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PRESS RELEASE （事例）

2017年1月17日
富士通株式会社

ミャンマーのICT強化に向け、政府職員へのICT教育を実施

背景

昨今、ミャンマーでは、全国的な情報通信インフラの整備が急速に進んでいる中で、政府内でのICT活用の進展が求められています。しかし、ミャンマー政府内のICT人材の不足に加え、政府機関のICT人材育成を担当する立場にある運輸・通信省では、具体的な教授方法、カリキュラム立案のノウハウ不足が課題となっています。このような課題に対し、当社はこれまで、運輸・通信省と共同して短期間の研修を実施するなど、ミャンマー政府のICT人材育成に先行して取り組んできました。

今回、当社は、ミャンマー政府に向けたICT人材育成の研修を実施するほか、研修後に継続して現地で活かせるよう、現地のレベルに適したICT技術やノウハウを活用するための教授方法、カリキュラムを作成します。これらの活動を通じ、ミャンマーのICTの強化を支援していきます。

実施概要

1. 対象者

   ミャンマー政府の全22省より各1名以上、計38名

2. 実施期間

   第1回目：1月16日～1月20日の5日間

   第2回目：2月20日～2月24日の5日間（予定）

3. 研修内容

   本研修は、当社の長年の営業、SEの人材育成で培ったノウハウおよび、年間8万人以上への教育などによる学びの実績から、人材育成を専門とする株式会社富士通ラーニングメディア（本社：東京都港区、代表取締役執行役員社長：青山昌裕）が、以下の内容で実施します。

研修内容

	研修コース	内容
1	e-Government（電子行政）入門	政府におけるICTの役割や市民サービスのあり方について学ぶ
2	情報セキュリティの基礎	情報セキュリティ対策のために必要な要素技術を学ぶ
3	ネットワーク基礎	ネットワーク（LAN、インターネット）の基礎的用語や技術を学ぶ
4	システム開発の基礎	発注者として必要なシステム開発プロセスを学ぶ
5	クラウドコンピューティングの基礎	クラウドサービスの仕組みや特徴を学ぶ
6	総合演習	自己組織における活動方針（アクションプラン）の策定

4. 研修の目的

   本研修は、参加職員がITSS（注1）のレベル2程度（注2）を達成すること、研修で得た知識やスキルを自組織でのICT企画、開発や運用の場面で活用することを目的としています。参加者は、そのために必要となる研修を受講するほか、各職場でのICTにおける課題・解決のための活動方針の策定を行います。

   また、当社は、研修コースごとのアンケート、全体の達成度を測るテストにより、受講者の理解度、現状のICTスキルを反映した上で、新たなカリキュラムや教材の案を作成し、将来ミャンマー政府が同内容の研修を職員に対し実施できるようなノウハウを提供します。これらを通じて、ミャンマー政府職員全体のICTの知識やスキルレベル向上が期待されます。

今後

当社は、本研修で得た成果を活用し、ミャンマー、ほかのアジアの国々でのICT人材育成に求められる研修コースの提供や教材の開発に取り組み、電子政府や情報セキュリティの推進に不可欠なICT能力の向上に携わっていきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 ITSS：

ITスキル標準。経済産業省が定めるIT関連サービスの提供に必要な実務能力を体系化したもの。

注2 レベル2程度：

上位者の指導の下に、要求された作業を担当する。プロフェッショナルとなるために必要な基本的知識・技能を有する。スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められる。

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