鳥取県様の「戦略産業雇用創造プロジェクト」において当社IoTサービスが採用

県内企業の生産性向上をIoTで支援

当社はこのたび、鳥取県様が定める、医療機器、自動車、航空機の3つの特定成長分野で、IoTやビッグデータなどICTの活用により高度化、付加価値・生産性向上を目指す「戦略産業雇用創造プロジェクト」において、お客様のデジタル革新を実現するデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc（メタアーク）」（注1）で展開している「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE（ユビキタスウェア）」（以下、「ユビキタスウェア」）を採用いただき、県内企業の工場にて3月8日から3月24日の期間、実証されます。

今回、鳥取県様が採用したのは、人や物の状態・状況・周囲の環境をセンシングし、解析・分析することで、工場などの現場環境で作業員の安全管理や位置管理、作業の効率化検討を行うことができる「ユビキタスウェア」の検証用セット「パイロットパック」です。鳥取県様は、「パイロットパック」が環境準備から検証までワンパッケージのサービスで容易にトライアルができるという点に着目し、IoTに関心を持ちながら導入に踏み切れない企業に対し、実証を通じてIoT導入による効果検証を実体験する機会を提供することで、県内企業におけるIoTの普及促進や生産性向上を図ることを目的としています。まずは、鍛工品の製造を行う株式会社菊水フォージング（本社：鳥取県米子市、代表取締役社長：森脇孝、以下菊水フォージング）様の工場で実証を開始します。

当社は、IoT利活用を簡単に実現できる仕組みやノウハウの提供により、自治体や企業によるIoT導入促進の取り組みを支援していきます。

背景

鳥取県様では、県内企業の事業拡大を支援するとともに、そのために必要な人材の育成を目的とした「戦略産業雇用創造プロジェクト」を2013年より開始し、2015年までの3年間で電子・電機産業、素形材、ICTなど関連産業を対象とした業務改善・人材育成事業を実施してきました。2016年度からは、医療機器、自動車、航空機の成長3分野やICT分野を含む複数の産業を柱とした産業構造への転換に向けて、新たな価値の創造により国内外の需要を開拓する人材を育成し、正規雇用の創出と県産業の成長による地方創生を目指す事業を実施しています。

今回、鳥取県様は、本プロジェクトの一環として、IoT活用の現場トライアルをワンパッケージのサービスで容易に導入できる「パイロットパック」を、県内企業におけるIoTの普及促進や生産性向上に向けたIoT適用検討ツールとして採用され、2017年3月8日に鳥取県様より実証先として採択された菊水フォージング様の鍛工品製造現場にて、実証を開始します。

提供内容

当社は、鳥取県様に、IoTシステムの本格導入に向けて簡単に検証できる「パイロットパック」を以下のとおり提供します。「パイロットパック」は、お客様の現場に必要なデータ活用基盤や機材を一式提供し、システム設計や機器の設置、専門家による技術相談に対応します。

装着デバイス
- 位置情報、転倒、転落などを把握することができる「ロケーションバッジ」 5個
  今回は、菊水フォージング様の工場で稼働するフォークリフトに装着し、位置情報の見える化を行い、効率化の検討を図ります。
受信機
- 「ロケーションバッジ」の位置に必要となるビーコン 18個
通信ゲートウェイ
- スマートフォン「FUJITSU Smartphone ARROWS M305/KA4」 5台
  今回は、フォークリフトに装着し、クラウドへデータ送信を行います。
データ活用クラウド基盤と活用技術
- IoTデータ活用基盤「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」
- センサーアルゴリズム
- データ可視化アプリケーション