PRESS RELEASE

2017年10月18日
富士通株式会社

会津若松市様、テレビを活用した中山間地域生活支援システムを構築

パソコンやスマートフォンをもたない世帯にもタイムリーな地域情報や災害情報を提供

背景

会津若松市様は2013年から「スマートシティ会津若松」の推進を掲げ、健康・福祉・教育・防災・エネルギー・交通・環境・農業などのあらゆる分野において、ICTや環境技術による利便性向上を図るとともに、それらの分野に関連した人材育成や企業の誘致による新たな仕事づくりに向けた取組みを推進してきました。

一方、市域の約45％を山林が占め、広大な中山間地域を有しており、同地域ではその地理的特性などから、少子高齢化の進行などが重要な課題となっています。

そうした地域課題を解決するため、会津若松市様は国の地方創生推進交付金を活用した「ICTを活用した中山間地域の永続的な支え合いの地域づくり事業」の一環として、各家庭のテレビを活用し、市政情報や地域情報、防災情報などの配信や、生活に便利な情報の提供により、利便性の向上を目指す中山間地域生活支援システムを構築しました。

会津若松市様は、2017年10月より本システムを振興山村地域（注1）に指定されている同市内の湊町全域を対象に順次運用を開始し、今後その有効性の検証を進めながら中山間地域の抱える課題の解決および、住民への情報サービスの充実を図っていきます。

本システムの概要

会津若松市様は、湊町全域にADSL回線や公衆Wi-Fi網によるインターネット環境を整備します。各家庭のテレビに専用のセットトップボックスを設置し、富士通が開発した本システムをインターネットで接続することで、パソコンやスマートフォンがなくても、自治体や地域が発信する様々な情報をテレビで閲覧することを可能にします。

今回提供される情報は以下となります。

1．市政情報		会津若松市様が運用しているホームページや、地域情報ポータルサイト 「会津若松＋（プラス）」（注2）との連携による市政情報
2．地域情報		湊地区地域活性化協議会が中心となって発信する地域の催しなどの情報
3．防災情報		会津若松市様が発信する防災情報
4．暮らしの情報		日々の暮らしに役立つ道路情報や地域の連絡先などの生活情報

上記に加え、2017年度内に、電気自動車を使った地域内交通サービス（デマンドバスサービス）と本システムを連動させ、本システムでの予約受付や運行情報の表示を予定しています。

今後の展開

会津若松市様は、2018年度にかけて本システムの拡充・改良を図り、中山間地域が抱える様々な課題の解決に向けて取り組むとともに、住民向けサービスの品質向上に取り組んでいきます。

当社は、今後も会津若松市様のパートナーとして、中山間地域を支えるICTを提供していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 振興山村地域：

国が定める山村振興法により指定されている地域で、森林などの面積の占める割合（林野率）が多い地域でかつ人口密度が低い地域。

注2 「会津若松＋」：

会津若松市様が地方創生の取り組みの一環として2015年に構築した市民向けデジタル情報プラットフォームで、市からの情報だけでなくイベント情報や町の情報などを提供するサービス。

関連リンク

• 会津若松市様紹介サイト

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