PRESS RELEASE
2021年9月9日
富士通株式会社
テレワークに最適な仮想デスクトップサービスを「FJDaaS」として提供開始
パブリッククラウド型サービスの新提供により、利用者や通信量の急増に柔軟に対応
当社は、お客様のテレワーク導入をより強力に推進すべく、従来より提供するプライベートクラウド型仮想デスクトップサービスと、新たにパブリッククラウド型仮想デスクトップサービスを、「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS(以下、FJDaaS)」として2021年9月9日より提供開始します。
今回新たに提供を開始するパブリッククラウド型仮想デスクトップサービス「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS with Citrix Cloud(以下、FJDaaS with Citrix Cloud)」は、パブリッククラウドとしてニーズの高いマイクロソフト社の仮想デスクトップ「Azure Virtual Desktop(以下、AVD)」(注1)を、仮想環境を管理するシトリックス・システムズ社のソフトウェア「Citrix Cloud」と組み合わせることで、利用者数の拡大や仮想デスクトップの性能変更への柔軟な対応に加えて、管理、運用の最適化を実現します。
当社は、長年培ってきた仮想デスクトップ基盤の運用ノウハウをベースに、お客様の多様なニーズに合わせて最適な「FJDaaS」の各サービスを提案し、お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進します。
背景
新型コロナウイルス感染症の収束が不透明な中、テレワークに対する高い市場ニーズが継続しています。また、テレワーク加速による社外から社内ネットワークへ接続するVPN(Virtual Private Network)のひっ迫といった課題に対し、VPNを経由せずにアクセスが可能となるパブリッククラウド活用のニーズが高まっています。
当社は2014年より、自治体や金融、産業、流通をはじめとする200社以上のお客様に、当社のデータセンターに基盤を構築した高信頼のプライベートクラウド型仮想デスクトップサービスと、蓄積されたノウハウに基づく運用サービスを提供しています。
そしてこのたび、当社の仮想デスクトップサービスを総称した新ブランド「FJDaaS」を立ち上げ、従来より提供してきた2つのプライベートクラウド型仮想デスクトップサービスに加え、パブリッククラウドとしてニーズの高い仮想デスクトップ「AVD」と、これを最適に管理、運用する「Citrix Cloud」を組み合わせ、当社の仮想デスクトップサービス運用ノウハウを活用したパブリッククラウド型仮想デスクトップサービス「FJDaaS with Citrix Cloud」を新たに提供開始します。
当社は、「FJDaaS」を働き方改革の実践知とテクノロジーを融合させたソリューション群「FUJITSU Work Life Shift」(注2)の「Smart Working」カテゴリーのラインナップとして提供することで、お客様のテレワーク導入をより強力に支援していきます。
なお、今回の刷新により、2つのプライベートクラウド型仮想デスクトップサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス V-DaaS」および「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス VCC」は、それぞれ「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS-V(以下、FJDaaS-V)」、「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS-C(以下、FJDaaS-C)」と改称して提供します。
「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS」の概要
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FJDaaS with Citrix Cloud(パブリッククラウド型仮想デスクトップサービス)
シトリックス・システムズ社が提供する、最新のクライアント仮想化ソフトウェア(SaaS)「Citrix Cloud」の仮想デスクトップ管理コンポーネントで、ログオン管理や利用者と仮想デスクトップの関連付けなどを行い、Microsoft Azure上で動作する仮想デスクトップ「AVD」を利用できるようにします。これにより、お客様自身で仮想デスクトップのリソースをいつでも自由に変更することが可能なため、利用者数や利用する仮想デスクトップの性能を柔軟に変更することが可能となります。また、従来よりMicrosoft Azureを利用しているお客様は、そのリソースを活用して仮想デスクトップ「AVD」を利用することが可能で、導入、利用コストの削減と運用負荷の軽減が期待できます。 -
FJDaaS-V(プライベートクラウド型仮想デスクトップサービス)
サーバからネットワーク、クライアントまで様々なプラットフォームの仮想化を強みとする、ヴイエムウェア社の「VMware Horizon DaaS」で仮想デスクトップ基盤を構築しています。型決めされた仕様により、最短1か月程度での利用開始が可能です。また、管理者ポータルによってお客様自身が仮想デスクトップの管理、運用や性能変更を実施することで、急な業務要件の変更や利用者ニーズに即時対応できます。 -
FJDaaS-C(プライベートクラウド型仮想デスクトップサービス)
20年以上にわたってクライアント仮想化ソフトウェア、サービスを提供し続ける、シトリックス・システムズ社の豊富な経験や実績に基づいた、よりきめ細やかな設定が可能な「Citrix Virtual Apps and Desktops」で仮想デスクトップ基盤を構築しています。複雑になりがちな仮想デスクトップの展開や設定変更を、豊富なスキルと経験を持った当社エンジニアが実施することで、お客様のシステム管理の負荷を軽減します。高度なグラフィックス処理を可能とするvGPU(注3)などを利用した、より高性能な仮想デスクトップも利用可能です。
サービス名 | お客様ニーズ | サービスの特長 |
---|---|---|
FJDaaS with Citrix Cloud | ・VPNをひっ迫させずに仮想デスクトップを利用したい
・Microsoft Azureリソースを有効に活用したい ・利用者やID数、マシン性能をフレキシブルに変えて、必要な分のみ利用したい |
・パブリッククラウドMicrosoft Azure上に仮想デスクトップ「AVD」を搭載して従量課金で利用
・「Citrix Cloud」により、マシン性能などの仮想環境スペックをお客様が柔軟かつ容易に管理可能 |
FJDaaS-V | ・オンプレミスで仮想デスクトップを短期間で導入したい
・仮想デスクトップを小規模で簡単に始めたい ・月額費用は固定にしたい |
・型決めされたメニューで短期導入、低コストを実現
・お客様自身で仮想マシンの管理や運用、性能変更が可能な管理ポータルを提供 |
FJDaaS-C | ・オンプレミスで仮想デスクトップを導入したい
・システム管理者の負荷を軽減したい ・月額費用は固定にしたい |
・お客様要件に応じたきめ細やかな設定が可能
・当社エンジニアが仮想デスクトップの運用をすべて代行 |
販売価格、および提供開始時期
サービス名 | 販売価格(税別) | 提供開始時期 |
---|---|---|
FJDaaS with Citrix Cloud | 月額7,750円~/ID(*) | 2021年9月9日 |
FJDaaS-V | 月額3,940円~/ID(*) | 提供済 |
FJDaaS-C | 月額5,000円~/ID(*) | 提供済 |
販売目標
仮想デスクトップサービス「FJDaaS」として2024年度までに30万ID、130億円を目指します(当社の決算期は3月末日です)。
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 代表取締役社長
尾羽沢 功様からのコメント
このたび富士通様が、「FUJITSU Work Life Shift」の一つのソリューションとして、「FJDaaS with Citrix Cloud」の提供開始を発表されたことを心より歓迎します。「FJDaaS with Citrix Cloud」は弊社「Citrix Cloud」の管理プレーンを活用、お客様はパブリッククラウドサービスとしてご利用できます。これにより、ユーザエクスペリエンスが最適化されたワークスペース環境を実現し、ビジネスが加速するものと期待しております。今後も富士通様とシトリックスとの強固なパートナーシップをさらに強化し、日本のお客様に最適なデジタルワークプレイスの提供を支援していきます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
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注1Azure Virtual Desktop:
Microsoft Azure上で展開される、パブリッククラウド型の仮想デスクトップ。(旧名称Windows Virtual Desktop) -
注2FUJITSU Work Life Shift:
自社実践をもとに、ニューノーマルにおける新たな働き方を実現する17種のソリューションを体系化したもの。当社の働き方改革「Work Life Shift」を構成する3つのカテゴリー「Smart Working」、「Borderless Office」、「Culture Change」にあわせ、2020年より、当社の実践ノウハウを組み込んだソリューションと各種サービスを提供。 -
注3vGPU:
仮想デスクトップ上に、GPU(グラフィックス処理に特化したCPU)の仮想化機能を実装するための仕組み。
関連リンク
当社のSDGsへの貢献について
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。
本件に関するお問い合わせ
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富士通コンタクトライン(総合窓口)
0120-933-200(通話無料)受付時間: 9時~12時および13時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・富士通指定の休業日を除く)
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