PRESS RELEASE

2024年2月7日
中華電信股份有限公司
富士通株式会社

中華電信と富士通、IOWN構想に基づくオールフォト二クス・ネットワークの構築に向け、共同検討することで合意

中華電信股份有限公司(所在地:台湾、会長:郭 水義、以下 中華電信)と富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:時田 隆仁、以下 富士通)は、台湾におけるIOWN構想注1に基づくオールフォトニクス・ネットワーク(以下 APN)技術注2を活用したネットワーク構築に向けた共同検討を目的として、2年間の戦略的パートナーシップに関するMOU(Memorandum of Understanding)を1月31日に締結しました。

本MOUに基づき、両社は、台湾においてAPN技術を活用したネットワーク構築について協議し、大容量かつ低遅延でありながら低消費電力なネットワーク環境により、革新的で持続可能な社会の実現に貢献していきます。

背景

中華電信は、台湾で最大の電気通信事業者であり、ネットワークにおける消費電力急増などの社会課題に対し、グローバルで他企業と協業し、先進的な取り組みを行っています。富士通は、日本国内の通信キャリア企業と共に、大容量と低消費電力を同時に実現するIOWN構想に基づくAPN技術の導入に向けた検討をリードしてきました。
両社は、大容量・低遅延かつ低消費電力なネットワーク環境の実現を目指すIOWN Global Forumに2020年3月に加入しています。

MOUの概要と今後の展開

このたび中華電信と富士通は、APN技術における富士通の知見を活用し、台湾地域内での本技術の導入に向けて連携、協業していくことで合意しました。富士通は、中華電信と共同でAPN技術についての検証設備の構築を台湾で進めており、本MOUを機に、台湾における商用ネットワークでの本技術活用を推進します。富士通は、日本国内における実績と知見を活用し、台湾の通信事情にあわせたAPN構築計画の策定と早期商用化に貢献し、台湾の社会と人々の暮らしを支えるインフラ構築を支援していきます。

MOU締結の様子:中華電信 SEVP & CTO 黃志雄(手前)、富士通 執行役員SEVP CTO、CPO ヴィヴェック マハジャン(左奥)、富士通 フォトニクスシステム事業本部 本部長 ロッド・ネイファン(右奥) MOU締結の様子:中華電信 SEVP & CTO 黃志雄(手前)、富士通 執行役員SEVP CTO、CPO ヴィヴェック マハジャン(左奥)、
富士通 フォトニクスシステム事業本部 本部長 ロッド・ネイファン(右奥)

富士通株式会社 執行役員SEVP CTO、CPO ヴィヴェック マハジャンのコメント

今回、中華電信とMOUを締結し、協業できることをうれしく思います。富士通は、本協業により、業界でリードするAPNの経験と実績を生かし、台湾内のネットワーク環境を向上させ、台湾における社会課題を解決するとともに環境負荷低減にも貢献していきます。

中華電信股份有限公司 SEVP & CTO 黃志雄のコメント

中華電信は、台湾を代表する通信会社として、富士通と本MOUを締結することをうれしく思います。中華電信と富士通は、Beyond 5G/6G、AI、クラウドコンピューティングなど、様々な革新的なアプリケーションのためにより良い光通信品質を実現するAPN技術を共同で開発していきます。これにより、台湾の社会と人々に情報通信サービスの利便性向上と早期利用をもたらします。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    IOWN構想:
    Innovative Optical and Wireless Network構想の略。光電融合技術などの先端技術を活用することで、高速大容量通信や膨大な計算リソースなどの提供が可能な、革新的なネットワーク・情報処理基盤の構想。
  • 注2
    オールフォトニクス・ネットワーク技術:
    All-Photonics Network(APN)技術。IOWN構想を支える根幹技術の一つ。通信ネットワークの全領域で光(フォトニクス)を用いるもので、従来通信技術を大幅に上回る大容量伝送、低消費電力、低遅延といった特長を持つ。
  • 本件に関するお問い合わせ




    プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

このページの先頭へ