PRESS RELEASE

2020年2月18日
富士通株式会社

富士通、事業所内のローソンレジなし実験店舗でマルチ生体認証技術を世界初導入

背景

小売業界でIoTやAI、生体認証技術などのデジタル技術を活用した店舗運営効率化やレジ業務の削減、また、決済の煩雑さを解消する新たな決済手段に対して期待が高まっています。

ローソン様は、同店舗において、店舗スタッフの負担軽減とレジに並ばずに買い物ができる来店客の利便性向上を目的に、レジなし店舗システム（注2）による実証実験を行います。本実証実験では、来店客のレジ待ちのストレスを解消することで、ピーク時の販売機会ロスを削減し店舗売上の増加に貢献できることや、レジ業務削減により店舗スタッフの負担軽減や接客業務強化など店舗運営の効率化が可能となるかを検証します。

当社は、本実証実験に、店舗オーナー・店舗スタッフ、利用者、技術提供者の3つの役割で参画します。

実証実験の概要

1. 期間

   2020年2月26日から5月25日（9時～17時。土曜日・日曜日・祝日は休業）
       マルチ生体認証の導入は3月16日から。

2. 実施場所

   ローソン富士通新川崎TS レジレス店（運営：富士通ホーム&オフィスサービス株式会社（注3））

3. 実証内容

   来店客は事前にスマートフォンアプリをダウンロードしクレジットカードの情報を登録した後、アプリに表示されたQRコードで入店します。店内に設置されたカメラや重量センサーにより来店客や商品を判別し、退店時に自動で決済が完了します。また、3月16日以降はQRコード認証端末に加えて、手のひら静脈認証と顔認証を組み合わせたマルチ生体認証端末を入場ゲートへ設置します。来店客は手のひらを認証端末にかざすだけで顔認証を意識することなくスムーズに入店できるようになります。

   • 来店客のレジ待ちのストレスを解消することで、ピーク時の販売機会ロスを削減し店舗売上の増加に貢献できるかを検証します。
   • レジ業務削減により、店舗スタッフの負担軽減や接客業務強化など店舗運営の効率化が可能となるかを検証します。
   • スマートフォンをもたずに手ぶらで買い物をすることができるようになることで、来店客の利便性向上が図れるかを検証します。（3月16日～マルチ生体認証導入後）

今後について

当社は、2021年3月末までにマルチ生体認証の製品化、および年齢確認技術（特許出願中）への応用を検討し、年齢制限のある商品についてもレジなし店舗で販売できるように推進していきます。また、本実証実験の結果や、来店客の動き・動作時間・購買動機・再来店意欲などを調査・分析し、売上増加への効果検証や来店客目線での課題整理を行い、ローソン様が目指す、一般顧客向け実証実験店舗の展開を支援します。当社は、本実証実験で実証した技術や知見を活かし、労働力不足をはじめとした小売業の課題解決に、取り組んでいきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 株式会社富士通研究所：

本社：神奈川県川崎市、代表取締役社長 原 裕貴。

注2 レジなし店舗システム：

米国VCOGNITION TECHNOLOGIES, INCの提供するシステム「Zippin」。自動決済に必要なカメラ・重量センサーなどの機器と、来店客や商品を認識するためのAI 機能、決済や在庫管理との連携機能をまとめた統合システム。

注3 富士通ホーム&オフィスサービス株式会社：

本社：神奈川県川崎市、代表取締役社長：植栗 章夫。

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