイズすべきか、構想への提言や検討への助言を通じて支援。2025年4月よりオフコン向け支援を開始。
  • 注2
    資産分析・可視化サービス:
    現行システムのアプリケーション構造や仕様を可視化する「資産分析・可視化サービス for アプリケーション資産」、アプリケーション資産から設計書を生成する「設計書リバースサービス for アプリケーション資産」で構成。オフコン資産の新規対応は、2025年度第一四半期中に提供予定。
  • 注3
    モダナイゼーションアクションプランニング:
    初期段階にて課題探索・目標設定・モダナイズ方式案などの初期方針の策定を支援。提供済み。
  • 注4
    GLOVIAシリーズ:
    多くのお客様への導入実績を持つ当社の統合業務ソリューション(パッケージ、SaaS)。大企業から中堅企業まで、幅広い製品ラインナップ。提供済み。
  • 注5
    NetCOBOL資産移行・技術支援サービス:
    レガシーシステムで稼働するCOBOL言語から、オープンシステムで稼働するNetCOBOLへ、既存の業務アプリケーション資産を移行する支援サービス。提供済み。
  • 注6
    モダナイゼーションファイナンスサービス:
    モダナイゼーションにおける高額な初期費用の一括払いや新旧システム費用の二重支払いなどの課題を解決する、モダナイゼーションに特化したファイナンスサービス。提供済み。

関連リンク

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

本件が貢献を目指す主なSDGs

本件に関するお問い合わせ




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