PRESS RELEASE

2021年10月4日
富士通株式会社

お客様拠点でのクラウド利用を促進するオンプレミスクラウド事業を強化
パブリッククラウド同等の機能を持つ小規模基盤を提供開始

当社は、お客様拠点にパブリッククラウドと同等の機能を有するお客様専有のクラウド基盤をサーバなどのハードウェアからソフトウェア、ネットワーク、マネージドサービスや保守サービスまで一体化して提供、運用するオンプレミスクラウド事業の強化に向けて、「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V プライベートリージョンSmall(以下、FJcloud-VプライベートリージョンSmall)」の提供を2021年10月4日より開始します。

当社は、2020年6月よりオンプレミスクラウド事業を開始しており、このたび、幅広い領域でクラウド導入を加速させるため、従来の大規模向けに加えて、100VM(仮想マシン)規模に対応した小規模向けモデル「FJcloud-VプライベートリージョンSmall」の提供を開始します。さらに今後も、20VM規模から利用できるモデルやコンテナ搭載モデルなどの商品を拡充することでオンプレミスクラウド事業を強化していきます。

当社は、小規模モデルの新規提供により、クラウド活用が進みづらかった、リアルタイムデータを低遅延で処理する必要がある製造ラインの制御系や、金融や公共機関の基幹系のシステムなど、様々なオンサイトのIT環境におけるクラウド活用を実現し、新たな価値を創出することで、お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速していきます。

本取り組みは、2021年10月12日からオンライン形式で開催する「Fujitsu ActivateNow 2021」に出展します。

背景

昨今、ビジネス環境の急速な変化やDXの加速により、レジリエントなIT環境を実現できるパブリッククラウドの活用が進んでいます。一方で、製造ライン制御などリアルタイムデータの低遅延処理システムや、金融や公共機関の強固なデータマネジメント統制が必要な基幹業務システムなど、IT環境をお客様が保有するデータセンターや拠点などに構築するオンプレミスシステムへの高いニーズも継続しています。こうした状況の中、お客様オンサイトのIT環境においてパブリッククラウドの柔軟性を備えたシステムの活用が期待されていますが、その実現には、IT環境の設計や構築時の最適なシステムリソースの選択、稼働後の継続的なエンハンスや技術革新への追随、それらを担う優れた自社技術者の確保などが難しく、課題となっています。

上記の課題に対応するため、当社は、お客様へのサーバ一括販売モデルやサブスクリプション販売モデルに加え、2020年6月より、ITサービス事業者など大規模なIT環境をお客様拠点で運用されているお客様向けにオンプレミスクラウド事業を展開し、1,000VM以上などの規模で利用可能な「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V プライベートリージョン (以下、FJcloud-Vプライベートリージョン)」を主軸にサービス提供してきました。そしてこのたび、中小規模のニーズにも応え、より幅広い領域でのお客様拠点のオンプレミスシステムにおける課題解決に向けて、100VM規模に対応したサービスの提供を開始し、今後、20VM規模の利用モデルへ拡充し、オンプレミスクラウド事業を強化します。

オンプレミスクラウドの概要

オンプレミスクラウドでは、お客様オンサイトでハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、マネージドサービス、保守サービスを一体化した、パブリックラウドと同等の機能を持つお客様専有のクラウド基盤をサブスクリプション型で提供します。稼働ロケーションを問わない最先端のパブリッククラウド機能を活用することで、お客様オンサイトでもレジリエントなIT環境を可能にします。

  1. 最先端のクラウド基盤をお客様オンサイトで利用可能
    当社データセンターから専門の技術者がリモートで、当社のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V(以下、FJcloud-V)」に導入され日々強化されるAIによる障害の予兆検知や障害防止に向けた自動対処などの先進技術や高度ノウハウをタイムリーにお客様クラウド基盤に実装します。また、基盤更新時には当社がサーバなどのクラウド基盤を入れ替えるなど、常にリフレッシュされた最先端のクラウド基盤を利用することができます。
  2. パブリッククラウドとのハイブリッドIT環境の統合管理を実現
    「FJcloud-V」と同一インタフェースの管理ポータルが利用可能なため、お客様オンサイトに設置する「FJcloud-Vプライベートリージョン」や「FJcloud-V」など、システムのロケーションを問わず、ハイブリッドIT環境の統合的な運用管理を実現できます。
  3. 当社サーバ事業の提供価値を融合したサービス提供
    国内サーバ市場シェアトップ注1の「FUJITSU Server PRIMERGY」のテクノロジー、全国に展開する保守拠点および、クラウド、プロダクトのデリバリーや保守運営ノウハウなどの当社リソースを総合的に活用し、より多くのお客様に高付加価値で高品質なサービスを提供していきます。
オンプレミスクラウドのサービスモデル オンプレミスクラウドのサービスモデル

「FJcloud-Vプライベートリージョン」の販売価格および提供開始時期

サービス名 利用システム規模 販売価格(税別) 提供開始時期
FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V プライベートリージョン Small(256vCPU) 100VM 初期導入費用:0円
月額:200万円台から
2021年10月4日
Medium (672vCPU) 100VMから1,000VM 提供済み
Large (1,728vCPU) 1,000VM超

販売目標

「FJcloud-Vプライベートリージョン」を、今後3年間で100社へ導入を目指します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    国内サーバ市場シェアトップ:
    IDC Japanの「IDC Quarterly Server Tracker, 2021Q2」を引用(承諾番号:IDCJ-21-0500)

関連リンク

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

本件が貢献を目指す主なSDGs

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