PRESS RELEASE

2024年5月31日
富士通株式会社
一般社団法人TMIP

多様な人材が共に楽しむ未来の実現を目指す

富士通とTMIP、丸の内エリアにて音をからだで感じるユーザインタフェース「Ontenna」を活用した取り組みを開始


富士通株式会社(以下 富士通)と一般社団法人TMIPは、2024年5月から、丸の内エリアで開催するスポーツ・文化団体イベントにおいて、富士通が開発した、音をからだで感じるユーザインタフェース「Ontenna(オンテナ)」を活用し、ろう・難聴者、聴者が共に楽しむ価値創造を推進する取り組みを開始しました。「Ontenna」を活用した様々な取り組みは、企業内で社会起業家的に活動するソーシャル・イントラプレナーの実践例として、第1回「TMIP Innovation Award」で優秀賞を受賞するなど高く評価されています。

イノベーションの創出を目指す産官学のオープンイノベーションプラットフォーム「Tokyo Marunouchi Innovation Platform」(以下 TMIP)の機能を有する三菱地所株式会社は、「三菱地所グループのサステナビリティビジョン2050」を制定し、多様な人々が幸せに働き、暮らせるまちづくりを推進しています。

このたびの連携により、多様な人材が集積する丸の内エリアで開催される様々なイベントにおいて、臨場感や一体感によるイベントの体験価値を高めることができます。さらに、言語に依存しない「Ontenna」の活用により、障害の有無や国籍を問わず新しい楽しみ方を提供することができ、共生社会の実現に向けた一つの啓発モデルになると考え、丸の内エリアでの連携を拡大してまいります。

丸の内エリアでの「Ontenna」を活用したスポーツや音楽イベントなど臨場感や一体感を感じることができる場を提供丸の内エリアでの「Ontenna」を活用したスポーツや音楽イベントなど臨場感や一体感を感じることができる場を提供

「Ontenna」を活用した丸の内エリアのイベント実績

  • ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024大手町・丸の内・有楽町 エリアコンサート
    5月2日(木)から5月5日(日・祝)開催期間のうち、5月3日(金)~5月5日(日・祝)一部プログラムにて「Ontenna」を活用
  • 「三菱地所のShall We コンサート(出張コンサート)」
    5月30日(木)東京都立小平特別支援学校 武蔵分教室にて、学校訪問型の演奏会を開催(演奏者:NHK交響楽団)
    ※「三菱地所のShall We コンサート(出張コンサート)」とは、外出の機会が限られ生の音楽に触れる機会が少ない特別支援学校の生徒の皆さんを対象に、プロの音楽家と学校へ訪問し、音楽の楽しさと魅力に触れてもらうとともに、楽器や音楽について学ぶ機会の創出を目的としたものです。2004年度よりスタートし、これまでに延べ100回以上、1万人以上の生徒の皆さんに生の音楽をお届けしています。

「Ontenna」について

「Ontenna」は、髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口などに身に付けて使用することができ、約60から90dBの音を256段階の振動と光に変換し伝達することで音の特徴をからだで感じる全く新しいユーザインタフェースです。ろう・難聴者と聴者が共に楽しむ未来を目指し、ろう・難聴者と協働で開発しました。これまでに国内の8割以上のろう学校に導入され、発話練習やリズム練習、STEAM教育注1などに活用されています。

富士通は、マテリアリティの一つに、顧客・生活者体験の向上をはじめとする「人々のウェルビーイングの向上」を貢献分野として明確化しています。これらについて、お客様やパートナーとのコラボレーションを進め、社会課題の解決と持続的成長につなげていくことを目指しています。

「Ontenna」を活用した取り組みによって、映画やスポーツ観戦、音楽ライブ、狂言などの様々なイベントにおいて、ろう・難聴者だけでなく、聴者の方々に対しても臨場感や一体感を与えるような価値のある体験を生み出しています。

「Ontenna」装着イメージ「Ontenna」装着イメージ

TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)について

TMIP は、一般社団法人TMIPが運営する組織で、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のイノベーション・エコシステム形成に向けて、大企業とスタートアップ・官・ 学が連携して社会課題を解決することで、イノベーションの創出を支援するオープンイノベーションプラットフォームです。会員、パートナーを含めると 250 社を超える組織になります。

TMIP Innovation Awardとは

大企業を対象として「社内外の壁を越えて新たな価値・事業創出に取り組んでいる優れた事例」を表彰する制度。近年、大企業における新規事業・イノベーション創出が重要な経営課題となる中、TMIPは本アワードを通じて新たなイノベーション創出のあり方を伝え、日本のイノベーション向上を目指しています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    STEAM教育:
    Science、Technology、Engineering、Art、Mathの略。こどもの創造と技術への関心を高め、未来のイノベーション創出に役立つスキルを養うと提唱される教育。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通株式会社
一般社団法人TMIP
TMIP事務局 広報担当
E-mail:info@tmip.jp



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