PRESS RELEASE （サービス）

2017年7月5日
富士通株式会社

臨床検査業務を効率化する「HOPE LifeMark-LAINS」を販売開始

入院病棟での採血業務の安全性を支援し、採血時の情報（看護師、患者、採血管）追跡も可能に

背景

診療のために医師の下で行われる血液検査などの臨床検査は、病気の診断、治療方針の決定、投薬効果の測定などに重要な役割を果たすため、正確な検査データを迅速に得る必要があります。さらに、医療事故を防止するため、医療現場における三点認証（注2）の強化を求められています。

従来の富士通の看護業務ソリューションでは、検査項目を確認することはできましたが、検査に必要な採血の量（本数）を確認することができませんでした。そのため、再度採血を行ったり、不足している採血管を病棟内で探すなどの手間がかかっていました。

本製品の特長

1. 入院病棟での効率的な採血業務を支援

   「HOPE LifeMark-LAINS」 とPDAを連携させ、患者名、検査項目、採血本数をPDAに表示させることで、採血漏れや取り違いなどの採血業務のミスを防止します。また、看護師の名札と患者のリストバンド、採血管に貼付されたバーコードをPDAで読み取ることで、採血の時間や担当の看護師、採血管の追跡が行えます。

   さらに、医療指示を行う電子カルテシステム「HOPE」シリーズと、臨床検査ソフトウェア「HOPE LifeMark-LAINS」、看護業務を支援する「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX PRETS（ホープ ライフマーク エイチエックス プレッツ）」（注3）を連携させ、三点認証の強化を支援します。

2. 診療予約時間や外来患者状態を電子カルテと共有

   電子カルテシステムとの連携により、「HOPE LifeMark-LAINS」でも患者の診察予約時間や外来患者の対応状況（来院済み、診察中、再診察待ち、診察終了、会計済み）を確認でき、診察時間に合わせて、検査時間（順番）の変更など、効率的な臨床検査業務を実現します。

3. 異なる検査データを正規データに自動計算する機能を搭載

   業界で初めて、臨床検査で分析装置や試薬を変更した際に生じる検査データのずれを、変更前の検査基準値に合わせて自動で調整する機能を搭載しています。従来は医師が「Excel」の関数などを活用して、判断していましたが、これにより臨床検査データの早期提供が可能になります。

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期

製品名	販売価格（税別）	出荷時期
FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-LAINS	90万円より	7月5日より

販売目標

2019年度末までに売上2.6億円（当社の決算期は3月末日です。）

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 PDA：

「HOPE LifeMark-HX PRETS」をインストールしたハンディターミナル（株式会社キーエンス製「BT-W100シリーズ」）

注2 三点認証：

医療事故を防ぐため、医療従事者（医師・看護師）、患者、モノ（採血、注射、輸血など）の三点を認証すること。

注3 HOPE LifeMark-HX PRETS：

医療従事者（医師・看護師）が、採血、注射、輸血を施行する際に、PDAにてベッドサイドで指示内容を認証してから行えるソフトウェア。

関連リンク

• 「HOPELifeMark-LAINS」紹介サイト

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