PRESS RELEASE

2019年10月21日
富士通株式会社

レジに並ばずに買い物を実現
Ｕ.Ｓ.Ｍ.Ｈグループのスーパーマーケット実店舗にスマートPOSアプリを導入

背景

近年、実店舗を持つ小売業では、消費者へのより便利で新たな購買体験の提供と労働力不足への対応などが課題となっており、デジタル技術を活用した消費者の利便性向上に向けた新たなサービスのために店舗業務の自動化・省力化の実現が求められています。

このような状況の下、U.S.M.H様はスムーズな買い物を可能とするスマートPOSアプリの提供を通じて顧客体験の利便性を図る目的で、スーパーマーケットのカスミ様の筑波大学店とカスミ様本社内店舗「KASUMI LABO」に、来店客が実店舗でレジに並ぶことなく自身のスマートフォンだけで買い物ができるシステムを展開開始しました。今後、カスミ様の店舗へ順次展開していくことでさらなる検証をすすめ、U.S.M.H様のグループ各社へ展開していきます。

本アプリとシステムの特長

1. 来店客向けスマートPOSアプリ（「USMH公式モバイルアプリ」）

   スマートフォンのカメラを活用した購入商品登録およびキャッシュレス決済の機能を搭載しています。来店客は、事前に自身のスマートフォンにアプリをインストールしクレジットカードの情報を登録した後、店舗で購入したい商品のバーコードをアプリで読み取り、購入リストに商品を登録することで、レジに並ばずに簡単に決済ができます。また、セキュリティ喚起のため、来店客は決済後にスマートフォンに表示されるQRコードをサービスカウンターに設置されたQRコードリーダーにかざすことで、次回の買い物が可能となります。

   本アプリの活用により、店舗従業員にとってはレジ業務の負荷軽減が期待できるため、より付加価値の高い接客などの業務にリソースをシフトすることが可能です。

2. 基盤システム

   マイクロサービス（注3）アーキテクチャーを採用した拡張性の高いプラットフォームで、必要に応じて機能の追加、連携が可能です。今回、スマートPOSアプリ向けに既存の商品、価格マスタと連携するAPI（注4）や販売管理システムなどを基盤システム上に開発しました。また、利用者のなりすまし防止に向けて当基盤システム上に二段階認証による利用登録機能を実装することで安全性を高めています。

今後の展望

U.S.M.H様と当社は今後、消費者行動の把握、分析といったスマートPOSアプリの機能強化を図り、U.S.M.H様のグループ各社へ展開していきます。また、富士通はU.S.M.H様と連携してスーパーマーケットを中心とした小売業向けにもサービスを提供し、消費者の利便性向上と店舗における労働力不足解消を支援していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社：

本社 東京都千代田区、代表取締役社長 藤田 元宏。

注2 株式会社カスミ：

本社 茨城県つくば市、代表取締役社長 石井 俊樹。

注3 マイクロサービス：

業務や機能などの単位で開発された小さなサービスを組み合わせて、一つのサービスを提供するもの。

注4 API：

Application Programming Interfaceの略。あるコンピュータプログラム（ソフトウェア）の機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用するための手順やデータ形式などを定めた規約のこと。

関連リンク

• スマートPOSアプリ（「USMH公式モバイルアプリ」）紹介サイト

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