PRESS RELEASE

2022年6月8日
富士通株式会社

(本資料は、2022年6月7日に富士通スペインが発行したプレスリリースの抄訳です)

マドリード工科大学の量子コンピューティング技術の修士課程において「デジタルアニーラ」の利用環境を提供


富士通スペインは、マドリード工科大学(注1、以下 UPM)の量子コンピューティング技術の修士課程において、2022年4月下旬から1か月間、当社の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」の利用環境を提供しました。

現在、UPMの量子コンピューティング技術修士課程には、量子技術の発展に高い関心を持つ、多様な国籍や職業、学術研究の経歴を有する学生が25名以上在籍しています。本修士課程では、産学の両分野から優秀な人材を教授として招き、量子コンピューティングの実用的なユースケースを見据えた講義を実施しています。

富士通スペインは今後も、UPMとの量子技術の発展を目的としたシナジー効果を見据え、量子技術や「デジタルアニーラ」を実ビジネス課題に適用するための経験と知識を提供するとともに、本修士課程での一部講義や最終プロジェクトにおける指導も行う予定です。

「デジタルアニーラ」は量子コンピューティングに着想を得た技術で、現在の汎用コンピュータでは解くことが難しい複雑な組合せ最適化問題を非常に高速に解くことができます。「デジタルアニーラ」のハードウェアは半導体技術をベースにしているため室温で動作させることができ、メンテナンスコストを削減し、他システムと容易に統合できます。

「デジタルアニーラ」の有用性は、様々な分野における多くのお客様事例によって実証されており、今回の「デジタルアニーラ」の提供により、学生が実社会における産業界の課題を解決しながら、量子コンピューティングに必要な概念や定式化に精通するようになります。

なお、「デジタルアニーラ」は、当社の高度なコンピューティング技術と、AIなどのソフトウェア技術をシームレスに連携させ、誰もが容易に利用できる付加価値の高いサービス群「Fujitsu Computing as a Service」(以下、「CaaS」)を構成する一つとしても順次展開予定です。

当社は今後も、教育機関や官公庁、民間企業などに幅広く「CaaS」を提供していくことで、これらの先端技術やサービスの社会実装を担う専門技術者の育成に寄与するとともに、様々な業種や業務領域のお客様における新たな価値創造や社会課題解決に貢献していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    マドリード工科大学(UPM):
    所在地 スペインマドリード市、学長ギジェルモ・シスネロス。創立以来、社会発展の原動力となる技術開発に取り組む。

関連リンク

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

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