PRESS RELEASE

2025年2月5日
富士通株式会社

世界最大のコネクティビティ関連展示会「MWC Barcelona 2025」に出展

AI時代を支えるネットワーク技術や最先端のAIソリューションおよび事例を紹介


当社は、2025年3月3日(月曜日)から3月6日(木曜日)までスペインのバルセロナで開催される世界最大のコネクティビティ関連展示会「MWC Barcelona 2025」に出展し、ネットワークとAIの融合による無限の可能性「Boundless Potential」(バウンドレス・ポテンシャル)をテーマに、日々進化を遂げるネットワーク技術や最先端のエンタープライズ向けAIソリューションとその事例を紹介します。

本イベントでは、AIの利活用を支えるモバイルおよび光のオープンネットワークインフラのソリューションに加え、AIによって高度化したネットワーク構築や運用などの事例、ユースケースについてデモを交えて紹介します。またAI領域における当社の取り組みとして、海洋デジタルツインやAIサービス「Fujitsu Kozuchi」のコア技術として開発したAIエージェント、高性能かつ省電力性を追求した次世代プロセッサ「FUJITSU-MONAKA注1」を紹介します。さらに、社会課題を起点とした当社の事業モデル「Fujitsu Uvance」のデータ&AIを活用し、サプライチェーンの最適化などにおいてお客様の高度な意思決定を支援するオファリングや、店舗の効率化と営業利益の向上を実現させるリテール分野のオファリングや事例を、デモやプレゼンテーションを通じて紹介します。

あらゆる企業や日常生活において当たり前のようにAIを活かしたアプリケーションが利用されるようになる中、それらを支えるネットワークインフラも発展し続けています。当社はマテリアリティの一つであるデジタル社会の発展のもと、AIを活用したネットワーク技術を通じて、お客様と共にサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現に貢献します。

「MWC Barcelona 2025」開催概要および当社ブース

会期: 2025年3月3日(月曜日)から2025年3月6日(木曜日)まで

会場: Fira Gran Via, Av. Joan Carles I, 64 08908 L'Hospitalet de Llobregat, Barcelona, Spain

当社ブース: 2G60(Hall 2)

MWC 富士通ブース

主な出展内容

1. ネットワークやAIを高度化するソリューションを紹介するConnectivityゾーン:

  • Network for AI: 高度なAIサービスを高性能、高信頼かつセキュアに電力消費を抑えて運用できる強固なネットワークインフラを支える技術やソリューションを、デモを交えて紹介します。
    1. AI-RANソリューション:
      RAN機能とAIアプリケーションを統合したGPUサーバ上でリソース配分を最適化します。RANに必要なGPUリソースを確保しつつ、効率的なリソース管理と新たなサービスの創出や収益化を可能にします。
    2. O-RAN準拠の5G Radio Unit(以下、RU)ソリューション:
      低消費電力と高機能を同時に実現することに加えて、O-RANに準拠し、高い相互運用性を確保します。スモールセル注2、マクロセル注3、Massive MIMO注4など、多様な無線装置のラインナップで、お客様のニーズに合わせて運用コスト削減と環境への配慮を同時に実現します。
    3. 1FINITYシリーズ光トランスポートソリューション:
      大容量伝送でありながら低遅延かつ低消費電力を実現するエンドツーエンドの光ネットワークであるオールフォトニクス・ネットワーク(APN)を実現します。デモでは、遅延を高度に制御し、既存光ネットワークの信頼度を容易にアップグレードできるディスアグリゲーション型注5光伝送ソリューション「Fujitsu Network 1FINITY T250」(以下、「1FINITY T250」)について、ケーブル抜き差しによる無瞬断切り替えの実演を体感いただけます。 「1FINITY T250」は、AIアプリケーションなどの信頼性と安定性が極めて重要なデータ伝送に最適なソリューションです。
      加えて、IOWN (Innovative Optical and Wireless Network) Global Forum注6のブース2B40(Hall2)において、IOWN構想に基づいてオープンAPNを実現する「Fujitsu Network 1FINITY T900」の実機を展示します。
  • AI for Network: AIを活用したネットワーク設計の効率化や保守運用におけるコスト削減、パフォーマンス向上を実現するための最新のソリューションをインタラクティブなデモを通して体感できます。
    1. スマート障害復旧ソリューション:
      AIによる高度な分析で、ネットワーク障害発生時の大量のアラームから真の原因をAIが迅速に特定してネットワーク運用保守を担うオペレータを支援し、障害時のダウンタイムを最小限に抑え、事業継続性を向上させます。複雑なマルチベンダー環境にも対応する障害対応ソリューションです。
    2. ネットワーク運用・保守高度化ソリューション:
      熟練オペレータの知識を学習したAIが、オペレータに対話を通じて、ネットワーク障害の対処法に関する判断根拠付きの回答を提供することで、オペレータの判断ミスを減らし、ネットワーク運用や保守の高度化を実現します。体系的に技術を伝承することで、効率的なスキル継承と人材育成も可能にするソリューションです。
    3. ネットワークリソース最適化ソリューション:
      Beyond 5G時代の複雑なネットワーク運用を改善するリソースマネジメントソリューションです。例えば地域での大型イベントなどネットワークへの需要が急激に変動する状況において、AIがネットワークリソースの最適な配備計画をネットワーク運用管理者に提案し、RU・CU・DUから成る無線アクセス網(RAN)のリソースを最適化するとともに安定的なネットワーク運用を可能にし、電力消費の削減と運用コストの低減を実現します。

2. 社会課題解決やお客様の業務変革に貢献するAIゾーン:

  • 海洋デジタルツイン:
    海中の生物や構造物を、自律型無人潜水機と富士通独自の画像鮮明化AI技術および海中3次元計測技術を用いて高精細に計測し、藻場の二酸化炭素吸収量を算出することにより海洋生態系の保全施策の立案やカーボンニュートラルへの貢献、港湾や洋上風力発電などの海洋構造物の検査や保守施策への活用を目指した海洋デジタルツインを紹介します。
  • AIエージェント:
    AIサービス「Fujitsu Kozuchi」のコア技術であり、難易度の高い業務を自律的かつ人と協調して推進する最新のAIエージェントとして、打合せに参加し、会話に沿って適切な情報の共有や施策を提案する会議AIエージェントや、開発製造現場で人の作業を支援する映像解析型AIエージェント、複数のAIエージェントが連携してITシステムのセキュリティ対策を支援するマルチAIエージェントセキュリティ技術を紹介します。
  • 「FUJITSU-MONAKA」:
    高性能かつ省電力性を追求し、コンピューティング基盤の消費電力やTCO削減に貢献する、次世代プロセッサ「FUJITSU-MONAKA」を紹介します。最先端の2ナノメートルテクノロジーを採用した、Arm命令セットアーキテクチャに基づくプロセッサで、2027年の提供を目指して開発中です。自社設計のマイクロアーキテクチャ、低電圧技術といった富士通独自技術の活用により、高い電力性能とAI処理性能を実現します。
  • お客様業務を変革するプラットフォーム:
    AIサービス「Fujitsu Kozuchi」を組み込んだクラウドベースのオールインワンオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を活用し、膨大なデータとAIで高度な意思決定を行うことで、サプライチェーンの最適化やレジリエンスへの対応、また、システム開発や保守などの現場業務を変革する事例を紹介します。
MWC 富士通ブース

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    FUJITSU-MONAKA:
    この成果は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業の結果得られたものです。
  • 注2
    スモールセル:
    携帯電話基地局の種類の一つで、半径数百メートル以下の狭い範囲をカバーする小出力基地局。マクロセルを補完するために使われる。
  • 注3
    マクロセル:
    広いエリアをカバーする大出力基地局。一つの基地局が受け持つ範囲は半径数百メートルから数キロメートルとなる。
  • 注4
    Massive MIMO:
    複数のアンテナで同時にデータを送受信し、通信容量を増やす無線通信技術であるMIMO(Multi-Input Multi-Output)をより高度化させた5Gの要素技術。多数のアンテナを使用し、ビームフォーミング技術により端末ごとに専用の電波を割り当てることが可能となる。
  • 注5
    ディスアグリゲーション型:
    従来主流であった、複数のインタフェースカードを1つのユニットに搭載するシェルフ型に対し、機能ごとにブレード化を実現したもの。
  • 注6
    IOWN Global Forum:
    IOWN Global ForumはIOWN技術やユースケースの開発を目的に2020年に設立された民間企業による国際的なフォーラムで、現在150社以上の企業が参加。将来のデータ・コンピューティングの需要を支える革新的な通信基盤の開発・促進を目指す。

関連リンク

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

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