このページの本文へ移動
  1. ホーム >
  2. プレスリリース >
  3. デジタルバンキングの中核となる国内初のクラウド型バンキングソリューション開発に着手

PRESS RELEASE

2018年10月5日
富士通株式会社

デジタルバンキングの中核となる国内初のクラウド型バンキングソリューション開発に着手

ソニー銀行様が採用に向けて検討を開始

当社は、デジタルバンキングの中核システムを業務単位で提供する国内初のクラウドサービスとして2020年の提供を目指す次世代バンキングソリューション「FUJITSU Banking as a Service(以下、FBaaS)」の開発に着手しました。なお、本ソリューションについて、ソニー銀行株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:住本 雄一郎、以下、ソニー銀行)様がファーストユーザーとして採用に向けて検討を開始することになりました。

「FBaaS」では従来の勘定系システムを、融資や資金運用、ローンサービスなどの業務単位でマイクロサービス化(注1)し、クラウドサービス基盤上で疎結合できるデジタル時代に最適化したサービスとして提供します。これにより開発および保守範囲の最小化を図り、開発効率と安定稼働を両立させるとともに、変化に強い柔軟なシステムを実現します。当社は、「FBaaS」を通じてお客様の新たな金融サービスの創出における生産性と開発スピードの飛躍的向上を支援するとともに、将来的には、お客様自身が個別開発した業務システムをクラウドサービスとして他社に外販できるエコシステムへと「FBaaS」を発展させていく予定です。

近年、フィンテックサービスの普及に伴い、金融サービスにおける顧客特性やデリバリーチャネル、プレイヤーが大きく変化しており、また欧米では金融業務をサービスとして提供するデジタルバンキングが開始されています。当社はその潮流を捉え、2016年3月に金融ソリューションを「Finplex(フィンプレックス)」として体系化しました。さらに金融サービスを支えるデジタルバンキングソリューションを、API(注2)でつなぐ「Finplexサービス統合基盤FrontSHIP(以下、FrontSHIP)」、スマートフォンやタブレットで銀行の業務処理を行う「FinplexデジタルチャネルサービスDigital Branch(以下、Digital Branch)」、個人データの管理と活用を行う「FUJITSU Data Bank」、次世代バンキングソリューション「FBaaS」の4領域に体系化し、すでに「FrontSHIP」と「Digital Branch」の提供を順次開始しています。今後2020年までに、「FUJITSU Data Bank」および「FBaaS」の提供を順次予定しており、「FBaaS」については、ソニー銀行様がファーストユーザーとして採用に向けて検討を開始しました。

当社のデジタルバンキングソリューション
当社のデジタルバンキングソリューション
拡大イメージ

「FUJITSU Banking as a Service」の特長

  1. お客様の新たな金融サービスの創出における生産性と開発スピードを飛躍的に向上

    デジタルバンキングの中核システムを、預金・決済や貯蓄、ローンなどの各業務単位でマイクロサービス化しクラウドサービスとして提供します。各業務システムはクラウド基盤上で疎結合できるため、お客様は必要なクラウドサービスを選択し組み合わせるだけで容易かつ迅速に業務システムを構築できます。当社は、お客様の新たな金融サービス創出における生産性の飛躍的な向上を図り、当社推定で従来比2倍のスピードで新たな金融サービスの提供を可能にすることを目指します。

  2. 柔軟性と拡張性を備えたエコシステムを実現

    クラウドサービスとして、顧客管理や預金・決済などのコア機能と、外貨やローンなどのオプション機能を提供するため、お客様は必要に応じて柔軟かつ容易にシステムを拡張できます。またお客様固有のサービスについても、アジャイル開発やDevOps(注3)などを用いてスピーディーに開発し、柔軟にシステムへ追加することが可能です。将来的には、お客様が開発した個別の業務システムも含めてクラウドサービスとしてお客様が他社に外販できるエコシステムへと「FBaaS」を発展させていく予定です。

  3. 外部との容易な連携

    サービスを内部API化することで、再利用性の向上とデバイスフリーを実現します。また、サービス化した機能を呼び出すことで、外部システムと柔軟に連携します。

  4. 安心・安全なシステムを実現

    業務単位でマイクロサービス化することで保守範囲を最小化しシステム品質を向上できます。また、「FBaaS」は当社が提供する「FUJITSU Cloud Service」上で運用し、海外拠点を含む複数のデータセンターから柔軟に選択できるため、災害対策を備えたセキュアーかつ高信頼なディザスタリカバリー環境(注4)で運用できます。

今後の展開

「FBaaS」は2020年の提供を予定しており、まずはネット専業銀行様や新規参入企業様などに展開していきます。また、「FBaaS」を含むデジタルバンキングソリューションをメガバンクや地域金融機関に提供し、金融サービスのデジタル革新を支え、新たな金融サービスの創出に貢献していきます。

販売価格

個別見積

販売目標

デジタルバンキングソリューション全体で2025年までに約1000億円

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 マイクロサービス化:
業務や機能などの単位で開発された小さなサービスを組み合わせて、一つのサービスを提供するもの。
注2 API:
Application Programming Interfaceの略。あるコンピュータプログラム(ソフトウェア)の機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用するための手順やデータ形式などを定めた規約のこと。
注3 DevOps:
開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせた造語でソフトウェアなどの開発手法。
注4 ディザスタリカバリー環境:
自然災害などでシステムなどが被害を受けた際に復旧させることで、そのための事前準備含む一連の対策。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・当社指定の休業日を除く)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。