PRESS RELEASE
2020年3月5日
富士通株式会社
株式会社NTTドコモ 中国支社
富士通とNTTドコモ、5GとVRを活用したバーチャル災害体験を実施
富士通株式会社(注1、以下、富士通)と株式会社NTTドコモ(注2、以下、ドコモ)は、自然災害が年々増加している日本において重要な課題である予測的な避難行動の啓発を目的とし、3月5日(木曜日)に5G回線とVRを活用したバーチャル災害体験を、ドコモ中国支社(住所:広島県広島市)で実施しました。
今回のバーチャル災害体験では、360度ライブ映像に豪雨災害を想定したコンピュータグラフィックス(CG)を重ね合わせることで、災害発生時の街の変化の360度映像視聴体験ができます。さらに映像を視聴しながら同時に画面上に文章で示された防災や避難方法を学ぶことで、視聴者の防災意識向上を図ることをめざしています。このたび、広島市西新天地公共広場(住所:広島県広島市、以下、アリスガーデン広場)に設置した8K 360度カメラから5G回線を通じて360度映像のライブ配信を行い、富士通とドコモの社員10名がこのアプリケーションによる360度映像視聴体験しました。
なお、今回のバーチャル災害体験は、広島県とドコモによる「ひろしまサンドボックス PITCH TRIAL(注3)」の一環として実施しました。
今後について
富士通は、今回の取り組みで活用した技術を地域課題解決に向けた観光や防災での利用を見込み、現実世界と仮想世界をより密接に融合させる複合現実技術へ進化させ、富士通のエッジサーバと5Gでサービスを実現予定です。また、ドコモは、今後も5G等の技術を活用した地域課題解決に向けたサービス、ソリューションの実現をめざします。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
別紙
バーチャル災害体験の概要
- 実施日
2020年3月5日(木曜日)
- 場所
ドコモ中国支社(アリスガーデン広場より5G回線経由でライブ配信)
- 実施内容
- 8K360度カメラでライブ撮影を行い、高速大容量の5G回線でドコモオープンイノベーションクラウドに映像をアップロードし、クラウド上の配信サーバから5G経由で映像を配信、VRゴーグルで映像を受信し再生するシステムを構築。
- 上記システムを用い、アリスガーデン広場に設置したカメラの映像をドコモ中国支社へ配信。5台の5GスマートフォンをセットしたVRゴーグルで同時にライブ映像を視聴し、高速大容量の5G回線を活用し複数端末への同時配信が可能となるかを確認。
- 360度映像に豪雨災害を想定したCGを重ね合わせ、災害時の状況や取るべき行動を表示とナレーションで説明する視聴アプリケーションを開発。富士通とドコモの社員が、災害を体感するとともに防災や避難方法を学ぶことで、視聴者の防災意識向上を図る。
災害体験用VR映像は、以下の流れで進行する約80秒のコンテンツとしました。
- 各社の役割
企業名 役割 富士通 VR視聴アプリケーションの制作、CGの制作、バーチャル災害体験の企画・運営 ドコモ 5G回線・端末の提供、および8K360度ライブ配信システムの開発・構築
以上
注釈
- 注1 富士通株式会社:
- 本社 東京都港区、代表取締役社長 時田隆仁。
- 注2 株式会社NTTドコモ:
- 本社 東京都千代田区、代表取締役社長 吉澤和弘。
- 注3 ひろしまサンドボックス PITCH TRIAL:
- ドコモが提供する先進技術を活用することにより、広島の地域課題の解決や広島発ソリューションの創出、広島の産業振興に役立つ実証プロジェクトを実施するもの。「ひろしまサンドボックス」は、最新のテクノロジーを活用し、企業が新たな付加価値の創出や生産効率化に取り組めるよう、技術・ノウハウを保有する県内外の企業や人材が共創で試行錯誤できるオープンな実証実験の場を構築するものとして、広島県が取り組んでいる。
本件に関するお問い合わせ
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