PRESS RELEASE (サービス)
2018年10月29日
富士通株式会社
大規模データの処理性能を強化した「iCAD SX V7L7」を販売開始
工場や機械設備の大規模な3次元データをあらゆる部門で活用し、さらなる生産性向上を実現
当社は、独自の世界最速3次元CADエンジンを搭載した、機械装置設計向け3次元CADソフトウェア「FUJITSU Manufacturing Industry Solution iCAD SX(アイキャド エスエックス)」(以下、iCAD)の最新バージョン「iCAD SX V7L7」を10月29日より販売開始します。
本製品では、マテハン(注1)のような大量の部品を扱う大規模物流システムなどにおいて課題となっていた3次元データの処理性能を大幅に強化し、3次元上で扱える部品数を従来比3倍に拡張、さらに図面更新時間を従来比2分の1に短縮しました。これにより、従来CADでは困難だった3次元データによる工場全体のレイアウトや、作業者の動線を考慮した動きのタイミング、据付工程などの検討が「iCAD」上で可能となり、お客様の設計工数の大幅な削減と、生産開始までの早期立ち上げを支援します。
背景
大規模設備を扱う業界では、市場競争力を強化するため、複雑化する製品の開発力を向上し、市場投入のタイミングを迅速化していくことが重要となっています。設計の現場では、生産性の向上を目的に3次元データによる作業者の動線や機械設備のレイアウト設計・検討が求められています。しかしながら、大規模の工場や機械設備で扱う3次元データは容量が大きく、工場全体のレイアウト設計が困難であるため処理性能の向上など大規模対応が課題となっています。
「iCAD SX V7L7」による大規模データの設計と活用イメージ
拡大イメージ
本製品の特長
- 大規模データに対応 (扱える部品数が従来比3倍に)
外部参照している膨大な部品情報および部品構造の最適化などを行い、メモリ消費量を大幅に削減しました。これにより、「iCAD」上で扱える部品数は従来比の3倍を実現し、機械設備も含めた工場全体の3次元データを「iCAD」上で設計することが可能となりました。工場レイアウトや動きのタイミング検討に活用するだけでなく、営業部門におけるお客様への提案や製造部門における工事・据付の検討などあらゆる部門で活用することができます。また、設計完了後の手戻り削減や、据付工程の効率化により生産開始までの早期立ち上げを支援します。
- 2次元図面作成を高速化 (工数が従来比2分の1に)
2次元図面作成時に、微小要素や隠れた要素の表示処理性能などを強化したことで、図面更新時間を従来比2分の1に削減しました。また、従来は手間がかかっていた部分断面図の作成について、作成支援機能を新たに標準搭載したことで、図面作成時間をさらに短縮しました。
- 3次元データでの配線検討を効率化 (検討時間を3割削減)
大規模かつ複雑な3次元データ上において、部品データから配線の接続先を探し出し、最短の配線経路をわかりやすく表示する機能を新たに搭載しました。これにより、配線を検討する時間を従来比3割に削減しました。
販売価格、および提供時期
製品名 | 販売価格(税別) | 提供時期 |
---|---|---|
FUJITSU Manufacturing Industry Solution iCAD SX V7L7 |
138万円より | 2018年10月29日より |
販売目標
2018年度中に17,000ライセンス(当社の決算期は3月末日です)
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
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