PRESS RELEASE
2019年3月13日
富士通株式会社
AIの安心・安全な利用に向けた「富士通グループAIコミットメント」を策定
当社は、このたび、AIの安心・安全な利用に向けて、当社グループにおけるAI関連の技術やソリューション・サービスの研究開発に際し、AI倫理を含む価値観をまとめた、「富士通グループAIコミットメント」を策定しました。
当社グループは、本コミットメントに基づき、「人と協調する、人を中心とするAI」を具現化した技術やソリューション・サービスの提供をグローバルに推進していきます。
背景
昨今、AIにより、様々な社会課題や環境問題に新たな解決方法が導き出される一方、不当な差別など思いもよらぬ副作用をもたらす可能性も指摘されており、各国政府においてAIに関する社会的、倫理的、法的な課題に関する議論が活発化しています。
当社グループは、AIを開発・提供する企業の責務として、人の尊厳を大切にし、豊かで夢のある未来を創るために、安心・安全なAIの利用を促進することが不可欠であると考えています。
当社は、2009年に、人を中心としたコンピュータ社会の実現を目指す「Human Centric」という考え方を発信しています。2015年には、これまで30年以上にわたり培ってきたAI関連の知見や技術を「Human Centric AI Zinrai」として体系化し、ソリューションやサービスを提供してきました。
今後ますます進展するAIの社会実装に対し、安心・安全なAIがお客様や社会へもたらす価値のさらなる創出を目指し、「富士通グループAIコミットメント」を策定しました。
「富士通グループAIコミットメント」について
「富士通グループAIコミットメント」は、当社グループがAIの研究開発やビジネスに携わる企業として、AI倫理を含む価値観に基づき、守るべき項目を整理したものです。
本コミットメントの策定にあたり、欧州富士通研究所(Fujitsu Laboratories of Europe Ltd.、所在地:ロンドン)が欧州最大のAI倫理機関である「AI4People」(注1)に加盟するなど、日本をはじめ各国政府が提唱するAIの開発・利用に関する指針を調査、検討しました。
「富士通グループAIコミットメント」では、外部の有識者などで構成される委員会を設置し、第三者の客観的な評価を受ける仕組みを構築します。また、その評価を当社の取締役会で共有することで、AI倫理に関するコーポレート・ガバナンスの充実を図り、お客様から信頼されるビジネスパートナーとして、お客様のビジネス変革を支えるとともに、お客様、お客様のその先のお客様(エンドユーザー)や外部の識者を含めた社会のステークホルダーと対話を重ねながら、AIがもたらす豊かな価値を広く社会に普及していきます。
AIコミットメントの骨子
- AIによってお客様と社会に価値を提供します
- 人を中心に考えたAIを目指します
- AIで持続可能な社会を目指します
- 人の意思決定を尊重し支援するAIを目指します
- 企業の社会的責任として、AIの透明性と説明責任を重視します
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
添付資料
- 「富士通グループAIコミットメント」の本文はこちら(183KB / A4・1ページ)
以上
注釈
- 注1 AI4People:
- 2017年11月に、Atomium-European Institute for Science, Media and Democracyにより設立された、「よきAI社会」を作るための倫理的フレームワークを議論する有識者会議。
関連リンク
- 人権尊重への取り組み
- Fujitsu Focuses on Social and Ethical Impact of AI with AI4People Forum(2018年5月28日プレスリリース)
本件に関するお問い合わせ
法務・コンプライアンス・知的財産本部
AIコミットメント担当
03-6252-2170(直通)
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。