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PRESS RELEASE

2017年11月27日
富士通株式会社
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社

富士通とシトリックス、クラウド領域での協業を拡大し、
仮想デスクトップサービス「VCC」を販売開始

CSP契約に基づくサービスの提供により、お客様のデジタルワークスペース実現を支援

富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 達也、以下、富士通)とシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:青葉 雅和、以下、シトリックス)はこのたび、CSP契約(注1)を締結しました。これに基づき、富士通はシトリックスが提供するデスクトップ仮想化(以下、VDI)製品である「Citrix XenApp」、「Citrix XenDesktop」、「Citrix ShareFile」を活用したクラウド型の「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス VCC(以下、VCC)(注2)」を、11月27日より販売開始します。

近年、企業における働き方改革やセキュリティ対策を実現するため、VDIの導入が強く求められています。同時に、VDIの管理者の業務負荷を軽減するため、データセンター事業者によるシステム基盤の一括運用管理が可能なクラウド環境から提供されるVDIサービスのニーズが高まっています。

そこで、VDI技術において約20年の協業の歴史を持つ富士通とシトリックスは、クラウド領域において協業を拡大し、日本国内でのCSP契約を締結し、これに基づくクラウド型VDIサービス「VCC」を提供します。

本サービスにより、利便性と安全性を兼ね備えたVDI環境が簡単に利用可能となり、システム利用者の働き方改革やセキュリティ対策、およびシステム管理者の運用管理負荷を軽減することで、お客様のデジタルワークスペース(注3)の実現を支援します。

「VCC」の特長

本サービスは、「Windows 10」をはじめとする主要OSに対応したシトリックスのVDI製品「Citrix XenApp」、「Citrix XenDesktop」、「Citrix ShareFile」を活用し、お客様が業務に応じた様々なオプション機能を選択・利用できる月額制のVDIサービスを富士通がクラウド環境から提供するものです。

お客様システムの資産は、富士通が運営する堅牢なデータセンターにおいて拡張性やセキュリティを担保された状態で管理され、システム運用における管理業務の負担を軽減します。

また、サービス導入においては、専門知識を持つ富士通の担当者がVDI環境の構築や設定、運用マニュアルの提供を行うとともに、VDI環境基盤の監視とトラブル時の問い合わせ対応を行う運用サポートを提供します。

「VCC」の主な提供機能

  • VDI環境でも快適な「Skype for Business」の利用が可能

    高いリアルタイム性が求められるMicrosoft社の「Skype for Business」を利用する際、従来のVDI環境ではデータの転送効率が悪く、映像や音声のやりとりにおいて十分な品質を確保するのが困難でした。本サービスではシトリックス独自の通信最適化技術「HDX RealTime Optimization Pack」により「Skype for Business」を快適に利用することができるため、お客様の円滑なコミュニケーションを実現できます。

  • 「Windows 10」アップデート時の対応

    「Windows 10」は、ビジネスでの利用においても約半年ごとにOSのアップデートが行われ、その都度業務システムの対応をする必要があります。本サービスでは、「VCC」の基盤上でアップデートに関わる機能拡張を吸収し、既存の業務システムをそのまま使うことができます。OSのアップデートは、お客様の判断したタイミングで本適用できます。

  • VDI環境でのLinux OS活用

    科学技術分野における研究や金融業界における市場分析などで多く利用されるLinuxベースのアプリケーションや、官公庁などで使われるWeb閲覧専用の環境の利用など、Linux OSを活用したシンプルで処理速度が高い機能をVDI上で利用できます。

  • vGPUオプション (※オプション機能)

    本機能は、NVIDIA社のGPU仮想化技術を活用することで、高性能のGPUを必要とする機能を大きな投資をすることなくVDI環境上で利用できます。高度なグラフィックス性能を必要とするCADソフトや演算処理速度が求められるCAEソフトなどの用途に適しています。

  • クラウドストレージサービス (※オプション機能)

    シトリックスが提供するクラウドベースのオンラインストレージサービス「Citrix ShareFile」を富士通のデータセンターに構築したネットワークストレージから提供します。また、お客様が利用している既存の社内ストレージとの連携も可能であり、モバイルなど様々な端末からどこからでも安全に活用できます。

今後について

富士通とシトリックスは今後、クラウド分野の協業をさらに拡大し、「Citrix Cloud」と富士通のパブリッククラウドである「FUJITSU Cloud Service K5」を連携させ、「VCC」のサービスメニューをさらに拡充していきます。

また、モバイル分野のサービスにおいても協業を拡大し、お客様のデジタルワークスペース実現をより強力に支援していきます。

富士通株式会社 サービスプラットフォーム部門長補佐 兼 プラットフォームソフトウェア事業本部長 岸本 光弘のコメント

クラウド領域でのシトリックスとの協業拡大について、大変喜ばしく思います。富士通は社会やお客様を支える最先端・高信頼技術を提供してきましたが、シトリックスのVDI製品と組み合わせてクラウド型サービスを提供することで、働き方改革を推進するお客様の様々な要望に応えられるものと確信しています。

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 青葉 雅和のコメント

富士通とのサービス、クラウド分野における協業が拡大したことを大変嬉しく思います。柔軟な働き方の環境整備と情報セキュリティ対策を両立させることは、これからの企業にとって必要不可欠と考えます。今後の「VCC」のサービス拡大はもとより、シトリックスは「Skype for Business」や「Windows 10」など今後ユーザーの働き方を劇的に変えていくであろう製品も活用し、お客様の生産性向上に貢献します。富士通とともにお客様のニーズにきめ細かく応えられるサービスを継続して提供していきます。

エヌビディアコーポレーション 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎 真孝氏のコメント

働き方改革、セキュリティ強化は日本の競争力強化にとって重要な課題であり、このたびの富士通とシトリックスの取り組みに大いに期待しています。本サービスのプラットフォームにNVIDIAのGPU仮想化技術を採用いただいたことで、高いグラフィックス性能が必要なユーザーにもエンドユーザーコンピューティングのメリットを享受いただけると確信しています。

販売価格、および提供時期

販売価格、および提供時期
サービス名 販売価格(税別) 提供時期
FUJITSU Managed Infrastructure Service
仮想デスクトップサービス VCC
1IDごとに月額3,500円
※上記は100 IDでの契約時
2017年12月1日より

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

Citrix、およびここで使われているその他のCitrixの名称または製品名は、Citrix Systems, Inc.の米国あるいはその他の国における登録商標または商標です。

以上

注釈

注1 CSP契約:
Citrix Service Provider Agreement。契約したパートナー「Citrixサービスプロバイダー」は、シトリックスのサービスをライセンスを含め自社のサービスとして提供することができるようになる
注2 VCC:
Virtual Client on Cloud
注3 デジタルワークスペース:
統合されたシステムリソースにあらゆる端末からいつでもアクセスできる仕組みであり、企業における働き方改革の実現とシステム管理者の負荷を軽減する基盤となるもの

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・富士通指定の休業日を除く)

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
電話 03-4577-5900(代表)
受付時間: 9時30分~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・シトリックス指定の休業日を除く)


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