PRESS RELEASE

2021年10月14日
富士通株式会社

日本生命様に、デジタルコンテンツの閲覧状況を可視化し、お客様の的確なニーズを把握できるサービスを提供

米エルトロピー社の技術を搭載した「Finplex eXgrow」で、非対面の営業スタイル変革を支援

当社は、デジタルコンテンツの閲覧状況を可視化できる当社の「FUJITSU Finplex 顧客エンゲージメント強化サービス eXgrow(以下、Finplex eXgrow(フィンプレックス エックスグロウ))」を用い、日本生命保険相互会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:清水博、以下 日本生命)様向けに新たなサービスを開発しました。新サービスは、日本生命様の営業職員が持つスマートフォンから、保険商品のカタログやチラシ、動画などのデジタルコンテンツをお客様のスマートフォンに送付し、その閲覧状況を可視化できるもので、このたび全国の約5万人の営業職員が利用を開始しました。

これにより、日本生命様の営業職員は、非対面での営業活動が増加する中でも、デジタルコンテンツの閲覧状況からお客様のニーズを的確に捉え、より効果的なタイミングでお客様に合わせた保険商品の案内ができるなど、非対面における営業スタイルの変革を実現できます。

当社は、今後も最新のデジタル技術を活用し、日本生命様におけるお客様向けサービスの強化や業務効率化などを強力に支援するとともに、生活者に多様な消費体験を届ける「Consumer Experience」の取り組みを進めていきます。

背景

デジタル化の進展により、スマートフォンを用いて手軽にデジタルコンテンツの閲覧やコミュニケーションが可能になったことで、生命保険業界においても非対面でのコミュニケーションを望むお客様が増加する傾向にあります。さらに新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、生命保険の営業職員は、お客様との対面機会が大幅に減少したために、お客様のライフステージやニーズの変化を的確に捉えることが難しくなっています。

日本生命様では、このような喫緊の課題に対応するため、非対面での新たな営業スタイルへ変革する取り組みを進めています。

当社は、金融機関における営業スタイルの変革を支援するため「Finplex eXgrow」を2021年1月より提供しています。「Finplex eXgrow」は、米エルトロピー社注1のデジタルコミュニケーションプラットフォームを組み込み、メールやショートメッセージサービス(SMS)、メッセージングアプリを通じてお客様にデジタルコンテンツを送付し、閲覧状況を可視化できるサービスです。

当社は、「Finplex eXgrow」を用いて日本生命様向けに開発した新たなサービスを通じて、日本生命様の非対面での営業活動を支援していきます。

日本生命様における新サービスの使い方について

  1. 日本生命様のサービス管理者が新保険商品やセミナーなどのカタログ、チラシ、動画などのデジタルコンテンツをクラウドサービスに保存し、営業職員に共有。サービスの専用アプリから一元管理が可能。
  2. 全国約5万人の営業職員は、スマートフォンの専用アプリからメール、SMS、メッセージングアプリを用いてお客様にメッセージやコンテンツ閲覧用のURLを送付。
  3. お客様は、専用のアプリは必要なく、メッセージやコンテンツを、インターネットを介して確認、閲覧。
  4. 営業職員は、専用アプリからお客様への送付状況やお客様の開封・閲覧状況を把握。お客様の関心度合いやタイミングに合わせて個別にアプローチすることで、お客様ごとに最適な提案活動を実現。
日本生命様における「Finplex eXgrow」を用いた新サービスの活用イメージ 日本生命様における「Finplex eXgrow」を用いた新サービスの活用イメージ

日本生命保険相互会社 商品開発部 部長 柏原宏治様のコメント

日本生命では、富士通およびEltropyのプラットフォームを活用した本サービスにより、保険商品を解説したビラや動画をお客様にご案内し、お客様の関心度合いやタイミングに合わせたご提案ができるようになります。
今後も、お客様お一人おひとりのニーズに合った最適な提案活動を目指してまいります。

Eltropy Inc CEO兼創業者 Ashish Gargのコメント

日本最大手の生命保険会社様がお客様に最高のサービスを提供するために、Eltropyのデジタルコミュニケーションプラットフォームを採用いただいたことを光栄に思います。
この1年半で、世界中でデジタルコミュニケーションの需要が劇的に増加しました。日本生命様はこのトレンドの最前線におられ、数々の受賞歴があるEltropyのプラットフォームにより、顧客エンゲージメントの大幅な向上を実現することができます。
活気に満ちた有望な日本市場でサービスを提供できることを嬉しく思います。また、日本のフィンテックコミュニティ内でEltropyの実績を拡大していくことを楽しみにしています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    米エルトロピー社:
    社 米国カリフォルニア州ミルピタス、CEO Ashish Garg。2013年に米国シリコンバレーで設立されたスタートアップで、銀行やクレジットカード会社、保険会社に向けて、富裕層向けサービスや住宅ローン、資産管理などのサービスを支援するソリューションを提供。デジタルコミュニケーションプラットフォーム「Eltropy」は、エルトロピー社の提供する代表的なサービスで、コンテンツ管理、メッセージング、閲覧状況の可視化という3つのコンポーネントで構成されるクラウドベースのプラットフォーム。Redstone Federal Credit UnionやPatelco Credit Unionなど米国を中心に230社以上の金融機関の導入実績があり、高い評価を得ている。
    Eltropy紹介サイト

関連リンク

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

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