このページの本文へ移動
  1. ホーム >
  2. プレスリリース >
  3. NIST SP800-171(重要情報保護)基準に対応したExostar社クラウドサービスの利用をトータルにサポートする「Fort# Forum」を提供開始

PRESS RELEASE

2019年9月26日
富士通株式会社

NIST SP800-171(重要情報保護)基準に対応したExostar社クラウドサービスの利用を
トータルにサポートする「Fort# Forum」を提供開始

当社は、米国連邦政府機関以外の組織および情報システムにおいて管理すべき重要情報であるControlled Unclassified Information(注1、以下 CUI)の保護をトータルにサポートする「FUJITSU Defense and National Security Solution Fort# Forum(フォート フォーラム、以下 Fort# Forum)」を、9月26日より国内で提供開始します。

「Fort# Forum」は、米国国立標準技術研究所(以下 NIST)が定めている、CUIを保護するためのサイバーセキュリティ対策基準であるNIST SP800-171に対応しており、民間企業で取り扱うCUIの保護をサプライチェーン企業も含めて支援するものです。欧米の防衛・航空宇宙産業界で豊富な導入実績を有するExostar LLC(注2、以下 Exostar社)が提供する認証・情報共有基盤のクラウドサービスをベースとし、当社がこれまで培ってきたNIST SP800-171への対応ノウハウ、高度なスキルを組み合わせて提供することで、お客様は、NIST SP800-171に対応したCUIの保護を、自社で実施することに比べてより安全・早期・経済的に実現する事が可能となります。

当社は今後、国内でのCUIのデータ保管を実現するため、NIST SP800シリーズのサイバーセキュリティ対策基準に準拠させたクラウドサービスを国内に展開予定です。

背景

近年、米国では、連邦政府機関外の民間企業に対して、CUIを保護するためにサイバーセキュリティ対策基準であるNIST SP800-171への適合を求める動きが加速しており、米国国防総省(以下 DoD)では、DoDに防衛装備品などを納める全世界のサプライヤー(米国企業の下請けとなる日本企業を含む)に対して、NIST SP800-171の定めるセキュリティ要件の遵守を2018年から義務付けています。

また、日本でも、防衛装備庁が、防衛調達において保護が必要な情報について、NIST SP800-171と同程度の新セキュリティ要件への遵守を義務付ける方向で検討しており、今後、日本の防衛関連企業もこの新セキュリティ要件を遵守可能な情報システムの整備が求められるなど、重要情報の管理が世界中で強化されています。

しかし、サプライチェーン企業も含めたお客様の既存の情報システムを、NIST SP800-171に準拠しながらCUIを取り扱うことができるシステムに改修するには、多くのコストと運用負荷がかかると想定されます。

当社は、お客様とお客様のサプライチェーン企業のCUI保護を安全・早期・経済的に実現するために、欧米の防衛・航空宇宙産業の主要メーカーのグローバルサプライチェーン企業を20年以上支えているExostar社と連携し、同社の認証・情報共有基盤クラウドサービスに対して、導入支援やサポートなどを付帯した「Fort# Forum」サービスを9月26日より提供します。

「Fort# Forum」の特長

「Fort# Forum」は、Exostar社の提供する認証基盤「Managed Access Gateway」(注3、以下 MAG)、および情報共有基盤「ForumPass Defense」(注4)の両サービスに対して、当社がこれまで培ってきたNIST SP800-171対応のノウハウを活用し、サービスの導入支援や日本語によるサポートを付加したものです。これにより、お客様は多大な負荷がかかるNIST SP800-171に対応したCUI保護を、安全・早期・経済的に実現することができます。

また、情報セキュリティや国際規格認証などの普及を国内で先導する公益財団法人 防衛基盤整備協会(注5、以下 BSK)および国内有数のNIST SP800-171を含む情報セキュリティ基準のノウハウを保持する株式会社エヴァアビエーション(注6、以下 EvaAviation)と連携して「Fort# Forum」の導入を支援することにより、大企業だけではなく幅広いお客様のNIST SP800-171対策を総合的にサポートします。

本サービスのイメージ
本サービスのイメージ
拡大イメージ

今後の取り組み

当社は今後、米国のデータセンターから提供されているExostar社の「MAG」や「ForumPass Defense」を、当社クラウドサービス「FUJITSU Cloud Service for OSS」へ実装することにより、CUIを国内に留めた形で日米防衛・航空宇宙産業界のサプライチェーンに要求される安心・安全なセキュリティ対策を実現し、お客様を支援していきます。

販売価格および提供開始時期

販売価格および提供開始時期
商品名 販売価格 提供開始時期
FUJITSU Defense and National Security Solution Fort# Forum MAG:11,000円/年・ID
ForumPass Defense:84,000円/年・ID
2019年9月26日より

販売目標

2022年度までに100社の導入を目指す。(当社の決算期は3月末です。)

商標について

記載されている製品などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 CUI(Controlled Unclassified Information):
米国連邦政府機関が定めた、米国政府の機密情報ではないが重要と位置づけられた情報。米国において、2010年の大統領令13556により各省庁がCUIに該当する情報を定義し、NARA(国立公文書記録管理局)が管理している。
注2 Exostar LLC:
本社 米国バージニア州ハーンドン、President and CEO Richard Addi
注3 「Managed Access Gateway」:
NIST SP800-171の要件に準拠し、ワンタイムパスワードやID/PASSの入力などの多要素認証に対応した認証基盤。
注4 「ForumPass Defense」:
Microsoft社のサービス「Microsoft Sharepoint」上に、NIST SP800-171対応に必要なセキュリティ機能が実装された情報共有基盤。
注5 公益財団法人防衛基盤整備協会:
本部事務所 東京都新宿区、理事長 鎌田昭良
注6 株式会社エヴァアビエーション:
本社 東京都調布市、代表取締役 久野保之

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・当社指定の休業日を除く)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。