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PRESS RELEASE (サービス)

2020年8月5日
富士通株式会社

機能強化した「VPS」シリーズで、生産準備業務のDXを実現

ニューノーマルにおいて、お客様の事業継続を支援

当社は、デジタルプロセス株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:柳沼浩嗣)が開発した、製造業における生産準備業務のデジタル化支援ツール「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA デジタル生産準備 VPS(以下、VPS:ブイピーエス)」シリーズの新バージョンを、8月5日から販売開始します。

本バージョンでは、製品の生産準備工程において、製品の組み立てで使用する部品や作業手順、場所、設備や治工具、製造ノウハウといったデータ(以下、工程情報)を紐付けて蓄積・管理するBill of Process(以下、BOP)の作成機能を強化しました。これにより、製品の組み立てに関する有益なデータを活用した高品質かつ効率的な生産を実現し、お客様製品の迅速な市場投入およびお客様の市場競争力強化を支援します。

当社は、「VPS」を通じて製造業における生産準備工程のデジタル化を促進していくことで、お客様業務のさらなるDX(デジタルトランスフォーメーション)や、新型コロナウイルスの感染拡大および防止策などから生じたニューノーマル(新常態)におけるお客様の事業継続を支援していきます。

背景

製造業において、多品種少量生産の拡大により製品の生産方式が複雑化する中、生産準備工程において製品の組み立てに関するデータを集約したBOPを迅速かつ高精度に作成することで、速やかに安定した生産に着手することが求められています。

また、新型コロナウイルスの感染拡大および防止策などから生じたニューノーマルにおいて、生産準備工程のデジタル化によるリモートワークの推進など、事業継続性向上の施策が求められています。

新バージョンの特長

  1. 迅速かつ柔軟なBOP作成を支援する「VPS Standard」、「VPS Manufacturing」

    「VPS Standard」「VPS Manufacturing」において、BOPを過去機種モデルから新機種モデルに流用することが可能となりました。これにより、「VPS」上での工程順序や工程情報を従来比1/2の時間で作成可能(注1)です。新機種モデルや別工場での同製品の工程計画時などに、工程検討を効率的に短時間で実施できます。

    工程情報の流用によるBOP作成の効率化イメージ
    工程情報の流用によるBOP作成の効率化イメージ
    拡大イメージ

    また、製品の製造工程における作業品質を管理するために作成されるQC工程図および工程FMEA表(注2)に必要な情報を、「VPS」上で表形式で入力できる機能を新たに追加しました。これにより、工程の管理方法に関する情報を含むBOPを「VPS」上で一元的に作成可能になることで、これまでQC工程図や工程FMEA表を個別に作成・管理していたことで発生していた転記情報の重複や抜け漏れによる修正などを低減でき、工程検討の生産性向上が図れます。

    さらに今回、設計の変更情報を反映する設計変更対応機能を強化しました。CADから取り込んだ設計構成ツリー(注3)と「VPS」で作成した製造構成ツリーを並べて表示したり、設計変更前後の製品モデルの比較画面において変更された部品を色分け表示したりすることで設計情報の変更内容が把握しやすくなり、より効率的かつ柔軟に最新の設計情報を反映することが可能になりました。

  2. 製造ラインの表現力向上により精度の高いBOP作成を実現する「VPS GP4」

    「VPS GP4」では、製造ラインのレイアウト検討を行う際に、「VPS Standard」「VPS Manufacturing」の製品モデルに設定したレイアウト情報や設備名をもとに、設備を製造ライン上に自動配置する機能を搭載しました。本機能により、製造ラインのレイアウト作成時間が従来比20%削減(注4)され、検討の前倒しと短期化が図れます。

    また、生産性検討を行う際、工程間の中間仕掛品を含む作業手順を検討する機能を強化しました。組み立て途中の製品状態である中間仕掛品を容易に生成することが可能となり、生産ライン改善案の「VPS」上での作成時間が従来比1/5に短縮(注5)されます。これら機能により、ミスや漏れがなく、より効率的に生産可能なBOPを作り込むことが可能となり、生産の開始直後から歩留まりが高い生産を実現します。

今後について

当社は今後も、「VPS」の機能強化を継続的に行うことで、生産準備業務のさらなるデジタル化に貢献し、お客様のDXによる生産性の向上や、ニューノーマルにおけるお客様の事業継続を支援していきます。

FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA デジタル生産準備 VPSの販売価格、および販売開始時期

製品名 販売価格(税別)(注6 販売開始時期
VPS Standard V15L22(注7 400万円 8月5日
VPS Digital Mockup V15L22 250万円 8月5日
VPS Manufacturing V15L22(注8 250万円 8月5日
VPS GP4 V11L22 440万円 8月5日

販売目標

今後3年間で2,500ライセンス

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 従来比1/2の時間で作成可能:
過去機種モデルと同一ラインで生産する想定にて当社サンプルモデルで検証。
注2 QC工程図や工程FMEA表:
QC工程図は製造工程の流れに沿って作業手順や品質管理の方法を記載した帳票。工程FMEA表は製造工程で発生する不具合を未然に防ぐための対策等を記載した帳票。
注3 設計構成ツリー:
製品構成をツリー形式で表現した部品リストで設計CADから取り込まれたもの
注4 製造ラインのレイアウト作成時間が従来比20%削減:
製造ラインのレイアウト作成時間のうち、設備配置に要する時間の割合から試算。
注5 VPS上での作成時間が従来比1/5に短縮:
中間仕掛品を含む製造ラインの作成時間を従来バージョンと新バージョンで当社サンプルモデルにて比較検証した結果。
注6 販売価格:
ネットワークライセンスの価格。同一ネットワーク上のクライアント端末で購入したライセンス数まで同時利用可能で、インストール数に制限なし。
注7 VPS Standard V15L22:
「VPS Digital Mockup」と「VPS Manufacturing」のセット商品。
注8 VPS Manufacturing V15L22:
「VPS Manufacturing」の利用には、「VPS Digital Mockup」のライセンスが必要。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・当社指定の休業日を除く)


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